- 2024/07/05
- 2024/07/12
NFTとは?NFTがこの先必要になる理由やメリットを解説
"唯一無二"の価値を持つデジタルアセット、それがNFTです。
近年、NFT市場は大きな注目を浴びていますが、その魅力や将来性について知っていますか?
この記事では、NFTがなぜ必要になるのか、その理由やメリットについて分かりやすく解説しています。
ーこの記事を読めば分かることー
・NFTの概要
・NFTの必要性
・NFTのメリット・デメリット
・NFTを始める手順
こんなあなたの疑問を解消します。
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目次
NFTとは?
NFTは、ブロックチェーンという分散型台帳技術を利用して生成される、代替不可能なデジタル資産です。NFTには、ブロックチェーンシステム上に記録された保証書のようなデータが紐づけられており、その正規性を確認することが可能です。
NFTの用途は多岐にわたり、デジタルアート、音楽、ゲーム内アイテム、収集品、バーチャル不動産など、デジタル空間のさまざまなものに適用されています。アーティストやクリエイターは、作品のデジタル所有権を証明する手段としてNFTを活用し、新しい収益モデルを構築しています。
例えば、個人情報が付与されたコンサートチケットなどはNFTの一種です。一方、誰でも使える「日本円」のような通貨は、代替可能なトークンと考えられます。また、NFTは消去や複製、改ざんができません。そのため、所有者は自分が購入したアイテムがオリジナルであることを証明できます。
NFTにできること
NFTはすでに様々な分野で活用され始めています。その特徴や可能性について、以下の3点を説明します。
- 安全な取引が可能になる
- 不正に改ざんされる心配がない
- 価値が高まるのは市場の取引
安全な取引が可能になる
NFTの登場でデジタル作品の価値が証明できるようになり、インターネット上で気軽に安全な取引が可能となりました。今では、画像、動画、音楽、ゲーム内アイテムなど、さまざまなデジタル資産が取引の対象となっています。
従来、オンラインオークションでデジタル作品を売買する際には、その作品が本物かどうかの見極めが困難でした。しかし、NFTマーケットプレイスの利用でデジタル作品の価値が証明されるため、安心して取引を行うことができます。
不正に改ざんされる心配がない
NFTの付与により、デジタル作品の独自性が保証され所有者が明確になります。この情報はブロックチェーンによって保護されているため、不正に改ざんされる心配がありません。
デジタル作品がコピーされたとしても、NFTであるという証明がなければ偽物と判断されます。
価値が高まるのは市場の取引
デジタルアートにNFTが付与されることで、デジタル資産として固有の価値を持つようになりました。人気のあるデジタル資産は、コレクションやオークションで高値で取引されています。
従来の実物の芸術作品と同様に、デジタル資産の価値を決める要因の一つとして、その作品の所有履歴が重要となりました。それがNFTの登場により、デジタル資産の所有者履歴を記録・保持できるようになったのです。
また、従来のデジタル作品では転売時に著作権者に報酬が入らないことが多かったのですが、NFTでは転売の際に著作者に自動的に報酬が支払われるように設定できます。このことから、NFTの登場により、デジタル作品の転売がビジネスとして活発化していくと考えられます。
NFTが必要な理由
唯一無二の証明が必要な理由は、人が希少性のあるものに価値を見出すためです。インターネットの発展により、情報のコピーや改ざんが簡単になったことで、デジタル作品の価値を適切に評価することが難しくなっています。
このような問題を解決するのがNFTです。NFTを使えば、デジタル作品の本物と偽物を明確に区別できるようになり、作品の唯一性と希少性を証明することができます。これにより、これまでは実現が難しかったデジタル作品のビジネスや楽しみ方が生み出されるのです。
NFTが守る価値
世界的に有名なプロスポーツ選手の決定的な名場面は、ファンにとって大きな価値を持っています。しかし、インターネット上で無料で視聴できるようになったことから、その価値が低下してしまいました。
しかし、NFTの登場により、これらの名場面をデジタル資産として証明し、所有権の確立が可能となりました。選手やチームは、自らが生み出した貴重な資産を管理し、有料での視聴や転売などを通じて収益を得られるようになったのです。
これにより、名場面の価値が高まるほど、選手やチームにも利益がもたらされるようになりました。デジタル技術の進化により、スポーツのビジネスモデルが大きく変化しつつあるのです。
NFTの理解に役立つ重要な用語
ここでは、NFTの基本的な仕組みを理解するためのキーワードを説明します。NFTの価値を証明する仕組みと、その価値証明がもたらすメリットについて、以下の3つのキーワードについて詳しく解説します。
- メタバース
- ブロックチェーン
- 仮想通貨
メタバース
メタバースは、私たちにとって身近な仮想空間の世界です。ユーザーは、アバターを通じてオンライン上の3D空間で交流し、ショッピングや商品開発、販売などの経済活動を行うことができます。
弊社リプロネクストでも岩手県様よりご依頼いただき、メタバース上で開催する「食」の商談会を「黄金の國いわて。フードショーinメタバース」と題した商談会を企画から制作、運営までを行いました。
また、ゲームなどに活用されている例も多くあります。『あつまれ どうぶつの森』や『モンスターハンター』などのゲームもメタバースの一例です。
メタバース空間では、デジタル資産の取引が可能になっていきます。ゲーム内のアイテムや武器、アバターの服や持ち物、土地や建物、ペットやアートなどがその対象です。
また、メタバースはビジネスの場としても活用が広がっています。海外出張の代わりにメタバース上に構築された会議室で、世界中の人々が集まって打ち合わせをすることも可能です。
さらに、メタバース内でデジタル資産をコレクションしたり、売買したりすることもできるようになります。その際、NFTがデジタル資産の所有権を証明する役割を果たします。
例えば、ゲームで手に入れた希少価値の高い武器を、自分のメタバース空間にある自宅のリビングに調度品として飾ることもできます。NFTを活用することで、メタバース空間でのデジタル資産の所有と取引が楽しめるようになり、大きな利益を生み出すことも期待できるでしょう。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは、データの改ざんを防ぐための仕組みです。データを小さな単位に分割し暗号化することで、分散管理が可能です。これにより、データの改ざんや消失を防ぐことができるようになります。
従来のデータ管理では、パソコンやサーバーでの管理が一般的でした。しかし、これらのデータは簡単に編集や削除ができてしまうため、セキュリティ対策に多大な時間とコストがかかっていました。
一方、ブロックチェーンは、データ改ざんを防ぐ仕組みを備えているため、セキュリティ対策を大幅に簡素化できます。データは世界中に分散保存されており、一部のデータが変更されても全体の整合性が保たれるため、改ざんの検知が可能です。
このようなブロックチェーンの特性を活かして、NFTなどの新しいサービスが登場しています。
NFTは、ブロックチェーン技術を活用することで、デジタルコンテンツの所有権や真正性を証明できます。このため、デジタルアートなどの取引において、信頼性の高い取引を行うことが可能です。
仮想通貨
仮想通貨は、ブロックチェーン技術を使って作られたデジタル通貨です。ブロックチェーンの特性により、仮想通貨の偽造や消去が不可能になっています。
一般的な通貨は国の管理下にあり、価値が安定的に保たれています。しかし、一部の国ではそうした信頼性が失われ、通貨の暴落が起こり、国民の財産が減少してしまうのです。このことから、一般通貨は中央集権的な管理により、偽造の防止や預金の保護などを行い、安全性を確保しています。
一方、仮想通貨には中央集権的な管理機関がありません。仮想通貨の価値は、需要と供給のバランスによって決まります。仮想通貨の需要が増えれば価値が上がり、供給が増えれば価値が下がります。
この仕組みが可能なのは、ブロックチェーンによって仮想通貨が保護されているためです。ブロックチェーンにより、仮想通貨の偽造や消去が防がれているのです。
次に仮想通貨とNFTの違いについてみていきましょう。
仮想通貨とNFTの違いは、代替性の有無です。1ビットコインは他の1ビットコインと同等に扱えますが、NFTはそれぞれ固有の情報を持っているため、他のNFTとの交換はできません。つまり、仮想通貨は代替性のある資産であり、NFTは非代替性の資産と認識できます。
NFTのメリット・デメリット
っこでは、、NFTのメリット・デメリットについて説明します。どのようなメリットやデメリットがあるのかを把握した上で、NFTを活用していきましょう。
NFTのメリット
NFTのメリットは以下の3点です。
- デジタル資産の売買が可能
- 事務手続きや書類のやりとりを省略化できる
- 不正や改ざんの心配がない
デジタル資産の売買が可能になる
デジタル資産の売買が可能になったことで、デジタル作品を制作する人にとっては新たな収入源を得られるようになりました。また、投資家にとっても、デジタル資産が選択肢の一つとなっているケースも。
世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」では、毎月20億ドル以上もの取引が行われています。このように、デジタル資産が急速に普及し市場の形成が進んでいます。
事務手続きや書類のやりとりの省略化
NFTに使われるイーサリアムには、スマートコントラクトと呼ばれる機能が搭載されています。この機能により、契約の自動化が可能となります。
従来の契約では、安全性を担保するために第三者の仲介や複雑な書類のやり取りが必要でした。しかし、NFTを活用することで、ブロックチェーンの技術を利用して信頼性の向上が期待できます。
また、NFTを活用することで、複雑な契約を交わす必要がありません。そのほか、お金を払って商品を選ぶだけで商品を自動で入手できるようになるだけでなく、契約の自動化も可能となります。
不正や改ざんの心配がない
NFTの利用により、所有者情報の改ざんや不正転売を防止できるようになりました。これまでのデジタルデータでは、データの改ざんやコピーが可能であり、作品の独自性を保証することが困難でした。
しかし、NFTはブロックチェーン技術によってデジタル作品の価値を証明できるため、不正行為を未然に防ぐことができます。
NFTのデメリット
NFTのデメリットは以下の3点です。
- データ自体を手に入れることはできない
- 仮想通貨の価格の変動による影響を受けることがある
- ガス代と呼ばれる手数料の上昇
データ自体を手に入れることはできない
NFTで取引されるデジタル資産は、多くの場合、実際のデータを入手できません。代わりに、NFTによってその資産の所有者であると宣言することが可能です。
つまり、手元に実物が来るわけではないため、所有感とはちょっと異なった感覚になります。入手したデジタル資産は、モニター上への表示や、所有者としての自負を感じたりすることができる点が特徴です。
また、仮に実データを手に入れたとしても、法律上の所有権にはならないことから、デジタル資産の取り扱いには、法的な側面への配慮も重要です。
仮想通貨の価格の変動による影響を受けることがある
NFTを手に入れた後は、オークションへの出品や転売ができます。しかし、仮想通貨の価値が急落すると、当初の購入価格よりも大幅に安くなってしまう可能性があります。
さらに、NFT市場自体がバブル状態のときに資産を購入した場合、市場が冷え込んでくると価値が下がってしまう可能性も。NFTの取引をする際は、投機的な側面が強い点に注意が必要です。
ガス代と呼ばれる手数料の上昇
NFT取引では、仮想通貨を使う際にガス代と呼ばれる手数料が発生します。ガス代は変動するため、購入するデジタル資産の価格よりもガス代の方が高くなることも。NFTを取引する際は、ガス代も含めた総額を見積もる必要があります。
おすすめのメタバース×NFTゲーム
ここからは、メタバース関連のNFTゲームの中からおすすめを5つ紹介します。
The Sandbox
TheSandBoxは、立方体を組み合わせてオリジナルの世界を創造できるユニークなアートゲームです。ゲーム内の共通通貨「SAND」を使って、イベントへの参加や土地の取引を行うことができます。
ゲーム空間内の土地である「LAND」を所有することで、独自の建物やミニゲームを構築し、他のプレイヤーに楽しんでもらうことが可能です。さらに、クリエイターとしてNFTのボクセルアートを制作し、TheSandBoxのマーケットでの販売もできます。
Axie Infinity
Axie Infinityは2018年にリリースされた、仮想通貨(トークン)を稼げるブロックチェーンベースのメタバースゲームです。主な内容は、プレイヤーがNFTペットの「Axie(アクシー)」を育成して対戦や繁殖、取引などをすることができます。
通常、Axieを購入する必要がありますが、無料で借りることもできるため、初心者でも参加しやすい点が特徴です。初期費用は時期によって変動しますが、通常数万円から数十万円ほどかかります。
EmberSword
EmberSwordは、ブロックチェーンを利用したMMORPGです。
プレイヤーは敵を倒して経験値やアイテムを得て、キャラクターを成長させていきます。また、土地に施設を建設して素材を生産することも可能。土地の大きさによって建設可能な施設が異なり、小規模な土地には基本的な施設を、大規模な土地にはより高度な施設を設置できます。
さらに、ゲーム内のアイテムにはコミュニティのクリエイターが制作し、コミュニティの投票によって選ばれた装飾品が存在します。これらのアイテムの売買で得たロイヤリティは、クリエイターに還元されます。
Decentraland
Decentralandは3D仮想世界のブラウザベースプラットフォームです。ユーザーは、プラットフォーム内の土地の仮想区画をNFTとして「MANA」という仮想通貨で購入できます。
プラットフォームの仮想空間には、独自のNFTアートを展示したギャラリーやクリプトプロジェクトのコミュニティイベントが開催されています。さらに、デジタルファッションの売買も行われており、アバターを着飾って楽しむこともできます。
土地所有者以外でも、無料で仮想空間の探索が可能。なお、土地(LAND)の価格は5万円程度から始まり、2021年後半には60〜100万円以上にまで高騰しており、投資対象としても注目されています。
BlankosBlockParty
BlankosBlockPartyは、複数人が同時に参加できるオンラインパーティゲームです。
プレイヤー同士が障害物レースやシューティングなどのミニゲームをリアルタイムで楽しめます。また、自作したステージで遊んだり、他のプレイヤーを招待して遊ぶこともできます。
さらに、ファッションアイテムを売買できるマーケットプレイスが用意されており、2021年8月には人気ブランド「Burberry」とのコラボレーションも行われました。
NFTを始める手順
最後に、NFTの購入と販売方法を、初心者の方に向けてわかりやすく解説します。
NFTを購入する手順
NFTを購入するには、まず国内の仮想通貨取引所でアカウントを開設し、日本円を入金して仮想通貨を購入する必要があります。その後、「MetaMask」と呼ばれる仮想通貨ウォレットを登録します。
次に、取引所から「イーサリアム」や「IOST」の仮想通貨をウォレットに送金。最後にNFTマーケットプレイスとMetaMaskを連携させることで、NFTを購入することができます。
NFTを販売する手順
完成したNFTコンテンツを販売するには、まずNFTマーケットプレイスに登録する必要があります。そこで、オークション形式、定額販売、セット販売といった様々な販売方法から最適なものを選択できます。
その後は、NFTコンテンツをマーケットプレイスにアップロードするだけで、販売の準備が整います。特にCoincheck NFTの場合は、出品手数料がかからず、コンテンツが売れればすぐに専用のNFTウォレットに仮想通貨が入金されます。
まとめ
本記事では、NFTの概要を分かりやすく説明しました。
NFTは、デジタル作品に固有の証明を与えることで、その作品の希少性を示すことができます。これにより、デジタル世界に本物の作品が存在するようになりました。
これからのデジタル社会において、NFTによる大きな変革が期待されています。仮想通貨、NFT、メタバースなどの最新トレンドに注目していく必要があります。
メタバースやVRなどにご興味があれば、株式会社リプロネクストにご連絡ください。リプロネクストでは、自治体・企業向けにXR・メタバースを提供しています。全国でも様々な事例に携わっており、企画・開発・運営までを一貫して実施できる点が強みです。
クライアント様の希望に寄り添い、一緒に面白い企画を考えていけたらと考えております。ぜひ一度、あなた様の願いや思いをお聞かせください。お待ちしております。
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