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  • 2024/02/28
  • 2024/04/11

無料で利用できるメタバースプラットフォーム10選!利用時の注意点も紹介

メタバースを始めてみたいけど、有料のものしかないのではと考えている方もいるのではないでしょうか。有料の場合、始めるにあたってのハードルが高く感じてしまい利用を躊躇ってしまう場合もあります。

しかし、メタバースは無料のものがあるほか、パソコンやスマートフォンがあれば気軽に利用できます。

今回は、無料で利用できるメタバースプラットフォームの紹介や、利用時の注意点について解説します。

本記事を読むと各プラットフォームの特徴が把握できるので、メタバースに興味のある方や、これから導入を考えている企業の関係者はぜひ最後までご覧ください。

目次

1.メタバースとは

メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間を指し、超越を意味する「meta」と世界を意味する「universe」を組み合わせた言葉です。1992年に出版されたアメリカのSF小説「スノウ・クラッシュ」の中で使われたことが始まりとされています。

メタバースを利用するには、有料のプラットフォームが必要と思う方もいるかと思います。しかし、無料でメタバースが楽しめるプラットフォームも充実しており、初心者でも気軽に利用が可能です。

パソコンやスマートフォンなどのデバイスを利用して、メタバース空間で世界中のユーザーとのコミュニケーションが楽しめるほか、アーティストのライブなどのイベントへの参加もできます。

2.メタバースが注目されている理由

メタバースが注目されている主な理由は、以下の通りです。

ここでは、上記の理由について詳しく解説します。

2-1.オンラインコミュニケーションの進化

インターネットの発達により、オンラインを活用したコミュニケーションの普及が進んでいます。以前よりも遅延が発生しにくくなり、画質や音質も大幅に向上しています。

テキストベースでのやり取りは今もなお続けられていますが、ボイスチャットやビデオ通話などによるコミュニケーションも普及。このような状況からコミュニケーションツールとして、メタバースが注目されるようになりました。

2-2.メタバース関連技術の発展

メタバースが注目される理由の一つに、NFTや仮想通貨といった技術の発展があります。NFTとは「非代替性トークン」とも呼ばれており、デジタルデータに証明書を発行し売買が可能な技術を指します。

これまでは複製がしやすいイメージだったデジタルデータに「一点もの」の価値をつけることができるようになりました。メタバース上でもデジタルデータをNFTとして販売ができるなど、バーチャル空間での経済活動ができる環境となっています。

2-3.Facebookの参入

Facebookがメタバース事業に力を入れ始めたことも、注目される理由の一つとなっています。2021年10月にFacebookが社名を「Meta」に変更し、メタバース事業に本格参入しました。

このFacebookの動きにより、ほかの企業でもメタバース事業への参入が続出。総務省の調べでは2030年にはメタバース業界の市場規模は9,365億ドルに上ると予想されています。

3.無料で利用できるメタバースプラットフォーム10選

ここでは、無料で利用できる以下のメタバースプラットフォームを紹介します。

上記のプラットフォームの特徴を理解し、メタバースの作成に役立てましょう。

3-1.XRWorld

XR Worldは株式会社NTTコノキューが提供する無料のメタバースプラットフォームで、アバターを活用してユーザーとのコミュニケーションが楽しめるほか、さまざまなイベントの開催も可能です。

XR World Plazaでは、最新のワールドやイベントに関する情報を手に入れることができます。プラザ内の広場では、ライブ映像を見ながらほかのユーザーとの交流も可能。アプリをダウンロードする必要がなく、Webブラウザからアクセスできるため、気軽に利用しやすい環境となっています。

3-2.cluster

clusterは、2017年6月に登場したメタバースプラットフォームです。専用アプリをダウンロードすることで、パソコンやスマートフォン、VRヘッドセットを使用しての体験が楽しめます。

clusterでは好きなワールドに入室して楽しむだけでなく、ワールドを作成してアップロードすることも可能です。3Dプロジェクト開発プラットフォーム「Unity」との連携が一部必要ですが、clusterが提供しているテンプレートを使用すると簡単にワールドが作成できます。

3-3.The Sandbox

The Sandboxは、メタバース上に「LAND」と呼ばれる土地を購入・レンタルすることで独自のアイテムやキャラクターの作成が可能です。ダウンロード数は4,000万回を超え、月間のアクティブユーザー数は100万人を超えるなど多くのユーザーが利用しています。

The Sandboxのそのほかの特徴として、ユーザーが所有するLANDやキャラクターをNFTとしてマーケットプレイス上で仮想通貨との交換が可能です。また、ゲームをプレイすることでゲーム内通貨を稼ぎ、仮想通貨を通して日本円への換金ができる点も特徴です。

3-4.VRchat

VRchatは2017年2月に誕生したメタバースプラットフォームであり、オリジナルのアバターを作成してほかのユーザーとの交流やゲームを楽しめます。パソコンがあれば気軽に楽しめる「デスクトップモード」とVRヘッドセットとパソコンを接続して利用する「VRモード」の2種類が用意されています。

VRchat内で展開されているワールドのバリエーションは豊富で、アバターの試着ができるところや観光地など多種多様です。また、ほかのユーザーとボイスチャットを用いての交流ができるほか、自分の動きをアバターに反映させられるなど、幅広いコミュニケーションの構築が可能です。

3-5.Fortnite

Fortniteは、アメリカのゲーム会社「Epic Games」が開発したゲーミングプラットフォームです。2017年のリリースからユーザー数を増やしており、全世界で約4億人に達しています。

Fortniteには主に以下の3つのモードが用意されています。

Save The World(世界を救え)はほかのプレイヤーと協力してモンスターから拠点を守るモードで、反対にBattle Royale(バトルロイヤル)はプレイヤー同士が対戦し、最後の一人になるまで戦うモードです。

戦いが前面に押し出された2つのモードとは違い、Creative(クリエイティブ)ではオリジナルのメタバース空間を作成できます。地形や建物のほか、独自のルールを作成して遊ぶことができるなど、プレイヤーの自由な発想で楽しむことができます。

3-6.Everdome

Everdomeは火星をコンセプトとしたメタバースプラットフォームで、現実空間に引けを取らない美麗なグラフィックが特徴です。没入感のあるメタバース空間でユーザー間の交流が楽しめるほか、ビジネス目的としての利用も可能です。

Everdome内に存在している物はすべてNFTとなっており、マーケットプレイスでの売買ができるようになっています。例えば土地を所有している場合、イベント開催による収益を受け取ることができるほか、建物をレンタルして使用量を徴収するといった使い方ができます。

3-7.Decentraland

Decentralandは、ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォームです。簡単にゲームやアイテムの作成が可能なクリエイター機能が搭載しているほか、独自の仮想通貨がある点が主な特徴です。ユーザー数は80万人を超えており、有名ファッションブランドが参加したイベントの開催実績もあります。

Decentralandでは、アバターを通してメタバース上で映画鑑賞やショッピングなどが楽しめます。また、ブロックチェーンを活用したプラットフォームの特性を活かし、土地やアイテムの売買も可能です。自分で作成したアイテムやコンテンツを販売し、収益を上げることもできます。

3-8.Roblox

2004年にリリースされたRobloxは総ユーザー数が約4億人、デイリーアクティブユーザー数が約5,000万人にも上るメタバースプラットフォームです。

ほかのユーザーが作成したゲームをプレイできるのはもちろん、自分自身でもゲームが作成できる点が特徴。そのほか、アバターやアイテムの売買も可能で、Roblox内の仮想通貨であるRobuxを稼ぎ、現金への換金が可能です。

Robloxはユーザー間の交流やビジネスとの両立も実現できるため、子どもだけでなく大人も幅広く楽しめるプラットフォームとなっています。

3-9.REV WORLDS

三越伊勢丹ホールディングスが提供している「REV WORLDS」は、伊勢丹新宿本店や新宿東口の一部エリアなどが再現されたバーチャル空間です。ユーザーはアバターとして伊勢丹新宿本店にて化粧品や雑貨、食品などのショッピングを楽しめます。気になった商品があった場合、三越伊勢丹オンラインストアへ遷移し、購入ができます。

REV WORLDSにはユーザー自身の部屋をカスタマイズできる「マイルーム機能」も搭載。洋風や和風、アンティーク調など自分好みのお部屋を作成できるほか、友達と一緒にお部屋の中でくつろぐことも可能です。

3-10.REALITY

REALITYは、自分の好みにあったアバターを作成し、ライブ配信などを行うことができるプラットフォームです。スマートフォンのみで簡単にアバターを作成できるほか、ライブ配信や視聴者とボイスチャットやテキストでのコミュニケーションが楽しめます。

ユーザーや視聴者が参加できるイベントも開催しており、イベントに参加することで公式番組への出演や限定衣装の配布などの特典も用意されています。

アバターの作成では髪型や肌の色、体型などさまざまな箇所をカスタマイズすることができ、自分好みのアバターが作成できます。また、作成したアバターはClusterなどのプラットフォームでも利用可能です。

4.無料のメタバースプラットフォームによる活用事例

無料のメタバースプラットフォームを活用した企業の事例もさまざまあります。ここでは、株式会社リプロネクストが手がけた事例を紹介します。

サン共同税理士法人様からの依頼を受け、株式会社NTTコノキューが提供するメタバースプラットフォーム「DOOR」を活用して、メタバース上にオフィスを制作しました。制作した空間は以下の4ヶ所です。

メタバース空間内では、これまで開催されたセミナーのアーカイブ動画の閲覧や、座談会を行うイベント会場など、さまざまな用途で活用されています。サン共同税理士法人様のブランドイメージと、メタバースの雰囲気を掛け合わせた洗練された空間となっています。

5.無料でメタバースを利用する際の注意点

メタバースは無料で利用できる反面、いくつか注意するべき点があります。ここでは、無料でメタバース利用する際の注意点として以下の3点を解説します。

上記のリスクを把握し、安全にメタバースを利用しましょう。

5-1.長時間の利用

メタバースの特徴として、VRヘッドセットを着用することで没入感を得られますが、長時間使用することにより依存状態になる危険性が潜んでいます。依存状態に陥ると現実世界においてコミュニケーションをとる機会が減り、家族や友人とのつながりが希薄になってしまいます。

長時間の利用で依存状態が続くと、現実世界とメタバースの世界を混同してしまう可能性も。そのため、メタバースを利用する際は利用時間を決め、生活に支障をきたさないよう注意しましょう。

5-2.パスワードの漏えい

メタバースはインターネット上のサービスであるため、安全に利用できるようパスワードを使用します。万が一パスワードが第三者に流出してしまうと、アカウントの乗っ取りやハッキングを受けてしまうでしょう。

メタバースは、プラットフォームの増加などで利用しやすい環境となっていますが、セキュリティ面のトラブルが発生しているケースもあります。メタバースを利用する際は、パスワードの漏えいが発生しないよう厳重に管理しましょう。

5-3.偽サイトへのアクセス

セキュリティ面に関する注意点として、偽サイトへのアクセスも挙げられます。金融機関や大手ショッピングサイトなどを装ったメールが送られ、その中に添付されているURLにアクセスしてしまい個人情報が抜き取られる事案が発生しています。

メタバースでも同様のケースが発生する可能性はゼロではありません。一見すると公式サイトのようなデザインでも、安易にアクセスすることは控えましょう。メールが送られてきた際は差出人のメールアドレスを確認することが大切です。

6.まとめ

メタバースは無料で利用できるプラットフォームがいくつもあり、パソコンやスマートフォンで気軽に利用できます。自分の分身であるアバターを作成し、ほかのユーザーとのコミュニケーションなどを楽しむことができます。

無料のプラットフォームには自由に空間を作成できるものや、実在する百貨店を再現した空間でショッピングを楽しめるなどさまざまな特徴があります。一方で、長時間の利用によるメタバースへの依存やパスワードの漏えいなど注意すべき点もあるため、リスク管理を徹底しながらメタバースの世界を楽しみましょう。

メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発までを一貫してサポートしています。「自社にメタバースを導入したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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