- 2025/04/21
「Metaverse SHIZUOKA(メタバース静岡)」とは?基本情報や開催イベントを紹介

近年、地方創生や地域ブランディングの手法として、メタバースを活用する動きが全国の自治体で広がりを見せています。
その中でも注目を集めているのが、2024年1月に静岡県が公開した「Metaverse SHIZUOKA(メタバース静岡)」です。公開からわずか3日間で1万件を超えるアクセスを記録するなど、大きな反響を呼んでいます。
このプロジェクトは、県の広報・広聴活動の新たなプラットフォームとして活用されているほか、観光振興や移住促進、地域産業のPRなど、多方面への展開が期待されています。
本記事では、「Metaverse SHIZUOKA」の基本情報や空間の特徴、過去のイベント事例などをわかりやすく紹介します。
「地方発のメタバース活用事例を知りたい」「静岡県の取り組みをチェックしたい」という企業・自治体担当者の方はぜひ参考にしてください。
目次
「Metaverse SHIZUOKA(メタバース静岡)」とは
静岡県が運営する「Metaverse SHIZUOKA(メタバース静岡)」は、広報・公聴活動の新たな手段として、2024年1月23日より公開されました。大きな特徴は、静岡県全域をスキャンした高精度な3次元点群データを活用し、リアルに近い町並みをバーチャル空間上に再現している点です。
この空間では、意見交換会やタウンミーティングなど、県の広聴活動が行われており、住民との新しいコミュニケーションの場として活用されています。また、公開からわずか3日間で1万件を超えるアクセスを記録するなど、県内外から高い関心が寄せられています。
■「Metaverse SHIZUOKA」詳細はこちら
メタバース空間が誕生した背景
静岡県ではこれまで、タウンミーティングや知事による広聴活動などを通じて、県民の声を県政に反映する取り組みを続けてきました。しかし、体力的・身体的な理由から現地での参加が難しい方や、忙しさや移動時間の制約によって参加を断念せざるを得ない働き盛りの世代も少なくありません。
こうした課題を解決する新たな手段として整備されたのが「Metaverse SHIZUOKA(メタバース静岡)」です。パソコンやスマートフォンを通じて、誰もが静岡県の仮想空間にアクセスし、気軽に意見交換や交流ができます。
「Metaverse SHIZUOKA」の空間の特徴
メタバース静岡について、空間の特徴を詳しくご紹介します。

「Metaverse SHIZUOKA」の入り口である「FUJINOKUNI Entrance(富士の国エントランス)」からは、伊豆半島、県東部、県中部、県西部の各地域の情報をPRする「広報ルーム」と、富士山および伊豆において意見交換を行える「広聴ルーム」に入れるほか、県政情報の掲示や県外・海外に向けた情報発信などを行う「FUJINOKUNI Square(ふじのくに広場)」が用意されています。
FUJINOKUNI Entrance(富士の国エントランス)

各空間につながるエントランス。「Metaverse SHIZUOKA」の楽しみ方や操作方法などを紹介しています。
■FUJINOKUNI Entranceへのアクセスはこちら
広報ルーム

伊豆半島、県東部、県中部、県西部の各地域の情報をPRするエリア。各地の最新情報を掲載しています。
■Western PR Area へのアクセスはこちら
■Central PR Areaへのアクセスはこちら
■Eastern PR Areaへのアクセスはこちら
■Izu PR Areaへのアクセスはこちら
公聴ルーム

意見交換会や交流会などを実施できる空間。富士山頂上・伊豆の大自然など、普段味わえない雰囲気を体感しながら県政に関する意見交換等を行います。
■FUJI Sky Deckへのアクセスはこちら
■Izu Geo Field へのアクセスはこちら
FUJINOKUNI Square(ふじのくに広場)

県庁前の広場を再現。県政情報の掲示や、県外・海外に向けた情報発信を行う場としても活用できます。
■FUJINOKUNI Squareへのアクセスはこちら
静岡県広報コンクール入賞作品の展示ルーム

静岡県内の市町・団体から応募があった広報紙などから、最優秀賞作品をはじめとした計36点の作品を展示した特設ルーム。
■静岡県広報コンクール入賞作品展示の詳細はこちら
■空間へのアクセスはこちら
これまでに開催されたイベントを紹介
「Metaverse SHIZUOKA」ではさまざまなイベントが開催されています。
メタバースならではの特性を活かした多彩な活用が進められているのが特徴です。
ここでは、これまでに実施された注目のイベントをピックアップしてご紹介します。
- タウンミーティング
- 婚活イベント
- 富士山ご来光イベント
タウンミーティング
2024年1月27日「世界遺産」を切り口にしたタウンミーティングが開催されました。
この取り組みは、県内にある「富士山」や「韮山反射炉」といった世界遺産について、その歴史的背景や価値を多くの人に知ってもらうことを目的とし、オンラインとオフラインのハイブリッド形式で実施されました。
スマートフォンやパソコンに加え、メタバース空間からもアクセス可能で、参加者はそれぞれのスタイルで講座に参加。バーチャル上での対話を通じて、地域の文化や産業遺産への理解を深める機会となりました。
講義後には、メタバース空間上で意見交換の場が設けられ、参加者同士の交流が活発に行われました。
婚活イベント

結婚支援サービス「しずおかマリッジ」と連携し、2024年11月にメタバース空間で婚活イベント「メタバース交流会!~バーチャル空間de婚活仲間づくり♪~」が開催されました。
当日は簡単なゲームやトークタイムを企画。実名・顔を出さずにコミュニケーションできるアバター同士ということで初対面でもトークが弾み、新たな出会いのきっかけとなりました。
富士山ご来光イベント

メタバースtipsを運営する(株)リプロネクストは、静岡県が運営する「MetaverseSHIZUOKA」と連携し、2025年1月1日〜1月20日までの期間限定で、富士山頂からの初日の出をメタバース空間で体験できる「Fuji Sky Deck」お正月バージョンを公開しました。
この期間は「ふじっぴー開運みくじ」や巨大鏡餅の組み立て、火口での足湯体験など、お正月ならではのコンテンツが登場。メタバースで合流し、遠方の家族や友人とも一緒に新年を祝うことができる場として企画しました。
まとめ
「Metaverse SHIZUOKA(メタバース静岡)」は、静岡県の風景や地域資源をリアルに再現したバーチャル空間として、広報・広聴活動はもちろん、観光・移住促進など幅広い分野での活用が期待されています。
PCやスマートフォンから手軽にアクセスできるため、これまで参加が難しかった方々ともつながる新たな接点として注目されています。
この空間の制作には、当メディア「メタバースtips」を運営するリプロネクストが携わっており、私たちはこれまで数多くの自治体のメタバース活用をサポートしてきた実績があります。
自治体でのメタバース導入を検討されている方や、地域課題の解決にバーチャル空間を活かしたいとお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。