- 2024/03/11
- 2024/05/16
メタバースでリモート会議を行うメリット5選!やり方&おすすめのツールを紹介
働き方改革に伴い、リモートでの会議が一般化される中、対面でのやりとりが少なくなり孤独に感じている場合も多くあります。
また、ビデオ会議やチャットツールの普及により、仕事の幅は広がったもののグループの進捗管理などには課題が残っています。
この課題に対する解決策が、メタバースを活用したリモート会議です。
VRヘッドセットを使用した没入感のある会議や、アバターを介した会議への参加により、複数人が同時にコミュニケーションを取ることが可能です。
本記事では、メタバース会議とWeb会議の違いについて解説した上で、メリット・デメリット、おすすめのメタバース会議ツールを5つ紹介します。
メタバースを導入または検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
メタバース会議とは
メタバース会議は、Web上の仮想空間で行われる会議を指します。
通常、VRヘッドセットを利用してアバターを介しながら仮想空間で会議が行われますが、それらの機器を必要とせずともPCやスマートフォンからも手軽にアクセスできます。
代表的なメタバースプラットフォームには、Metaやマイクロソフトが提供する「Horizon Workrooms」や「Mesh for Microsoft Teams」などがあり、メタバース会議として広く知られています。
メタバースを使った会議・ビジネスの事例を紹介【活用メリットも】
メタバース会議とZoom会議それぞれの特徴
メタバース会議とZoomなどのWeb会議の違いについて解説します。
以下の表が、メタバース会議とZoom会議の特徴です。
メタバース会議の特徴 | Zoom会議の特徴 |
複数人が同時に話せる | 基本話す人は一人ずつ |
アバターとして会議に参加 | URLでセミナーやウェビナーに参加できる |
テキストチャット機能や音声チャット機能がある | テキストチャット機能がある |
リアルタイムで会議に参加しなければならない | アーカイブ機能があるためリアルタイムで参加しなくても後から視聴できる |
仮想空間内に画像や動画を掲載できる (参加者は画像や動画を視聴できる) | 画像、動画の共有が可能 |
従来のオンライン会議と言えば、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Skypeなどを思い浮かべる方も多いことでしょう。
メタバース会議もオフラインではなくオンライン上で会議をしますが、従来のWeb会議とは特徴や要素が大きく異なるので、それぞれの違いについて把握しておきましょう。
メタバース会議の特徴
メタバース会議の一番の特徴は、仮想空間内でアバターを介してコミュニケーションが取れるという点です。
アバターを介してのやり取りにより、複数人同時に話すことができ、対面のような臨場感が味わえ円滑なコミュニケーションが可能になります。
Web会議のように、画面の向こうにいる相手とではなく仮想空間内のアバター同士での会話ができます。
よりリアルな感覚で効果的なコミュニケーションをとれるのがメタバース会議の特徴です。
ただし、アーカイブ機能はついていないのでリアルタイムで会議に参加しなければなりません。
メタバース会議のメリット・デメリットとは?Web会議との違いやおすすめツールも紹介
Zoom会議の特徴
Zoom会議は、PC、スマホ、タブレットデバイスから複数人で映像・音声でコミュニケーションをとるWeb会議ツールです。
Zoom以外にも、Google Meet、Microsoft Teams、SkypeなどのWeb会議システムがありますが、これらの中でもZoomは50%以上のシェア率を誇ります。
URLから会議に簡単に参加できたり、画像や動画を共有する機能も搭載されています。
Zoom会議の1番の特徴は、アーカイブ機能があるという点です。
メタバースのようなアバターを介してのコミュニケーションは取れないため、臨場感には欠けますがリアルタイムで会議に参加できない場合でも、後から見返すことが可能です。
複数人が同時に話すと、音声が聞こえにくくなる傾向にあるので注意しましょう。
メタバースで会議を行うメリット5選
メタバースで会議を行うメリットは、以下の5つです。
- 生産性が向上する
- 円滑なコミュニケーションが実現する
- 臨場感のある会議ができる
- 場所の制限がなくどこでも会議ができる
- 費用削減が期待できる
それぞれのメリットについて解説していきます。
生産性が向上する
メタバース会議では、リモートワーク環境においてもディスカッションや複数人での会議を進める際に、生産性の向上が期待できます。
リモートワークでは、ホワイトボードなどを使用してイメージを共有することが難しいため、オフィスでの作業と比較してコミュニケーションに制限がかかってしまいます。
しかし、メタバース会議ではバーチャル上に実際のオフィス環境を再現し、ホワイトボードに書き込む機能などを提供しています。
これにより、リモートワークでも臨場感あるリアルなコミュニケーションがとれ、生産性の向上を促します。
円滑なコミュニケーションが実現する
ChatWorkやSlackといったチャットツールに加え、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ通話ツールの普及により、オンライン上でコミュニケーションをとる機会が増えました。
それらのツールは、画面の枠でコミュニケーションを取らないといけないため、相手の表情や感情などを汲み取るのに制限がかかってしまいます。
メタバース会議を導入すると、アバターを介してのコミュニケーションを取れるようになるため、身振り手振りなどの動きが可能になります。
アバターの動きで、より伝わりやすく円滑なコミュニケーションが実現するでしょう。
臨場感のある会議ができる
アバターを介してコミュニケーションを取れるため、自分の感情や動きに臨場感が生まれます。
一つの仮想空間に複数人参加して、コミュニケーションを取れるため、従来のWeb会議と比べてより現実世界に似た会議ができるようになりました。
<h3>場所の制限がなくどこでも会議ができる</h3>
メタバース会議は、バーチャルオフィス機能というものがあるため、会議参加者がどこにいたとしても仮想空間上で集合できます。
国内、海外関係なくどこからでも会議に参加できるので、場所の制限がないという点もメリットです。
費用削減が期待できる
メタバース会議を導入すると、費用削減が期待できます。
先ほども記述した通り、バーチャル機能が搭載されているため、オフィスに出勤する必要すらなくなり、社員の交通費がかかりません。
リモート出勤であれば、オフィスの規模を縮小することで、家賃や光熱費の削減が期待できます。
メタバースで会議を行うデメリット3選
メタバース会議には、メリットのみならずデメリットも存在します。
- システム導入時に費用がかかる
- 操作に慣れるまで時間がかかる
- 長時間の操作には向いていない
デメリットを把握した上で、活用すべきか検討しましょう。
システム導入時に費用がかかる
メタバースのシステム導入には費用がかかります。
メタバース会議を行う上で、パソコンやVR機器が必要ですが、注意すべきは全員に配布する場合の費用です。
さらに、システムの操作を教えるために研修を開催すると、会場費や講師に対する追加費用が発生します。
費用は利用するシステムによって異なりますので、自社の予算に合わせて最適なシステムを選択しましょう。
操作に慣れるまで時間がかかる
メタバースの操作に慣れるまで、時間がかかる場合があるので注意が必要です。
アバターの扱いやマイクの使用方法など、特に機械操作に不慣れな方は、慣れるまでに時間を要するかもしれません。
会議に必要な基本的な操作は、会社側が事前に説明できるように操作方法をレクチャーしたり、説明書を配布するなどの工夫が必要です。
メタバースでの操作に慣れるまで、一定期間を考慮し、事前に準備を進めておくことが重要です
長時間の操作には向いていない
VRヘッドセットを長時間装着して作業すると、目の疲れや装着している不快感、あるいは酔いの症状が発生する可能性があります。
1時間ほどで終わる会議ならそのようなリスクは少ないですが、VRヘッドセットを長時間装着して作業するのは身体への負担が多くなってしまうため向いていません。
メタバース会議のやり方3ステップ
メタバース会議のやり方を解説します。
以下の3つの手順通りに進めていけば、誰でも簡単にメタバース会議を実行できます。
- VR機器を用意する
- メタバースのアカウント登録をする
- アバターの設定をする
一つずつ解説します。
VR機器を用意する
本格的なメタバース会議を実行する場合には、VR機器が必要です。
ここで言うVR機器とは、VRゴーグルとVRに対応したスペックを持つパソコンの2つを指します。
一般的なVRゴーグルには、Metaの「Quest2」やオキュラスの「Oculus Go」、ピコの「PICO4」などがあります。
これらのVRゴーグルは、5万円前後とやや高めな価格で販売されています。
もちろん、1万円以下で入手可能な安価なVRゴーグルも存在します。
価格の差はスピーカーの品質、対応デバイスの種類、装着感、画質の解像度などに影響されます。
特にスマホ用のゴーグルは手軽で、5,000円前後で購入可能です。
臨場感や画質にこだわる方には、高品質なVRゴーグルがおすすめですが、初めて利用する方や会議利用に特化する場合は、1万円以下のゴーグルから試してみると良いでしょう。
メタバースのアカウント登録をする
続いて、メタバースのアカウント登録をしましょう。
利用するメタバースのトップページ内から、アカウント登録を済ませましょう。
アカウント登録の際は、メールアドレスなどの入力だけで済む場合が多く、誰でも簡単に登録できます。
アバター設定する
アカウント登録を完了したら、アバターの設定をしましょう。
アバターとは、メタバースの仮想空間で自分の代わりに表示されるキャラクターのようなものです。
設定には、性別、服装、髪型、肌の色など自分好みに設定が可能です。
メタバース会議におすすめのツール5選
メタバース会議におすすめなツールを5つ紹介します。
- Horizon Workrooms
- Mesh for Microsoft Teams
- oVice
- RISA
- Rumii
Horizon Workrooms
Horizon Workroomsは、Microsoft社が提供しているサービスです。
VRヘッドセットなどの専用機器がなくても利用できるため、初めて利用する方でも手軽に始められます。
無料でサービスを利用でき、最大50名まで同時接続が可能。
外部ツールとの連携もでき、複数のツールをマルチ操作できるのも特徴です。
▶︎▶︎Horizon Workrooms公式サイトはこちら
Mesh for Microsoft Teams
Mesh for Microsoft Teamsは、Meta社が提供しているメタバースコミュニケーションツールです。
アバターの表情や設定が細かく、臨場感のある会議が期待できます。
無料でも利用可能ですが、2023年4月から月額制のサブスクリプションサービスが開始され、ストレージ容量などが無料版に比べて増えるといった改正がなされました。
▶︎▶︎Mesh for Microsoft Teams公式サイトはこちら
oVice
oViceは、「リアルな世界をそのままオンライン上で再現」をコンセプトに提供しているサービスです。
現実世界に近づけるよう様々な設定や施策が導入されています。
例えば、声のボリュームが近い人だと大きく聞こえ、遠くにいる人の声は小さく聞こえるようになっています。
数あるメタバースコミュニケーションツールの中でも、リアルを追求したツールとなっており、2024年2月時点で4,000社の企業が導入。
無料トライアル期間も設けられており、月額料金は6,650円です。
▶︎▶︎oVice公式サイトはこちら
RISA
RISAは、初めてメタバースで会議をする人におすすめのツールです。
というのも、RISAは日本の企業が開発しており、導入後の支援であったりサポート内容が充実しています。
シンプルで直感的な操作で、初めてメタバースに触れる方でも簡単に利用できます。
ただし、他のメタバースコミュニケーションツールと比べて、動きや画面のシンプルゆえ簡素な作りとなっています。
▶︎▶︎ RISA公式サイトはこちら
Rumii
Rumiiは、教育とビジネスに特化したVRサービスです。
仮想空間内での自由度が高く、会議に参加する利用人数やテーマなどを細かくカスタマイズできます。
使用機器も、PCとスマートフォンさえあればサービスを利用できるので必要最低限なものだけで完結します。
▶︎▶︎Rumii公式サイトはこちら
まとめ
本記事では、メタバース会議とWeb会議の違いや、メリット・デメリット、おすすめのメタバース会議ツールについて解説しました。
メタバース会議は、ZoomなどのWeb会議と比べて臨場感のあるリアルなコミュニケーションを取れるのが特徴です。
今回紹介した、メタバース会議におすすめなツールはそれぞれ特徴が異なるので、利用目的に応じて最適なツールを選択しましょう。
また、メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発までを一貫してのサポートが可能です。
もしもメタバース会議について、導入の検討や、疑問点などあればぜひ、お気軽にご相談ください。
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