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メタバースの基礎知識

  • 2022/07/11
  • 2024/04/11

VRChatとは?基礎知識&できることや企業の活用事例を紹介

メタバースと聞くと、同時に「VRChat」の存在を耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか。

2017年にリリースされた「VRChat」は、交流&コミュニケーションができる仮想空間としてフィーチャーされ、現在はクリエイターたちが作った2万5000もの世界があり、最大4万人以上が同時接続した世界最大級のメタバース空間です。

最近ではVRChatをビジネスに活用した企業の事例も増えており、その可能性の広がりが注目を集めています。


この記事ではVRChatについて、最初に知っておきたいことをまとめました。

目次

1.VRChatとは

2014年にアメリカで設立された「VRChat Inc.」が運営するソーシャルVRプラットフォーム。ユーザーは自分でカスタムしたアバターでログインし、他のアバターとコミュニケーションを取り、一緒に活動をすることができます。

無料でダウンロードができ、Meta Quest 2などのVRヘッドセットを使用してプレイすることができます。また、VR機器を持っていないプレイヤーのためにデスクトップ版も用意されており、Windows環境があれば誰でもプレイができます。

アバターとなったユーザーは顔を出すことはなく、声(ボイスチャット)で交流をするのが特徴です。

対応デバイス
ヘッドマウントディスプレイ
PCWindowsのみ
スマートフォン

▶︎▶︎VRChat 公式サイトはこちら

2.VRChatで知っておきたい用語

VRChatを始める前に知っておきたい2つの用語をご紹介します。

2-1.アバター

アバターとは自分自身の分身のことで、VRChat内を過ごす際の自分の姿のことです。

アバター イメージ

人間と同じように、体格が異なることで目線の位置が変わるなど、まるで自分自身であるかのように過ごすことができます。人間だけでなく、動物などのアバターで全く違う自分として活動することができます。

2-2.ワールド

VRChat内にある、それぞれの空間のことを「ワールド」と呼びます。VRChatのワールドは、3DCG空間を作れる方であれば誰でも作って公開することができます。

よって、VRChat内には世界各地のクリエイターが作った、個性豊かなワールドが多数存在します。

3.VRChatに必要なもの

VRChatを始めるにあたって用意する必要があるものは下記の2つです。

3-1.デバイス

Meta Quest 2

VRChatへ接続するためのデバイスは2つあります。一つは「Meta Quest 2」のようなVRヘッドセットを用意して、アプリでログインする方法です。VRヘッドセットで接続すると、本当にその場にいるかのような疑似体験をすることができます。

もう一つの方法はパソコンからの接続です。ただし、現段階でMacは非対応でWindowsのみの対応となります。

3-2.通信環境

もう一つ欠かせないのが、通信環境。他者とコミュニケーションを取る上でVRChatには必須です。

VRヘッドセットの場合はWi-Fiに接続、パソコンの場合もWi-Fiかネットワークと接続する必要があります。

メタバースは通信量が大きいので、遅延のないよう高速・大容量の通信サービスを使うことをおすすめします。

▶︎▶︎関連記事:VRChatの始め方【参加方法&楽しみ方】

4.VRChatでできること

続いては、VRChat内でできることを紹介します。

4-1.交流

VRChat 交流

ユーザーがVRChatを利用する一番の目的は、アバター同士での交流です。現実世界との知り合いとの交流はもちろん、VRChat内で新たに出会う人とのコミュニケーションも可能です。

全世界にユーザーがいることから、アクセスするだけで異文化交流までできるのです。

また、顔が見えない関係だからこそカジュアルに関係を築けるという、メタバース特有のコミュニケーションの形も存在します。

4-2.イベントの開催・参加

VRChatをプラットフォームとしてイベントを開催することもできます。

知人のみを招待したクローズドなものや会費制イベントのほか、全ユーザーを対象にしたオープンイベントも可能です。

4-3.ワールドの公開

VRChat上のワールドは、3DCGの空間デザインができる「Unity」や「Blender」などを使って制作した空間を公開することもできます。

自分が作ったワールドに友人を招待したり、自分の作品の発表の場としても活用できるでしょう。

5.企業によるVRChatのビジネス活用事例6選

メタバースは一般ユーザーだけでなく、法人の参入も増えてきています。ここでは、VRChatを活用している企業の事例をご紹介します。

5-1.日産 銀座ショールーム

日産 銀座ショールーム

出典:日産自動車株式会社

日産自動車株式会社は、メタバースプラットフォームの「VRChat」にバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」を公開しました。

新車発表会や講演などの催しはもちろん、実際の自動車のデータを元に作ったハイクオリティーな3D自動車を公開し、お披露目会を行っています。お披露目会では、新車のイメージに合わせた会場装飾やダンスなどのエンターテイメント要素も加わり、ユーザーが楽しめる空間作りを実現。

さらに、VRChat内にある運転できるギミックが搭載されたワールドにて、試乗体験会も行われたとのこと。

実際に試乗する前の下見としてや「気になるけれどショールームが遠くていけない」というユーザーにも効果的にアプローチができるマーケティング事例です。

▶︎▶︎参考:日産自動車株式会社

5-2.サンリオ バーチャル音楽フェス

サンリオは「VRChat」を使って「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」を開催しました。バーチャル空間内でサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」や「シナモンロール」がライブを実施。

VRChat内に地下5階建ての建物を構築して各階ごとに異なる空間演出を行い、参加者たちは好きなキャラクターのライブを見たり、アバター同士の交流を楽しみました。

バーチャル空間を活用すれば、ファンの皆さんがどこに住んでいようとも平等に参加できるのが魅力です。

▶︎▶︎SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland 公式サイトはこちら

5-3.バーチャルマーケット

株式会社HIKKYが開催する「バーチャルマーケット」は「VRChat」内で開催されました。

2週間で世界各地から100万人以上が参加した世界最大のバーチャルイベント。

アバターで参加したユーザーは、バーチャル空間で自由に試着・鑑賞・購入ができます。

企業ブースにはJR東日本による「バーチャル秋葉原駅」の出展や、アパレルの「BEAMS」が「ビームス 原宿」を再現したショップを公開。バーチャル空間内のグッズはもちろん、リアルと連動した商品も販売しました。

▶︎▶︎バーチャルマーケット 公式サイトはこちら

5-4.京セラ メタバース展示会

JIMTOF2022に出展します!

期間中に、とっておきのメタバース展示会をVRChat上で行います!🥽

期間:11/8(火)~11/13(日) 17:00~23:00
参加方法は「VRChatID: kyocera1にJoin」です。

なお、JIMTOF会場の京セラブース内にはメタバース体験コーナーもご用意。皆さまのご参加をお待ちしております。 pic.twitter.com/zqFBZxpI9Q

— 京セラ機械工具【公式】 (@KYOCERA_TOOL) November 1, 2022

京セラの機械工具事業本部は、2022年11月8日〜13日の6日間にメタバースプラットフォーム「VRChat」内で展示会を開催。

同時期にリアル出展していた工作機械の展示会に合わせてメタバース会場を設け、同社の切削工具や、高能率加工によるカーボンニュートラルへの取り組みを紹介したそうです。

現地に行けない方にも、商品や企業の取り組みをPRできるのがメタバースの魅力。
会場には、社長自らアバターとなって参加したこともあり、新しいものを柔軟に取り入れて市場を拓いていく企業姿勢もうかがえます。

5-5.BEAMS

BEAMS バーチャルショップ
出典:PRTIMES

株式会社ビームスは、メタバースプラットフォーム「VRChat」を会場にしたイベント「バーチャルマーケット(通称:Vket)」にて、過去5回バーチャルショップを出店しています。

原宿にある実店舗「BEAMS HARAJUKU」をモデルにして作った3DCGのショップでは、アバターとなったスタッフがリアルタイムで接客をしてくれるバーチャル接客の時間も。さらに、イベント開催期間中は実店舗にVRヘッドセットを用意し、来店したお客様にもバーチャルショップ体験を提供。

アバター用3DCGのアイテムはリアルでも販売されており、バーチャルとリアルの垣根を超えたファッションの楽しみ方を提案しています。

▶︎▶︎株式会社ビームス プレスリリースはこちら

5-6.CEC新潟情報サービス

出典:CEC新潟情報サービス

2023年7月6日(木)に、「体感しよう!DXとメタバースの可能性」をテーマに、CECソリューションフェア2023を開催。

プラットフォームはNTTコノキュー社が提供する「DOOR」を使用。パソコンやスマートフォンから、アプリレスで簡単に接続・操作が可能です。

メタバース会場は「エントランス」、DX製品を選ぶ「出展社/製品ジャンル広場」、出展企業の担当者と会話ができる「対話展示ルーム」、「歌・漫才・ダンス」など、約50種類もの空間を用意。

メタバース会場は物理空間の制約がないため、日本全国から多くの参加者が集まりました。

6.VRChatに関する書籍

最後に、VRChatに関する書籍の紹介です。

VRChatガイドブック~ゼロからはじめるメタバース

VRChatは海外サービスなだけに、表示される言語は全て英語です。このガイドブックは全て日本語で説明されていて、基本操作から友達の作り方など基本的な内容から、ヘビーユーザーの高度な楽しみ方まで網羅されています。

VRChatをじっくりとイチから楽しみたい!という方は読んでみましょう。


▶︎▶︎「VRChatガイドブック~ゼロからはじめるメタバース」 Amazon購入ページはこちら

7.まとめ

VRChatの魅力はコミュニケーションの気軽さや、多彩なワールドが存在することで様々な楽しみ方ができる点です。

そしてその魅力・強みを上手く活かし、企業での活用事例も増えてきています。

ビジネスでメタバースを検討する方であれば、VRChatは覚えておきたいサービスです。

こちらの記事ではVRChatの始め方も紹介しているので、試してみたいという方はぜひご覧ください。

▶︎▶︎関連記事:VRChatの始め方【参加方法&楽しみ方】


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