- 2023/01/31
- 2024/07/18
バーチャル空間「Spatial(スペーシャル)」とは?基礎知識やビジネス活用事例を紹介
初心者も始めやすいメタバースの特徴として、パソコンやスマートフォンを使ってアクセスできるプラットフォームがあります。
その中でも、リアリティのある空間やアバターが特徴で、スタイリッシュなメタバースを表現したいユーザーに人気なのが「spatial(スペーシャル)」です。
この記事では、メタバース空間「spatial」について、知っておきたい基礎知識やビジネスの活用事例をまとめました。
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目次
1.Spatialとは
アメリカのスタートアップ企業が運営するメタバースプラットフォーム「Spatial(スペーシャル)」。海外サービスなので全て英語表記ですが、リアリティのある空間やアバターが特徴で、現実世界に近いメタバースを表現できます。
商用利用ができるので、展示会やセミナーなどのビジネス活用や、美術展やイベントなどの一般向けの企画が開催されており、パソコンやスマートフォンからアクセスすることが可能。(※スマートフォンの場合はアプリが必要。)
参加者は、チャットや音声、リアクションでコミュニケーションをとることができます。
ユーザーは無料で空間を制作できますが、有料プランに変更することで最大利用人数の変更や、参加者管理機能の追加が可能に。
サイト上には様々な空間が解放されているので、ぜひ一度試してみるとよいでしょう。
利用料金 | 無料 ※有料オプションあり |
対応デバイス | パソコン、スマートフォン、タブレット、VRヘッドセット |
利用方法 | Webブラウザ、専用アプリ |
サービス提供元 | Spatial Systems Inc |
VR対応 | あり |
詳細情報 | https://www.spatial.io/ |
2.Spatialのメリット・デメリット
続いては、Spatialを使う上でのメリットとデメリットを紹介します。
2-1.Spatialのメリット
Spatialのメリットは、
- 専用デバイスを必要としない手軽さ
- リアリティのある表現やデザインが可能
です。イベントを沢山の人に体験してもらいたいという際、多くの人が所有しているパソコン・スマートフォンからアクセスできるメタバースの方が使い勝手がよいです。
このタイプのプラットフォームで、現実世界に近いような空間やアバターを表現できるのは「Spatial」の強みです。
2-2.Spatialのデメリット
日本人ユーザー向けの場合のデメリットとして、全て英語表記であることが挙げられます。
多くの人を対象としたイベントの場合は、操作マニュアルを用意することで参加者は安心感を持って利用することができるでしょう。
3.Spatialでできること
ここでは、具体的にSpatialでどんなことができるのかをご紹介します。
- 交流
- イベントの開催・参加
- ワールドの公開
- NFTの販売・購入
3-1.交流
Spatialに限らずですが、メタバースではアバターを介して交流ができます。現実世界との知り合いとの交流はもちろん、Spatial内で新たに出会う人とのコミュニケーションも可能です。
全世界にユーザーがいることため、異文化交流もできるでしょう。また、顔が見えないからこそカジュアルに関係を築けるという、メタバース特有のコミュニケーションの形も存在します。
3-2.イベントの開催・参加
Spatialでは、パーティーや美術展、ファッションショーや展示会などあらゆるイベントが開催されてきました。現実世界を再現することはもちろん、存在し得ないような仮想空間を表現することもできます。
知人のみを招待したクローズドなものや、全ユーザーを対象にしたオープンイベントも可能です。
3-3.ワールドの公開
3DCGの空間デザインができる「Unity」や「Blender」などを使い、制作した空間を公開することもできます。また、無料のテンプレートやオブジェクトも用意されており、専門知識がない人も直感的に作ることが可能。
自分が作ったワールドに友人を招待することや、作品の発表の場としても活用できるでしょう。
4.Spatialのビジネス活用事例4選
最後にSpatialの国内活用事例をご紹介します。まだまだ多くはありませんが、実際の事例を参考にすると、自社での活用についてイメージしやすくなるでしょう。
- 日本メタバースEXPO(展示会)
- メタバース花屋(バーチャルショップ)
- Japan NFT expo in メタバース(展示会)
- CEC新潟情報サービス
4-1.日本メタバースEXPO(展示会)
メタバースの可能性に触れられる展示会が、2022年8月24日〜27日の4日間開催されました。大企業の事例が多いメタバースだからこそ、中小企業・個人への可能性を広げるため身近な事例を展示。
会期中は、Spatialの空間内でセミナーやワークショップ、音楽ライブなど様々なコンテンツが用意され、メタバースに触れながら、その活用方法について理解を深められる展示会となりました。
4-2.メタバース花屋(バーチャルショップ)
Spatial上のバーチャルフラワーショップ「GardenBee」の事例です。メタバース上で「花を贈りたい」方のための3Dフラワーショップで、色鮮やかなブーケやお花を無料・有料で提供しています。
この事例のように、メタバース空間上で使えるアイテムを販売することはもちろん、実世界の店舗をメタバース上に再現し、バーチャルショップとして買い物体験を届けることも可能です。
▶︎▶︎バーチャルフラワーショップ「GardenBee」 公式サイトはこちら
4-3.Japan NFT expo in メタバース(展示会)
日本最大級のビジネス特化型のNFT展示会が、2022年12月17日(土)~2023年1月15日(日)の約一ヶ月間開催されました。
社会課題の解決に役立つNFTの可能性を知る展示会として、開催期間中は24時間いつでもSpatial内でNFTプロジェクトを閲覧できます。
こちらの企画は、メタバースに触れたことのない初心者向けに、Zoomによるフォローアップも実施していました。
来場登録をした方にのみ会場URLを送付しているので、限定公開のイベントとしたい場合はこの方法が良いでしょう。
▶︎▶︎Japan NFT expo in メタバース 公式サイトはこちら
4-4.CEC新潟情報サービス
2023年7月6日(木)に、「体感しよう!DXとメタバースの可能性」をテーマに、CECソリューションフェア2023を開催。
プラットフォームはNTTコノキュー社が提供する「DOOR」を使用。パソコンやスマートフォンから、アプリレスで簡単に接続・操作が可能です。
メタバース会場は「エントランス」、DX製品を選ぶ「出展社/製品ジャンル広場」、出展企業の担当者と会話ができる「対話展示ルーム」、「歌・漫才・ダンス」など、約50種類もの空間を用意。
メタバース会場は物理空間の制約がないため、日本全国から多くの参加者が集まりました。
5.まとめ
Spatialを活用することで、誰もがスタイリッシュなメタバース空間を作ることが可能です。また、商用利用が許可されているプラットフォームであるため、今後はさらにビジネスシーンでの活用が広がっていくことでしょう。
「リアリティのあるメタバースを作りたい」「3DCGの美しさやにこだわりたい」という方は、Spatialの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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