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  • 2023/02/21
  • 2024/04/11

メタバースで行う採用活動とは?メリットや最新事例を紹介

ビジネスシーンで広がりを見せているメタバース。近年では採用活動に導入する企業も登場しています。オンラインでの採用活動が主流になっているとはいえ、メタバースを活用するイメージはまだ湧きにくいかもしれません。

「採用活動に効果的なメタバースってどのようなもの?」
「メタバースを活用して採用活動を行っている事例を知りたい」

このような疑問を解決するため当記事では、採用活動におけるメタバースの導入メリットや最新事例を5つご紹介いたします。

他社より一歩進んだ採用活動を展開したいと考えている方はぜひ、参考にしてください。

1.メタバースとは?

メタバースは「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を合わせた造語です。

直訳すると「超越した世界」になりますが、インターネット上でアバターを通じて人と人が繋がる3次元の仮想空間のことをメタバースと言います。

メタバースにAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を掛け合わせれば、現実世界と仮想世界を融合したり、その世界に入り込んだような感覚を得ることもできます。


▶︎▶︎関連記事:注目のメタバースとは?仕組みやメリットなどやさしく解説

2.メタバースを活用した採用活動5タイプ

メタバースは、次のような採用活動のシーンで活用ができます。

  1. メタバース会社説明会
  2. メタバース会社見学(バーチャルツアー)
  3. メタバース仕事体験(バーチャルインターンシップ)
  4. メタバース合同説明会
  5. メタバース面接

2-1.メタバース会社説明会

メタバース会社説明会

会社説明会は企業を知ってもらう機会として、求職者・企業の双方にとって大切なイベントです。しかし対面の場合、遠方の求職者は現地まで足を運ぶ必要があり、体力面、金銭面でも負担となる場合があります。

一方、メタバース会社説明会はオンライン上で開催されるため、参加場所を選びません。また、オフラインの会社説明会のように密を心配する必要もありません。

2-2.メタバース会社見学(バーチャルツアー)

メタバース会社見学

株式会社i-plugが就活生に向けて2020年2月に実施した調査データで「どのような企業に魅力を感じますか?」という質問に対し、「社内の雰囲気が良い」が75.6%で、突出して多いという結果が出ました。(参考:人事ZINE)この結果からもわかるように、会社や社員の雰囲気を知りたいという求職者は少なくありません。

求職者の要望に応えるべく会社見学を行っている企業もありますが、全ての求職者と日程を合わせることは困難でしょう。そこで効果的なのがメタバースを使った会社見学(バーチャルツアー)です。


メタバース空間でオフィスを再現すれば、参加者も社員も好きな場所からアバターでアクセスでき、対面のようにコミュニケーションを取ることができます。リアルな会社の雰囲気を届けることができるでしょう。

2-3.メタバース仕事体験(バーチャルインターンシップ)

実際の仕事を体験してもらうため、インターンシップを導入している企業もあります。
しかしインターンシップも日程の調整や対応社員の選出といったコストが生じるため、開催するにあたり手間と労力がかかります。

このような問題を解消してくれるのが、メタバース仕事体験(バーチャルインターンシップ)です。

メタバース空間でオフィスや仕事現場を再現することで、臨場感を味わいながら仕事の様子を感じ取ることができます。

また、実際のインターンシップでは業務に制限がありますが、バーチャル空間であれば制限なく仕事に取り組めます。例えば、危険とされる作業現場は安全面や天候に気を配らなければなりませんが、メタバースであればオンライン上で完結するため、トラブルが発生する可能性はゼロに近いです。

2-4.メタバース合同説明会

メタバース空間に各企業のブースを設置し、出展企業と求職者が出会える合同説明会を行うことができます。動画や資料を用いて会社の説明を行ったり、質疑応答でコミュニケーションをとったりと、対面同様のインタラクティブな説明会が可能です。

また、複数社が集まる合同展示会を開催する場合、企業と求職者の偶発的な出会いが期待できるのがメタバース展示会の魅力。空間内を巡りながら多くの企業を見てほしいという、回遊性も重視した合同説明会はメタバースと相性が良いです。

2-5.メタバース面接

メタバース空間を使って、面接を行うこともできます。求職者が遠方の場合や交通の便が悪い場合など、リアルな面接が困難な場合に特に有効です。

アバターを通して対面のように対話ができるので、コミュニケーションスキルや表現力を評価することができます。

3.メタバースを活用して採用活動を行う5つのメリット

メタバースを通して採用活動を行うメリットは5つあります。

  • 場所を問わずに会社の魅力を最大限伝えられる
  • ミスマッチの減少が期待できる
  • 対面のような相互コミュニケーションが取りやすい
  • 求職者・企業双方の負担軽減
  • ブランディング効果がある

3-1.場所を問わずに会社の魅力を最大限伝えられる

インターネットやSNS、さらにはリモートワークが普及したこともあり、いまや各企業は全国を対象に採用を行っています。
しかし、ホームページや動画だけでは企業の雰囲気を100%伝えることはできません。実際に足を運び、働いてみないと分からないことも多いです。

しかしメタバースを活用すれば世界中のどこからでも、その場にいるような没入感と臨場感を与えられます。

企業が持つ空気感や雰囲気などといった魅力を遠く離れた人にも最大限伝えることができます。

3-2.ミスマッチの減少が期待できる

ミスマッチの原因となりやすいのがイメージとのギャップです。入社前と後では少なからずイメージの違いはあるものでしょう。

「会社や社員の雰囲気はどうなのだろう?」
「普段はどのような仕事をしているのだろう?」

このような求職者の疑問を解決するためにもメタバースは効果的。スタッフにアバターで参加してもらい、会社の雰囲気を伝えられれば求職者に安心感を届けると同時に、具体的な働くイメージを描いてもらうことができるでしょう。

3-3.対面のような相互コミュニケーションが取りやすい

メタバースは、自分自身の分身となるアバターを使ってアクセスします。アバターが近づくと会話ができ、隣り合っているかのように対話ができます。


話しながらの移動や、メタバース空間内で資料や動画を見せることができるので、対面の感覚でコミュニケーションが取れるのが魅力です。

3-4.求職者・企業双方の負担軽減

対面の会社説明会や面接は、遠方の求職者にとって金銭と時間の両面で負担となり、気になる企業であっても諦めてしまうというケースがあります。

また、企業側も対面の場合は社内の設営や備品の用意など、都度発生するコストがあります。
メタバースはお互いインターネット環境さえあれば、どこからでもアクセスできるので双方の負担を軽減できます。メタバースの導入に初期費用はかかりますが、長期的に見てコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

3-5.ブランディング効果がある

メタバースを採用活動に取り入れることで、新たな技術を柔軟に取り入れる、先進的でユニークな企業であるというブランディングにも繋がります。

メタバースの強みを活かし、あえてオフィスを非日常空間に装飾することで会社の持つビジョンを具現化しても良いでしょう。

4.メタバースを活用した採用活動の事例5選

ここからは、メタバースを活用した採用活動の事例を紹介します。

  • 中京テレビ(メタバース会社説明会)
  • CAREER THEATER 2022(メタバース合同説明会)
  • 株式会社On’yomi(メタバース面接)
  • 荏原製作所(メタバースインターンシップ)
  • メタバース採用EXPO2024/2025 by 就活ひろば(メタバース合同説明会)

4-1.中京テレビ(メタバース会社説明会)

中京テレビ(メタバース会社説明会)
出典:中京テレビ

中京テレビはメタバースを活用した取り組みを積極的に行なっており、会社説明会もメタバース空間で実施しました。

就活生が本音で質問や悩みを相談できる場の提供を目指し、社員への質問に対する心理的ハードルを下げるためにアバターを使って匿名性を担保。

合計200名の定員の中、全国各地から約2倍の応募があり、参加者の満足度は95%という高評価の就活イベントとなりました。



▶︎▶︎中京テレビ(メタバース会社説明会)の詳細はこちら

4-2.CAREER THEATER 2022(メタバース合同説明会)

CAREER THEATER 2022
出典:PRTIMES

日本最大級のキャリア教育支援NPO法人エンカレッジは、2022年5月7日(土)、8日(日)に開催した「CAREER THEATER2022」をメタバース空間で実施。

参加者は映画館とイベント会場が組み合わさったような非日常空間で、キャリア講演を聞いたり、興味のある企業ブースを回ったりと、オフラインの合同説明会のように過ごしました。

こちらの空間はイベント以外でも、企業の内定者イベントや就活相談会などの様々な場面で活用するようです。

▶︎▶︎CAREER THEATER 2022 プレスリリースはこちら

4-3.株式会社On’yomi(メタバース面接)

株式会社On’yomi(メタバース面接)
出展:PRTIMES

PR・コミュニケーションエージェンシーの株式会社On’yomi(オンヨミ)は、2022年の採用活動において、従来の対面面接、Web面接に加え、メタバースで実施するメタバース面接を開始しました。

アバター同士で会社説明や採用面接を行い、オフラインよりも空間的自由度が高く、Web面接よりも密なコミュニケーション環境の確立を目指して、メタバースを活用しています。

同社のコンセプトである「⽣活者が動く”新しい価値観”を創る」を体現するような取り組みの一つです。



▶︎▶︎株式会社On’yomi プレスリリースはこちら

4-4.荏原製作所(メタバースインターンシップ)

荏原製作所(メタバースインターンシップ)
出典:荏原製作所

ポンプメーカーの荏原製作所は、2024卒向けインターンシップをメタバース空間で行いました。選考に通過した約50名の学生がアバターとなり、メタバース内でディスカッションとプレゼンテーションを伴うグループワークが行われました。

参加した学生からは、「オンラインミーティングの環境とは異なり、アバターを使用することで参加者同士の距離感が近く、緊張せずにワクワクしながら参加できた」「アバターを使用することで可視的な違いによる先入観が無いため、スムーズに会話ができ意見を言いやすい環境だった」といった感想が寄せられたそう。

同社は今後もメタバースを活用し、様々なスキル・経験を持った社員が繋がり、イノベーションを加速させられる組織作りを行なっていくそうです。

▶︎▶︎荏原製作所 ニュースリリースはこちら

4-5.メタバース採用EXPO2024/2025 by 就活ひろば(メタバース合同説明会)

メタバース採用EXPO2024/2025 by 就活ひろば
出典:PRTIMES

2023年1月27日(金)、28日(土)に、全国から179社が出展したメタバース採用イベントが開催されました。

スマホネイティブ世代の学生がゲームのように気軽に参加できるイベントとして、スマホから参加できるメタバースを活用。参加者は出展企業の方とコミュニケーションをとって企業研究を進めたほか、学生のみが入れる広場で就活仲間との交流を楽しんでいました。

▶︎▶︎メタバース採用EXPO2024/2025 by 就活ひろば プレスリリースはこちら

5.まとめ

採用活動において、オフラインには「対面でコミュニケーションが取れる」というメリットがあり、オンラインには「移動せずに気軽に参加できる」という強みがあります。

その両方のメリットを感じられるのが、メタバースです。「会社説明会はメタバースで行おう」「一次面接はメタバースにし、最終面接は対面にしよう」と、自社に合った形で活用を検討してみてはいかがでしょうか。

メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発までを一貫してサポートしています。「採用活動にメタバースを活用したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
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