「メタバースは聞いたことはあるけど、やり方がわからない？」
「興味はあるけど、何をすればよいかわからない」
「お金は掛けたくないけど、メタバースを体験したい」
と考える方は多いのではないのでしょうか？

メタバースは意外にも身近にありスマートフォンのアプリやゲームから仮想空間を楽しむことができます。

そこでこの記事では、初心者でも簡単に利用できるメタバースプラットフォームや活用時の注意点について解説します。

ぜひこの記事を参考に、メタバース始めてみましょう。

メタバースとは

メタバースとはインターネット上に構築された、「3次元仮想空間」サービスです。

メタバースの由来は「超越」=「Meta」と「世界」=「Universe」を掛け合わせた造語です。メタバースでは仮想空間に入り込み、自分自身の分身となる「アバター」を作成します。アバターを操作して、他者と交流したりイベントに参加したりできます。

また、企業などにも活用されています。例えば、仮想空間内で仕事の打ち合わせができたりします。

メタバースとは「現実世界とは異なった、インターネット上のもう一つの世界」です。

メタバースが注目を集める理由

現実世界と同じように活動できる場所を、インターネット上に仮想空間として構築する。

言葉では簡単ですが、実現するためには高度なテクノロジー技術が必要です。昨今VR技術の進歩や通信環境が進歩したことで、仮想空間も入りやすくなりました。

また、コロナ禍でリモートワークでのオンライン会議や、オンラインでのコミュニケーションの重要性が増しました。様々なオンラインによる活動を実現するための手段として、メタバースが注目されています。

さらに、2021年にFacebook社が社名を「Meta」に変更し、メタバース事業に本格参入する構えをしたことで、メタバースの注目度も上がりました。

メタバースのメリット

メタバースには多くのメリットがあります。ここでは大きく3つご紹介します。

• 世界中のユーザーと交流ができる
• さまざまなビジネスへの活用が可能
• 現実とは異なる体験ができる

詳しく見ていきましょう。

世界中のユーザーと交流ができる

場所にとらわれず、いつ、どこでも世界中の人とコミュニケーションができます。メタバースの世界では自分の分身であるアバターを動かしてコミュニケーションがとれるため、電話やメールよりも実際に近くで会話している感覚で楽しめます。

さまざまなビジネスへの活用が可能

現実世界で離れた場所に居たとしても、メタバースなら時間や場所に関係なく世界中の人とコミュニケーションがとれるので、常に共感しあえる仲間と出会えます。

例えば、音楽のイベントをメタバースで開催すれば、世界各地から集まることが可能でしょう。また、展示会のイベントの場合でも現実世界とは異なり、人数制限を設けなくても良い点や対面での接触がないので、自分のペースで見られるのは良い点です。

今後もビジネスへの活用に期待しましょう。

現実とは異なる体験ができる

メタバースでは「自分がしたいこと」「なりたいもの」を体験できます。メタバースは現実では不可能なことでも、自分の発想次第で簡単に体験することができるのです。

例えば、パイロットになり運転をしたいと考えた場合、飛行場の世界に入り運転することも可能です。

また、スローモーションや一時停止機能があり、トレーニングにも利用できます。ヨーヨーの技を会得したいと考えた場合、何度も練習する必要があります。メタバースでは、動きをスローモーションにすることができるので、コツがつかみやすくなり習得しやすくなります。

したがって、メタバースでは現実世界で思いもよらないことが体験できる点は、仮想空間ならではと言えるでしょう。

メタバースを始める方法

メタバースを始めるために必要なことは、以下の4点です。

• 仮想通貨取引所で口座開設し通過を購入
• MetaMaskを作成
• 利用するメタバースを選択
• メタバースの利用を始める

上記の内容について、以下で詳しく解説します。

仮想通貨取引所で口座開設し通過を購入

メタバース内では専用の通貨があり、アイテムなどを売買する際に必要です。

おすすめはCoincheckで、国内の取引所では取り扱い通貨も最大級であるほか、アプリでの登録も簡単です。

口座開設後は、自分が利用するメタバースの仮想通貨を購入しましょう。ただし、取引所に希望の通貨が無い場合もあるため、その場合は海外の取引所を開設する必要があります。

メタバースを始める際は、事前に仮想通貨取引所で口座開設し、口座に日本円を入金した状態にしておくとスムーズに売買が進みます。

MetaMaskを作成

仮想通貨の口座開設後は、Web上の財布である仮想通貨ウォレットを作成しましょう。どのウォレットを選べば良いか迷う場合は、人気のWebウォレット「MetaMask」がおすすめです。

MetaMaskはメタバースに対応しているほか、パソコンで利用する場合はGooglechromeの拡張機能で簡単に作成できます。スマートフォンのアプリからでも作成できますが、メタバースで遊ぶことを想定するとパソコンの方が扱いやすく便利です。作成後は取引所の口座からMetaMaskに仮想通貨を送金しましょう。

利用するメタバースを選択

自分が利用したいメタバースのサービスを連携しましょう。MetaMaskウォレットをサービスと連携することで、メタバース内で商品の売買ができるようになります。

これでメタバースを始められます。

メタバースの利用を始める

仮想空間は自分が考えもしなかった世界です。遊び方は自由なので全力で楽しみましょう。

例えば、現実の自分とは異なるキャラクターで遊べるだけでなく、仮想空間内でリアリティ溢れる世界を楽しめるなど、さまざまな体験がメタバース内で実現できますので、現実では味わえないような体験を堪能しましょう。

初心者でも簡単に利用できるメタバースプラットフォーム

メタバースにはさまざまなプラットフォームがあります。ここでは、初心者でも簡単に利用できるおすすめのプラットフォーんを3つ紹介します。

• The Sandbox
• cluster
• VRchat

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

The Sandbox

The Sandboxはブロックチェーン技術のイーサリアムが作るオープンワールドゲームです。

プレイヤーはLANDと呼ばれる土地を購入し、自分のオリジナルゲームやオリジナル作品を創作できます。作成した作品はゲーム内で提供できるほか、他のプレイヤーが作った作品をプレイすることも可能です。

さらに、プレイヤーが所持するLANDを貸すことで、対価としてゲーム内の仮想通貨「SAND」を獲得できます。

cluster

cluster（クラスター）は、クラスター株式会社が運営している日本発のプラットフォームです。

仮想空間に多くのプレイヤーが集まり、イベントへの参加や他のプレイヤーとのコミュニケーションが可能。また、操作もシンプルなため利用のハードルが低い点も特徴です。

料金は基本無料ですが一部のコンテンツは料金がかかります。例えば、人気アーティストのライブチケット代金や高額アイテム、有料アバターを購入する際は料金が発生します。

clusterは基本無料で楽しめるほか、現実とは異なる空間でゆったりとした時間を味わえるので、アクションゲームなどが苦手だと感じる方におすすめのプラットフォームです。

VRchat

VRchatは、アバターを作り仮想空間で交流できるプラットフォームです。VRChatの仮想空間には「ワールド」と呼ばれる世界が作られており、世界中のアバターと交流できるほか、さまざまな体験ができます。

ワールドの自作も可能で、日本語が話せるユーザーのためのワールドを作ることもできます。

メタバースイベントの事例5選

メタバースにはさまざまなイベントが展開されています。ここではメタバースイベントの事例を5つに分けて紹介します。

• バーチャル秋葉原
• バーチャル伊勢丹新宿店
• バーチャルOKINAWA
• メタカープ
• Fortnite

以下で上記のイベントについて詳しく解説します。

バーチャル秋葉原

2022年4月1日から開始した、大日本印刷株式会社と合同会社AKIBA観光協議会とともに作成したメタバース空間です。現実の秋葉原の街並みを仮想空間にし、世界のどこに居ても秋葉原を楽しむことができます。

これまで行われたイベントでは、細田守監督の「竜とそばかすの姫」BD・DVD販売記念イベントが行われ、作品の魅力やプロモーション動画の配信を実施。

バーチャル秋葉原では、他にも買い物ができる店舗やギャラリースペース、広告用のサイネージなど情報発信の手段としても活用されています。

バーチャル伊勢丹新宿店

スマートフォン向けメタバースアプリ「REV WORLDS（レヴワールズ）」は、仮想空間上に新宿が再現されています。多くの商業施設や新宿御苑など新宿を楽しめる世界で、伊勢丹新宿店も営業しています。

REV WORLDSでは、仮想空間ならではのショップやアバター、アイテムを用意。さらに伊勢丹新宿店ならではのデパ地下やギフト商品も並んでおり、気になった商品はオンラインストアで購入できます。

バーチャルOKINAWA

バーチャルOKINAWAは、沖縄の世界を楽しめる仮想空間で「国際通り」「首里城」「ビーチエリア」の3つのワールドで構成されています。実際の観光地が再現されているほか、沖縄出身バンドのイベントが開催されるなど沖縄の世界を楽しむことができます。

例えば、沖縄の国際通りエリアは現実と同じように作られた仮想空間です。国際通りを観光できるほか、一部のお店ではショッピングも可能。通販サイトと連動しているので、自分が気になった商品を購入できます。

さらに、首里城エリアには首里城が建てられており、現地で首里城を観光した気分を味わえます。バーチャルOKINAWAは、沖縄旅行をしたい方に沖縄を身近に感じられるものとなるでしょう。

メタカープ

スマートフォンアプリ「メタカープ」は、広島東洋カープをテーマにしたメタバースです。野球のスタジアムを再現した仮想空間でカープファン同士でコミュニケーションを楽しめるほか、モニターで広島東洋カープ主催の試合を観戦できます。

メタカープはファンクラブ会員のみ応募ができ、抽選で決まります。メタカープは広島東洋カープのファンコミュニティ内で楽しめるメタバースです。

Fortnite

全世界で4億人以上がアカウントを所持している人気ゲーム作品「Fortnite」。ゲームジャンルはバトルロイヤルゲームで、オンライン上で世界中のプレイヤーと遊ぶことができます。

ルールは100人のプレイヤーが武器やアイテムを回収しながら、対戦相手を倒して最終的に自分1人が生き残ると勝利となります。

Fortniteで遊べるモードは、以下の3つです。

• サバイバルゲームの「世界を救え」
• 対戦ゲームの「バトルロイヤル」
• 自分でオリジナリティのある世界を作る「クリエイティブモード」

中でもクリエイティブモードは、自分が考えた世界を創作できるため、自由度の高いモードといえます。自分が考えた世界を他のユーザーと共有ができることから、メタバースプラットフォームとしても注目を集めています。

メタバースを始める際の注意点

メタバースを利用する際には、どのようなリスクが潜んでいるか把握することが大切です。ここでは、始める際の注意点を3つに分けてご紹介します。

• 個人情報の流出
• メタバース空間への依存
• 仮想通貨の価格変動

どのような危険性が潜んでいるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

個人情報の流出

悪意のある人やなりすまし業者に遭遇してしまうと、自分のアカウントがハッキングによって個人情報が漏えいされる可能性もあります。また、個人情報が他人に知られて悪用された場合、身に覚えのない支払いの決済や、ほかのユーザーに対して誹謗中傷や違反行為を起こしてしまいアカウント停止といった事態になりかねません。

対策として、パスワードとIDを別々にしましょう。すべて同じにしてしまうと、他のサービスにも不正ログインされる危険性が高まるため注意が必要です。個人情報はとても大切なものなので、徹底した管理を心がけましょう。

メタバース空間への依存

リアルに近いメタバースでは、夢中になりすぎるあまり依存状態に陥るリスクがあります。メタバースに依存した結果、現実世界での関係性が希薄になる恐れもあるでしょう。

利用する際は、1日の利用時間を設定するなど節度を保ちながら楽しみましょう。

仮想通貨の価格変動

現実世界でも物価の変動が発生しますが、国家の信用や後ろ盾があることで価格変動は少なく抑えることが可能です。

しかし、仮想通貨は現実世界のような、国家の信用や信頼はありません。そのため通貨の価格が大きく変動する場合もあります。

例えば、高値で取引されていた仮想通貨が暴落し、大きな損失を被るケースも十分に考えられます。メタバース内で仮想通貨を利用する場合は、価格変動に十分気をつけましょう。

まとめ

メタバースを簡単に始めたいと考えている方は、まずスマートフォンアプリの利用から始めてみましょう。アプリをダウンロードすればすぐに始められるほか、アバターを通じて他のユーザーとのコミニケーションをを楽しめます。

メタバースには、現実世界では実現できないような体験を楽しめるだけでなく、自分が実現したい世界の構築が可能です。本記事を読んでメタバースに興味を持った方は、ぜひ体験してみましょう。

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