- 2023/06/20
- 2024/04/11
MetaMask(メタマスク)とは?NFTに関する活用メリットと始め方をやさしく解説
最近では個人での収集・売買だけでなく、企業や自治体でNFTを活用する事例が増えてきています。
そんなNFTを扱う上で欠かせないのが、NFTを管理する仮想通貨ウォレット。中でも、初心者でも扱いやすいものとしてMetaMaskが注目されています。
当記事では、MetaMaskの活用メリットや始め方をご紹介します。
「ビジネス向けイベントでNFTを配布してみたい」
「自治体でNFTを活用してみたい」という方はぜひご覧ください。
目次
1.NFTとは
NFTは「Non-Fungible-Token(ノン ファンジブル トークン)」の略で、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。
非代替性というのは、代わりの効かない(唯一無二の)ものという意味。トークンは、ブロックチェーン技術を使用して発行した暗号資産です。
デジタル上で制作したアート作品や音楽などに、インターネット上で唯一無二の暗号資産(NFT)を紐付けることで、資産がオリジナルであることを証明できるのです。
NFTは、デジタルコンテンツの所有権が認められた”証明書”のような役割を持ちます。
一緒に覚えておきたい「ブロックチェーン」
ブロックチェーンとは、インターネット上の取引データを「ブロック」という単位で適切に記録し、「チェーン」のように繋いで管理する技術のことです。
チェーンのように繋がっているため、一つのブロックを変更するだけではデータの改ざんはできません。安全性が高いことから、NFTの取引にブロックチェーンの技術が使われています。
2.MetaMaskとは
2016年9月、アメリカのソフトウェア開発会社「ConsenSys Inc.」からリリースされた仮想通貨のウォレット「MetaMask」。仮想通貨やNFTの保管・管理ができるサービスです。
スマートフォンの場合は専用アプリ、PCの場合は各ブラウザの拡張機能で使用できるといった使い勝手の良さや、わかりやすさから仮想通貨やNFTを初めて扱う方からも人気を集めています。
▶︎▶︎MetaMask 公式サイトはこちら
3.MetaMaskのメリット
続いて、MetaMaskの活用メリットを見ていきましょう。
- PC・スマホでの使いやすさ
- セキュリティの安全性
- イーサリアムやポリゴンなど複数に対応
3-1.PC・スマホでの使いやすさ
NFTと聞くだけで何となくハードルの高さを感じる人もいることでしょう。
MetaMaskは、NFTをわかりやすく管理できるのが魅力。PCでは各ブラウザの拡張機能で簡単に追加でき、スマホはAndroid・iOSに対応した専用アプリがあります。
無料でインストールできるので、気軽に始めやすいのが特徴です。
▶︎▶︎Google Chrome拡張機能はこちら
▶︎▶︎Android アプリはこちら
▶︎▶︎iOS アプリはこちら
3-2.セキュリティの安全性
MetaMaskは高いセキュリティも評価されています。ウォレットのパスワード設定だけでなく、安全性を確保するための「シークレットリカバリーフレーズ」を設定します。
この「シークレットリカバリーフレーズ」は、他者のアクセスを防ぐほか、本人が忘れてしまった場合も再発行はできないので注意しましょう。
3-3.イーサリアムやポリゴンなど複数に対応
ブロックチェーンの中で知名度の高いイーサリアム(ETH)はもちろん、ポリゴン(Polygon)など様々な銘柄のNFTをまとめて管理できます。
一つのお財布の中で、ドルや日本円など様々な通貨を一括管理しておけるようなイメージです。
お財布が一つであれば「あのNFTはどこにあるっけ?」ということはなく、アクセスしたいNFTをすぐに見つけることができます。
4.MetaMaskの始め方(PC編)
ここからは、MetaMaskの始め方・設定方法をお伝えしていきます。まずはパソコンでの方法です。この記事ではGoogleChromeを例にご紹介します。
4-1.新規ウォレットを作成
Google chromeの拡張機能「MetaMask」を追加し、開いたら以下の画面が出てくるので「新規ウォレットを作成」を選択します。
4-2.パスワードを作成
続いて、パスワードを設定します。パスワードは忘れないようにご自身で保管しておきましょう。
4-3.ウォレットの保護について確認
ウォレットの安全性の確保に関する1分30秒程度の短い動画が出てくるので、内容を確認しましょう。
この後に、12の単語からなる「シークレットリカバリーフレーズ」を設定しますが、この「シークレットリカバリーフレーズ」は万が一MetaMaskにアクセスできなくなった際、ウォレットと資金を復元できる大切なパスワードです。
4-4.シークレットリカバリーフレーズを設定
このページでは、12の単語である「シークレットリカバリーフレーズ」が表示されます。紛失すると、ウォレットの資産にアクセスできなくなる上、資金が盗まれてしまう危険性があるため、自分だけがわかる場所に書き留めるなどして保管しましょう。
次のページでは「シークレットリカバリーフレーズ」の確認画面があります。これで、ウォレットが完成です!
5.MetaMaskの使い方(スマホ編)
続いて、スマホからのMetaMaskの始め方の手順をお伝えしていきます。
5-1.MetaMaskのアプリをインストール
まずは、スマホでMetaMaskのアプリをインストールします。
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5-2.アプリを開いてアカウントを作成
インストールが完了したら、アプリの手順に沿ってパスワードとシークレットリカバリーフレーズを設定します。流れとしては、上記で紹介したPC編と同様です。
6.MetaMaskでのNFTの管理方法
最後に、MetaMaskでどのようにNFTを管理するのか解説します。今回はNFTアートが売買される代表的なマーケットプレイス「OpenSea」での流れをご紹介します。
6-1.OpenSeaにアクセスする
まずはOpenSeaにアクセスしましょう。
▶︎▶︎OpenSea 公式サイトはこちら
6-2.気になるNFTを購入
OpenSeaには様々なNFTが販売されています。気になるNFTを購入します。
6-3.OpenSeaにログインして、MetaMaskと連携
OpenSeaにログインします。画面右上の人型アイコンをクリックしましょう。
すると、連携するウォレットが選べるので「MetaMask」を選択します。
連携後はプロフィール画面に移動します。NFTは「Collected」に表示されているので確認しましょう。
6-4.NFTはOpenSeaやMetaMaskで所有
受け取ったNFTは、OpenSeaだけでなく、MetaMask上でも所有できます。
MetaMaskでの確認方法は以下です。
Google chromeを開き、拡張機能で追加した「MetaMask」アイコンをクリックします。
アイコンをクリックすると以下のような画面が出てくるので、赤く囲んだ「NFT」のタブをクリックします。そして、「設定でNFTの検出をオンにします」をクリックしましょう。
以下の画面になったら、一番下までスクロールし「アプリによるこれらのサービスからのデータ取得を希望しない場合は、この機能をオフのままにしてください。」をオンに設定します。
この設定で、MetaMask上でもNFTを確認することができます。
6-5.鑑賞
NFTはご自身のコレクションとして、鑑賞して楽しんでください。
NFTの所有後の活用方法として「売却」もありますが、売却するときは手数料(ガス代)がかかるので、仮想通貨(OpenSeaの場合、イーサリアムかポリゴン)の購入が必要です。
7.まとめ
NFTは、デジタルコンテンツに唯一無二の価値をつける暗号資産。うまく活用することで、販路拡大や地方創生など、企業や自治体の持つ課題解決に貢献します。
メタバースtipsを運営しているリプロネクストではビジネスにおけるNFTの活用や導入サポートを行っております。何か気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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