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メタバースの基礎知識

  • 2024/02/26
  • 2024/11/22

2Dメタバースとは?3Dとの違いやプラットフォームを紹介

近年注目を集めている「メタバース」は、没入型の3Dメタバースがとくに有名ですが、それ以外にも2Dメタバースがあります。

「そもそも2Dメタバースって何?」「2Dメタバースを自分の仕事に活用できる?」こんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。

そこで本記事では、2Dメタバースについて、基本的な概要や3Dメタバースとの違いを解説します。あわせて、2Dメタバースのおすすめプラットフォームも紹介します。

本記事を最後まで読むと、2Dメタバースの概要や3Dメタバースとの違いを理解できるのでぜひ、最後までご覧ください。


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目次

1.メタバースとは?

2Dメタバースを解説する前に、そもそもメタバースとは何かについて解説します。

メタバースとは、アバターを使用してコミュニケーションが取れる3DCG空間です。「メタバース」は、「超越」を表す「meta」と「世界」を意味する「universe」を組み合わせた言葉です。この言葉が初めて登場したのは、1992年に出版されたSF小説「スノウ・クラッシュ」でした。

メタバースでは、仮想空間内で現実を超越した経済活動が可能です。ユーザーは3Dのバーチャル空間で自身のアバターを操作し、他のユーザーとの対話や商品やサービスの取引など、さまざまな経験ができます。

メタバースは、社会や経済など現実世界の要素を模倣するだけでなく、独自の法則やルールを持つ場合があり、ユーザーは仮想空間で新しい体験や可能性の探求が可能です。

2.2Dメタバースと3Dメタバースの違い

ここからは、2Dメタバースと3Dメタバースの違いについて解説します。

2-1.2Dメタバースとは

2Dメタバースは、2Dの画面上でアバターを操作するメタバースで、基本的にはPCやスマホからアクセスができます。3Dメタバースほどの没入感はありませんが、操作は簡単で、デバイスへの負担は大きくありません。

ユーザーはワンクリックで他者とコミュニケーションをとれるので、気軽に交流できる点がメリットです。

2-2.3Dメタバースとは

3Dメタバースとは、3次元(縦・横・高さ)のメタバース空間です。ほぼ現実空間と同じと言っても過言ではありません。3次元の空間なので、より現実に近いコミュニケーション感覚を味わえます。

また、アバターの操作もジェスチャーを利用して、身体的でダイナミックなコミュニケーションが可能です。仮想会議室や複数人での共同編集ができるホワイトボードを使用して、リアルに近いオフィス環境での体験ができます。

2-3.2Dと3Dの異なる点

2Dメタバースと3Dメタバースの違いは、2次元か3次元かが大きいですが、それ以外にも多々あります。

2Dメタバースと3Dメタバースの違いを表でまとめたので、参考にしてください。

特徴2Dメタバース3Dメタバース
次元2次元3次元
グラフィック平面的立体的かつリアル
アバター平面的立体的
コミュニケーションテキストチャットや絵文字などボイスチャットや身体的なジェスチャー
空間の構造平面的な背景や空間立体的で奥行きがある
デバイス要件スマホやPCからでもアクセス可能専用のVRヘッドセットやデバイスが必要

2Dメタバースは平面的なデジタル空間で、主にテキストや画像、動画などがメインとなっており、ユーザーは2次元のインターフェースで操作します。

一方、3Dメタバースは立体的なデジタル空間で、ユーザーは立体的な空間を移動しながら対話や活動が可能です。また、アバターや物体が立体的に表現されるため、2Dメタバースにはない臨場感を楽しめます。

3.2Dメタバースが活用される場面

ここからは、実際に2Dメタバースが活用される場面を紹介します。

2Dメタバースは、主にオンラインコミュニケーション、デジタルマーケティング、オンラインイベント、教育プラットフォームなど様々な場面で活用されています。

3-1.メタバース上にオフィスを構築

2Dメタバース上でのオフィスの構築は、2Dメタバース利用の一例であり、さまざまなメリットがあります。

オフィスをメタバース上に再現することで、従業員はリアルなオフィス環境にいながらリモートワークが可能です。これにより、実際に通勤することなくオフィスに出社している感覚で働けるようになります。

メタバース内のオフィスは、デスクや会議室、休憩スペースなど、リアルなオフィスの要素を取り入れられる点もメリットです。オフィスでの作業環境を再現し、従業員の働きやすさを向上させます。

また、オフィス内で様々なイベントやワークショップも開催でき、従業員の交流や情報共有も促進できるでしょう。

2Dメタバースの活用によって、リモートワークでも孤独な作業にならず、まるで出社している感覚で仕事やコミュニケーションが可能です。

3-2.不登校やひきこもりを対象とした居場所の提供

不登校の生徒やひきこもりの方へ居場所を提供するために、2Dメタバースが活用されているケースもあります。

不登校やひきこもりへの活用には、以下のメリットがあります。

不登校やひきこもりの方にとって、リアルな居場所の確保は難しい場合があります。一方で2Dメタバースは仮想の空間であり、安全でプライベートな場所の提供が可能です。これにより、対象者がアバターを使って自分のペースで社会とつながりを持つことができます。

メタバース内でのコミュニケーションを通じて、不登校やひきこもりの方に対して専門的なサポートができる点も魅力です。心理カウンセリングや教育プログラムなどが仮想空間内で実施され、対象者のサポートができます。

また、物理的な移動が難しい状況でも、インターネット環境があれば2Dメタバースにアクセスできます。イベントなどへの参加のハードルが低くなり、居場所を見つけやすくなる点も2Dメタバースのメリットです。

4.おすすめの2Dメタバースプラットフォーム

ここからは、おすすめの2Dメタバースプラットフォームを6つ紹介します。

4-1.Gather

Gather」は、Gather Presence社が提供しているプラットフォームです。

Gatherでは、オフィスを仮想空間に再現し、デスクや会議室などを自由にカスタマイズできます。これにより、リアルなオフィスの雰囲気を感じながら、オンライン上でミーティングやチャットが可能です。

また、RPG風のデザインとなっているほか、アバターのアクションも自由にカスタマイズできるので、ゲーム感覚で利用できます。

Gatherの基本情報
運営会社Gather Presence社
価格無料プラン有プレミアムプラン:7$/ユーザー
主な機能複数画面の同時共有/Googleとの連携/Slackとの連携/共有ホワイトボードでのコラボレーション/プレミアムサポート
公式サイトhttps://ja.gather.town/

4-2.ovice

2つ目に紹介するのは、TOYOTAやPanasonicなど、約4,000社の企業に採用されている「oVice」です。

バーチャルオフィス内では、自分のアバターを操作しながら実際のオフィスで同僚に話しかけるかのように、他のメンバーと気軽にコミュニケーションが取れます。

oVice内ではアバターの周りに表示される灰色の円が声の届く範囲を示し、円が重なると会話ができます。

oViceは、テレワーク環境で広く利用されており、大企業向けプラン・中小企業向けプラン・教育機関向けプランなど、さまざまな用途におすすめのプラットフォームです。

oViceの基本情報
運営会社oVice 株式会社
価格無料プランあり
大企業・中小企業・教育機関用など複数のプランを用意
主な機能ユーザー検索機能/AIノイズキャンセリング/文字起こし/オブジェクト複数人による画面共有録画機能/ライブアバター/Microsoft Teams 連携
公式サイトhttps://www.ovice.com/ja?countrycode=JP

4-3.Metalife

MetaLifeは、アバター同士が近づくと自動的にビデオとマイクがオンになり、現実世界のような自然なコミュニケーションができます。

機密性の高いミーティングルームでは、カギをかけて資料共有なども安全に行えます。最大25名まで無料で利用できるため、リモートワークを検討している企業におすすめです。

MetaLifeの基本情報
運営会社株式会社ベンド
価格無料プラン有イベント用の単発プラン有ビジネス:22,000円/月(税込)エンタープライズ:44,000円/月(税込)
主な機能近づくだけで会話可能URL一つで簡単アクセス/外部ツールとの連携/オフィスを自由にカスタマイズ/充実のチャット機能/重要な会議はMTGルームを利用
公式サイトhttps://metalife.co.jp/

4-4.Sococo

Sococoの主な特徴は、場所に縛られることなく仮想オフィスで仕事ができ、音声やチャット、映像で簡単にコミュニケーションが取れる点が特徴です。

社外のお客様との会議も簡単にでき、情報共有もスムーズです。通信環境は銀行と同レベルの暗号によって保護されているので、ビジネスシーンでの利用に適しています。

数人程度の小規模なものから100人以上の規模まで対応しているため、離れた場所で勤務するメンバーのコミュニケーションに課題を感じている会社におすすめです。

Sococoの基本情報
運営会社株式会社テレワークマネジメント
価格無料トライアルあり/有料プランについては要問い合わせ
主な機能一目でオフィスの状況が把握可能/200種類以上の豊富なレイアウト/Web会議ツールとの連携
公式サイトhttps://www.telework-management.co.jp/services/tool/sococo/

4-5.VoicePing

VoicePingは、仮想オフィスサービスでテレワークチームの生産性とエンゲージメントを最大化します。

自然な会話を促進し、チーム全体の生産性の管理や会議の録画と議事録の自動作成、リアルタイム音声翻訳(45ヶ国語に対応)などが可能です。

自動車、材料、営業代理、WEBマーケティング、ITなど、どの業界でもリモート・ハイブリッドチームのつながりを強化し、生産性を向上させています。

また、ゲストを招待してウェビナーやイベント、面接や商談を行うこともできるため、リアルオフィスの感覚で生産性の高い仕事がしたい企業におすすめです。

VoicePingの基本情報
運営会社VoicePing株式会社
価格無料プラン有スモールプラン:8,250円/月(税込)プレミアムプラン:22,000円/月(税込)エンタープライズプラン:550円/人/月(税込)
主な機能文字起こし/音声翻訳要約
公式サイトhttps://ja.gather.town/

4-6.RISA

RISAは、リモートワーク環境での「いつでもコミュニケーションが可能なオフィス体験」を提供するバーチャルオフィスです。

1週間の無料トライアル期間が用意されているため、有料プランに移行する前に実際の操作感を試してみることが可能です。また、直感的な操作が可能なため、新規で使う方への説明の手間も省けるでしょう。

RISAでは、ユーザーが自分のアバターを作成し、そのアバターを通じて気軽にコミュニケーションを楽しむことができます。

RISAの基本情報
運営会社株式会社MS-Japan
価格無料プランあり
スモールプラン:3,000円/月ベーシックプラン:5,000円/月【フロア追加】20人フロア:月/3,000円50人フロア:月/5,000円
主な機能好きなアバターでのアクション&音声通話/自由にフロアをカスタマイズ可能/ボイスチャット・ビデオチャット/クローズドな会議室/ステータス機能でメンバーの状況を把握/複数フロアの作成で数千人での利用に対応
公式サイトhttps://www.risa.ne.jp/

5.2Dメタバースの活用事例

ここでは、リプロネクストが携わった2Dメタバース(3Dメタバース含む)を活用した事例を紹介します。

5-1.メタバース上でイベントを開催

岩手県様よりご依頼いただき、メタバース上で開催する「食」のイベントを『「黄金の國いわて。」のフードショーinメタバース』と題し、2部構成で実施しました。

物理的な移動がなく、時間や費用をかけず気軽に参加できる、リアルの商談会よりもマッチングの確率が高いといったメリットが生まれました。メタバースだからこそのメリットや実現できたことなども再認識できた事例です。

5-2.メタバースを活用したひきこもり当事者の居場所を提供

山梨県甲府市様がメタバースによるひきこもり相談窓口を開設するにあたり、メタバース空間の制作を行いました。

特別な機器が不要で、パソコンやスマートフォンから簡単にアクセスでき、リラックスしてお話しできる環境を提供しました。また、どなたでも利用可能な「心のよりどころ空間」と、完全予約制の「森の相談ルーム」の2つのエリアが用意されています。

空間内でのチャットや会話データは保存されず、プライバシーも確保されているなど、気軽さと機密性を同時に実現した事例です。

この他にもさまざまな実績・事例があるので、気になる方はぜひ、弊社ホームページを確認してみてください。

5-3.メタバース上にオフィスを導入

サン共同税理士法人様のからご依頼をいただき、メタバースオフィスを制作しました。全国各地のお客様や求職者との接点創出を主な目的とし、広報・採用活動に活用されています。

こちらは3Dメタバースになりますが、オフィスの導入事例です。

税理士オフィスのメタバース空間の中で特に注目すべきは会議室エリアです。間接照明やウォールライトなど、細部にわたり細やかな配慮がされています。

税理士業界におけるメタバースの活用は国内で初の試みであるため、新しいアプローチとしての事例です。

6.まとめ

本記事では、2Dメタバースの基本的な特徴や3Dメタバースとの違い、活用事例などを紹介しました。

2Dメタバースは、2次元の画面上でアバターを操作するメタバースです。3Dメタバースほど没入感はありませんが、操作は簡単でデバイスへの負担は軽く済みます。

実際に、企業のバーチャルオフィス構築や、不登校の生徒やひきこもりの方への居場所提供のために活用されています。また、おすすめの2Dメタバースプラットフォームも紹介したので、ニーズに合うものを活用してみましょう。

メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発まで一貫したサポートが可能です。

2Dメタバースについて、導入の検討や疑問点などあればお気軽にご相談ください。


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ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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