- 2024/08/08
- 2024/08/16
メタバースを理解するための必須用語集:基礎から応用までを紹介
メタバースによって仮想空間での新しい体験やビジネスチャンスが広がる一方で、メタバースに関する様々な用語も存在しています。
メタバースは、私たちの生活や仕事に変化をもたらす可能性を秘めた概念です。しかし、そのポテンシャルを最大限に引き出すためには、基本的な用語を理解することが不可欠です。
そこで本記事では、メタバースの用語について基礎から応用まで解説します。本記事を最後まで読むことで専門用語の意味などが理解できるので、自社が求めるメタバース関連のコンテンツ提供に役立つでしょう。
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目次
そもそもメタバースとは?
メタバースは、現実世界と仮想世界が融合した3次元のデジタル空間です。ユーザーはアバターを通じて他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、様々な活動を行うことができます。
メタバースは、単なるゲームやSNSの延長ではなく、経済活動や社会活動を含む、現実世界と並行して存在する「もう一つの現実」です。技術の進歩とともに発展を続け、私たちの生活や社会のあり方に大きな影響を与える可能性を秘めています。
メタバースの特徴
メタバースには以下のような特徴があります。
- 没入感:VRやARなどの技術を用いて、高度な臨場感と没入感を提供
- 持続性:ユーザーがログアウトしても、メタバース内の世界は継続して存在し、変化し続ける
- 相互運用性:異なるプラットフォーム間でのアセットやアイデンティティの移動が可能
- 経済システム:独自の経済圏を持ち、デジタル資産の所有や取引が可能
- ユーザー生成コンテンツ:ユーザーが自由にコンテンツを作成し、共有できる
- ソーシャル性:他のユーザーとのリアルタイムのコミュニケーションや協力が可能
- 現実世界との連携:現実世界の情報や活動とリンクし、両者を橋渡しする
- スケーラビリティ:理論上、無限に拡張可能な空間を提供する
これらの特徴により、メタバースは仮想空間を超えた、多様な可能性を秘めたプラットフォームです。
メタバースが注目されている理由
メタバースが注目を集めている理由は以下のとおりです。
- 技術の進歩:VR、AR、5G、AIなどの技術の発展により、より没入感のある体験が可能に
- コロナ禍の影響:パンデミックにより、リモートワークやオンラインコミュニケーションの需要が高まる
- デジタルネイティブ世代の台頭:デジタル空間に慣れ親しんだ世代が社会の主要な構成員となっている
- 新たな経済機会:デジタル資産やNFTなど、新しい形の価値創造と取引が可能に
- 大手企業の参入:FacebookのMeta改名に代表されるように、大手IT企業がメタバースに注力
- エンターテインメントの進化:ゲームやコンサートなど、新しい形のエンターテインメントが登場
- 教育や医療への応用:遠隔教育や遠隔医療など、社会インフラとしての可能性が見出されている
- グローバル化への対応:物理的な距離を超えた国際交流や協業の場としての期待が高まっている
これらの要因が相まって、メタバースは次世代のインターネットプラットフォームとして大きな注目を集めています。
メタバースの基本用語
メタバースを理解するためには、はじめに基本的な用語を知ることが重要です。ここでは、メタバースの基礎となる主要な用語を解説します。
これらの用語を押さえておくことで、メタバースの構造や機能をより深く理解できるようになります。まずは、VR、AR、MRといった重要な概念を詳しく見ていきましょう。
VR(Virtual Reality)
VRは仮想現実の略で、コンピューターによって生成された仮想空間にユーザーが没入できる技術のことです。専用のヘッドセットを装着することで、視覚や聴覚を仮想空間に完全にシフトさせ、現実とは異なる世界を体験できます。
VRが活用されている分野は、ゲームやシミュレーション、トレーニングなどさまざまです。VRは、メタバースにおける主要な技術の一つであり、ユーザーにリアルな体験を提供します。
AR
AR(拡張現実)は、現実世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。メタバースにおいては、現実世界とバーチャル空間を橋渡しする重要な要素となっています。
スマートフォンやARグラスを通じて、仮想オブジェクトや情報を現実の環境に表示ができます。メタバースでのAR活用例としては、仮想ペットの飼育、バーチャルアートの展示、ナビゲーションシステム、教育コンテンツの提供などです。
ARは、現実世界の文脈を保ちながらデジタル体験を提供することで、メタバースをより身近で実用的なものにしています。
MR
MR(複合現実)は、現実世界と仮想世界を高度に融合させる技術です。ARよりも進化し、現実の環境と仮想オブジェクトが相互作用する没入感の高い体験を提供します。
専用のMRヘッドセットを使用し、ユーザーは現実空間を歩きながら仮想オブジェクトと対話が可能です。メタバースにおいては、より自然でシームレスな現実とバーチャルの融合を実現する手段として注目されています。
応用例としては、遠隔協業、製品デザインのビジュアライゼーション、没入型エンターテインメントなどです。MRは、メタバースの体験をより豊かで実用的なものにする可能性を秘めています。
メタバースに関する専門用語
メタバースは急速に発展する分野であり、多くの専門用語が生まれています。
「アバター・ワールド・NFT・ブロックチェーン・Web3.0」などの基本的な概念から、「DOOR・ミラーワールド・マーケットプレイス」といった応用的な概念まで、幅広い用語が存在します。
このような専門用語は、メタバースの機能と活用方法を深く理解するために不可欠です。
アバター
アバターは、ユーザーの分身としてメタバース内で使用される3Dモデルで表現されたキャラクターです。ユーザーはアバターを通じて仮想空間内の移動や、他のユーザーとのコミュニケーションが可能です。
多くのメタバースプラットフォームでは、アバターの外見や服装、アクセサリーなどをカスタマイズする機能が実装されており、ユーザーは自己表現の手段としてアバターを活用できます。
最近では、フォトリアルな3Dスキャン技術やAIを用いて、現実の姿を忠実に再現したアバターの作成も可能。アバターは、メタバース内でのアイデンティティや存在感を示す重要な要素となっています。
アセット
アセットとは、メタバース内で使用される3Dモデル、テクスチャ、サウンド、スクリプトなどのデジタルコンテンツを指します。
これらは仮想空間の構築や装飾、キャラクターの作成、インタラクションの実現に不可欠です。ユーザーは自作のアセットを作成できるほか、マーケットプレイスから購入できるなど自由に利用できます。
アセットの品質や希少性によっては、NFTとして取引されることも。メタバースの発展によってアセットの重要性はますます高まっており、クリエイターにとっての新たな収入源としても注目されています。
ビットコイン
ビットコインは、2009年に誕生した世界初の分散型デジタル通貨です。ブロックチェーン技術を基盤とし、中央管理者不在で運営されています。メタバースとの関連では、仮想空間内での決済手段や価値保存を担う役割です。
一部のメタバースプラットフォームでは、ビットコインを直接利用したり、ビットコインにペッグした独自通貨を発行したりしています。ビットコインの高い流動性と世界的な認知度は、メタバース経済のグローバル化に寄与すると期待されています。一方で、トランザクション速度や手数料の課題も挙げられています。
イーサリアム
イーサリアムは、ビットコインに次ぐ時価総額を持つ暗号資産であり、スマートコントラクト機能を備えたブロックチェーンプラットフォームです。メタバースとの関連では、分散型アプリケーション(DApps)の開発基盤として重要な役割を果たしています。
イーサリアム上で発行されるERC-721やERC-1155規格のNFTは、メタバース内のデジタル資産の所有権を保証し、取引を可能にするのです。また、仮想土地や仮想通貨の取引、ガバナンストークンの発行など、メタバースの経済システムを支える基盤技術としても広く活用されています。
トークン
トークンは、ブロックチェーン上で発行されるデジタル資産で、一種のデジタル証券として機能し、さまざまな用途で利用されます。例えば、暗号通貨としての役割や、デジタル資産の所有権を証明する手段として使われるほか、スマートコントラクトを通じて多様なアプリケーションで活用されています。
メタバースにて利用する場合、仮想アイテムの購入やサービスの提供、公認された取引の記録などが可能です。また、NFT(非代替性トークン)としてユニークなアセットを表現することも一般的です。トークンは、イーサリアムをはじめとする様々なブロックチェーン上で発行され、取引や購入ができます。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは、分散型台帳技術の一種で、データを改ざん困難な形で記録・保管する仕組みです。メタバースにおいては、デジタル資産の所有権管理、取引の記録、アイデンティティの証明などに活用されています。
とくに、NFTの発行や取引、仮想通貨の運用、スマートコントラクトの実行など、メタバース経済の基盤技術として重要な役割を果たしています。ブロックチェーンの特性である透明性、セキュリティ、非中央集権性は、メタバース内での信頼性の高い経済活動や権利管理を可能にし、ユーザー主導の仮想世界の実現に有効です。
マーケットプレイス
マーケットプレイスは、メタバース内でデジタル資産やサービスを取引するための仮想市場です。ユーザーは3Dモデル、アバター、仮想土地、NFTなどを売買したり、クリエイターはオリジナルコンテンツを販売したりできます。
多くのマーケットプレイスでは、暗号資産やプラットフォーム独自のトークンが決済に使用されます。ブロックチェーン技術を活用し、取引の透明性や安全性を確保しているケースも多いです。マーケットプレイスはメタバース経済の中心的存在であり、ユーザー間の価値交換を促進し、クリエイターエコノミーの発展にも寄与しています。
ワールド
ワールドは、メタバース内の個別の仮想空間や環境のことです。ユーザーは様々なワールドを訪れたり、自らワールドを作成したりできます。
ワールドには、ゲーム、ソーシャル、教育、ビジネスなど、多様な目的や用途があります。各ワールドは独自のルール、経済システム、インタラクションを持ち、ユーザーはアバターを通じてこれらの空間で活動可能です。
ワールド間の移動(ワールドホッピング)も可能で、プラットフォームによっては異なるメタバース間でのワールド連携も進められています。ワールドの多様性と拡張性は、メタバースが持つ魅力の一つです。
ミラーワールド
ミラーワールドは、現実世界をデジタル空間に再現した3D仮想環境です。GISデータや衛星画像、3Dスキャン技術などを用いて、都市や建築物、自然環境を正確に再現します。
メタバースにおいては、現実世界との連携や、よりリアルな体験の提供に活用されています。例えば、不動産の内見、都市計画のシミュレーション、観光地の事前体験などです。
また、IoTデバイスと連携することで、現実世界の変化をリアルタイムで反映できます。ミラーワールドは、物理的な制約を超えた新たな体験や価値創造の場として期待されています。
DOOR
DOORは、NTTが2020年11月にリリースしたVR空間メタバースプラットフォームです。
DOORの主な特徴はまず、誰でも簡単にバーチャルルームを作成できること。次に、スマートフォンやPCなど多様なデバイスに対応していること。そして、NTTのインフラにより高い安全性と信頼性を確保していることです。
DOORは個人利用に留まらず、企業のイベントやバーチャルショップ、バーチャルスクール、Vtuberのライブ配信など、多様な用途で利用されています。DOORのユーザー数は100万人を超えており、今後も多くのユーザーに利用されるでしょう。
NFT
NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン上で発行される固有の識別子を持つデジタルトークンです。メタバースにおいては、デジタル資産の所有権や希少性を保証する手段として広く活用されています。
アートワーク、仮想土地、アバターのアイテム、ゲーム内アセットなどがNFTとして発行され、取引されています。NFTの特徴である唯一性と追跡可能性により、デジタル資産に希少価値が生まれ、クリエイターの新たな収益モデルとしても注目されています。
また、NFTを介したコミュニティ形成や、現実世界の資産とのリンクなど、メタバース経済の重要な基盤技術です。
Unity
Unityは、ゲーム開発や3D/2D、AR/VRコンテンツ制作のための統合開発環境です。メタバースにおいては、仮想空間やアセットの制作、インタラクションの実装などに広く利用されています。
直感的なインターフェースと豊富な機能により、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。クロスプラットフォーム対応や高度なグラフィック処理能力、アセットストアの充実など、メタバース開発に最適です。
また、WebGL対応により、ブラウザ上でのメタバース体験も可能です。Unityは、メタバースの創造と拡張を支える重要なツールとして、今後も進化を続けると予想されています。
VRChat
VRChatは、VRに特化したソーシャルプラットフォームです。ユーザーは自作または購入したアバターを使用し、様々な仮想空間(ワールド)で他のユーザーとコミュニケーションを取れます。
VRヘッドセットを使用した没入感の高い体験が特徴ですが、PCからの利用も可能です。ユーザーはカスタムワールドやアバターを作成・共有でき、コミュニティ主導のコンテンツ拡充が行われています。
イベント開催、教育、アート展示など、多様な用途で利用されており、メタバースの先駆的存在として注目。技術の進化とともに、よりリアルな体験や機能の拡張が期待されています。
Web3.0
Web3.0は、分散型かつユーザー主導のインターネットの次世代形態を指す概念です。ブロックチェーン技術を基盤とし、中央集権的な管理者を必要としない自律分散型のネットワークを目指しています。
メタバースとの関連では、デジタルアイデンティティの管理、資産の所有と取引、データの主権性などの実現に寄与すると期待されています。具体的には、NFTやDApps(分散型アプリケーション)の活用、暗号資産による決済、分散型自律組織(DAO)によるガバナンスなどです。
Web3.0の理念は、ユーザー主導のオープンなメタバースの実現に不可欠な要素として注目されています。
5G
5Gは、第5世代移動通信システムを指し、高速・大容量、低遅延、多接続を特徴とする次世代の通信規格です。
メタバースにおいては、リアルタイムでの高品質な3D映像の送受信、多人数同時接続によるシームレスな仮想空間体験、AR/VRデバイスとの連携強化などに貢献すると期待されています。とくに、モバイル環境でのメタバースアクセスを大きく改善し、場所を問わない没入型体験が可能です。
また、エッジコンピューティングとの組み合わせにより、より複雑な処理や大規模なデータ転送を実現し、メタバースの表現力と機能性の向上に寄与すると考えられています。
メタバース関連の応用用語
メタバースの発展に伴い、新たな概念や技術が生まれています。
エクスペリエンスエコノミー、インタラクティブコンテンツ、デジタルツイン、DAO(自律分散型組織)などがあり、これらはメタバースの利活用をさらに深化させる重要な概念です。
これらの応用用語は、メタバースがもたらす経済、コンテンツ、技術、組織の変革を表現し、その可能性と課題を理解する上で重要です。
エクスペリエンスエコノミー
エクスペリエンスエコノミーは、消費者が物品やサービスではなく、体験そのものに価値を見出す経済モデルです。メタバースにおいて、この概念は非常に重要で、仮想空間内での特別な体験やイベントが経済活動の中心となります。
例えば、バーチャルコンサート、インタラクティブなアート展示、デジタルランドマークツアーなどです。プレイヤーやユーザーは、単なる商品購入では得られない、特別なデジタル体験を求めて資金を投じます。
そのため、メタバースでのビジネスは、いかに豊かで魅力的な体験を提供するかが競争力の鍵です。エクスペリエンスエコノミーは、仮想空間での商業活動や消費者行動の新しい形を象徴しています。
インタラクティブコンテンツ
インタラクティブコンテンツは、ユーザーの入力や行動に応じて変化し、双方向のやり取りを可能にするデジタルコンテンツです。メタバースにおいては、没入感と参加感を高める重要な要素となっています。
例えば、ユーザーの選択によってストーリーが分岐するインタラクティブ映画、リアルタイムで変化する仮想美術館、他のユーザーと協力して解くパズルゲームなどです。
これらのコンテンツは、ユーザーをより能動的な参加者へと変え、メタバース内でのエンゲージメントを高めます。また、AIとの組み合わせにより、よりパーソナライズされた体験の提供も可能です。
デジタルツイン
デジタルツインは、現実世界の物理的な対象物をデジタル空間に再現した仮想モデルです。メタバースにおいては、現実世界とバーチャル世界を繋ぐ重要な技術として注目されています。
例えば、都市のデジタルツインを作成し、都市計画や災害シミュレーションに活用したり、製造業では製品のデジタルツインを用いて設計や保守を効率化したりします。
IoTセンサーと連携すると、リアルタイムでデータを反映し、現実世界の変化をバーチャル空間に即座に反映させることも可能です。デジタルツインは、メタバースにおける現実とバーチャルの融合を促進し、新たな価値創造の機会を提供しています。
DAO
DAO(分散型自律組織)は、ブロックチェーン技術を用いて運営される、中央集権的な管理者を持たない自律的な組織形態です。メタバースにおいては、プラットフォームのガバナンスや経済システムの管理に活用されています。
DAOでは、組織の意思決定がスマートコントラクトによって自動化され、トークン保有者による投票で重要な決定が行われます。例えば、メタバース内の土地の管理、コンテンツの審査基準の設定、収益の分配などです。
DAOは、メタバースのより民主的で透明性の高い運営を可能にし、ユーザー主導のエコシステム構築に貢献しています。
メタバースを活用した事例
メタバースの応用範囲は広がりを見せ、多様な分野で革新的な取り組みが進行中です。特にバーチャルオフィス、大学のオープンキャンパス、イベントや展示会など、物理的制約を超えた新しい形態の活動が注目されています。
ここでは、実際に私たちリプロネクストが制作したメタバースの事例をご紹介します。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスは、メタバース内に構築された仮想の職場環境です。従業員はアバターを通じてこの空間に入り、同僚とコミュニケーションを取りながら業務を行います。
リモートワークが普及する中で、多くの企業が物理的なオフィスに頼らずとも効果的に業務を遂行できる環境を求めています。バーチャルオフィスでは社員がアバターとして参加し、会議室やデスクスペースでの業務が可能です。
リプロネクストではサン共同税理士法人様より依頼いただき、メタバースオフィスを制作した事例があります。
会議室エリアや面談ルーム、セミナールーム、展示エリアを設置し、まるで本当のオフィスにいるような環境に仕上がっています。また、間接照明やウォールライトのギミックなど細部までこだわっているのもポイントです。
大学のオープンキャンパス
メタバースを活用した大学のオープンキャンパスは、仮想空間で大学の施設やキャンパスライフを体験できる新しい形態のイベントです。とくに、遠方からの参加が難しい受験生や保護者にとって利便性が優れています。
仮想キャンパスは、実際の建物や教室を3Dモデルで再現し、アバターを用いて自由にキャンパス内の施設を回れます。
上記の画像は、新潟工科大学様より依頼いただいて作成した、キャンパス内の施設を模したメタバース空間です。
パソコンやスマートフォンから、いつでもどこでも新潟工科大学を疑似体験できるよう、メタバースオープンキャンパスを制作。大学へ足を運ぶのが難しい学生にとっても、好きなタイミングで大学のオープンキャンパスを体験できます。
イベントや展示会
メタバースを活用したイベントや展示会は、新しい形の参加体験を提供します。リアルな会場を再現したバーチャルイベントスペースでは、参加者はアバターを用いてブースを訪れたり、講演を視聴したりできます。
これにより、地理的制約を超えて参加者を募ることができ、グローバルな規模での開催が可能です。
実際の事例としては、岩手県様よりご依頼いただき、メタバース上で開催する「食」の商談会を「黄金の國いわて。フードショーinメタバース」と称して企画から運営まで行いました。
メタバース内に、岩手県紹介エリア、フリー交流エリア、商談エリアといった3つの空間を設置。利用者はそれぞれ目的にあった場所に、物理的な移動なしでアクセスできます。これにより、全国各地から参加者が集まり、終了後には「物理的な移動がなくて旅費もなく良かった。」との声が多く上がりました。
まとめ
メタバースは、現実世界とデジタル世界の境界を曖昧にし、新たな経験と可能性を生み出す革新的な概念です。本記事で解説した専門用語は、メタバースを理解する上で重要な要素です。
アバター、ワールド、NFT、ブロックチェーンなどの基本概念は、メタバースの基盤を形成しています。一方、AR、MR、5Gなどの技術は、メタバースの体験をより豊かで没入感のあるものにし、現実世界との融合を促進します。
さらに、エクスペリエンスエコノミー、インタラクティブコンテンツ、デジタルツイン、DAOなどの応用概念は、メタバースがもたらす新たな経済モデル、コンテンツ形態、組織構造を示す概念です。
もしも本記事に関しての疑問点やご意見、メタバース導入の相談があれば、株式会社リプロネクストにご相談ください。
リプロネクストは自治体・企業向けにXR・メタバースを提供している会社です。全国の様々な事例に関わっており、企画・開発・運営までを一貫して実施できることが強みであるため、貴社の悩みを解決する的確なアドバイスができます。
メタバースの基本知識については下記記事もご覧ください。
「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
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