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メタバースの基礎知識

  • 2024/04/25
  • 2024/05/09

ブロックチェーンとは?基礎知識と基本情報|活用事例など

ブロックチェーンという技術は、近年頻繁に話題に上がっています。

その可能性は非常に高く評価されており、「インターネット以来の技術革新」とまで言われています。

しかし、ブロックチェーンが具体的にどのような技術なのか、調べてもビットコインや仮想通貨の文脈で説明されていることが多く、「ブロックチェーンとは一体何なのか?」という疑問は解決しにくいものです。そこで今回は、ブロックチェーンへの理解を深めるために、分かりやすく解説していきます。

ブロックチェーンとはどのようなものなのか」「ブロックチェーンの特徴」などを把握していただけるようになっています。


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目次

ブロックチェーンについて

ブロックチェーンは、分散型のデータベース技術であり、情報の改ざんや不正を防ぐことが特徴です。

複数のノードで構成されたネットワーク上で運用され、データの取引や記録を非中央集権的に行います。

ブロックチェーンの特徴

ブロックチェーンは、分散型台帳技術の一つであり、データの改ざんが困難であることが特徴です。

分散型台帳

ブロックチェーンは、中央集権的な管理者が存在せず、多数のネットワーク参加者によってデータが管理される分散型台帳です。このため、一部のノードが故障しても、他のノードがデータの正当性を保証することができます。

改ざんが困難

ブロックチェーンでは、データの改ざんが困難です。データはブロックと呼ばれる単位で管理され、それぞれのブロックには前のブロックのハッシュ値が含まれています。このため、一つのブロックを改ざんすると、それ以降のブロックのハッシュ値も変更されるため、改ざんが検知されます。

トランザクションの透明性

トランザクションとは、データベース管理システムにおける処理の単位です。

具体的には、データの追加、更新、削除などの操作をまとめて行うことを指します。

データの整合性を保つために必要な処理であり、データベースの信頼性を高める役割を果たしています。

例えば、オンラインショッピングでの商品の購入時には、在庫数を減らし、売り上げを増やすという複数の操作が行われますが、これらの操作は一連のトランザクションとしてまとめられます。

もし途中でエラーが発生した場合は、トランザクション全体がロールバックされ、データの整合性が保たれます。

トランザクションは、データベースの安全性と信頼性を確保するために欠かせない概念です。

ブロックチェーンでは、そんなトランザクションの内容が公開されます。これにより、不正な取引や改ざんが容易に検知できるため、信頼性の高い取引が行えます。

スマートコントラクト

ブロックチェーンでは、スマートコントラクトと呼ばれる自動実行可能な契約が利用されます。スマートコントラクトは、条件を満たすと自動的に実行されるため、信頼性と効率性を向上させます。

これらの特徴により、ブロックチェーンは金融業界や物流業界など様々な分野で活用されています。

基本的なブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンは、複数のブロックが連結された連鎖構造をしており、各ブロックには取引データや情報が保存されています。

新しいブロックが生成されると、前のブロックの情報も含まれるため、各ブロックは前のブロックと関係性を持ち、一連のブロックが順番に連なっていることが保証されます。

また、ブロックチェーンは分散型の特徴を持っており、改ざんがより困難であるという性質を持っています。

これらのことからも、ブロックチェーンは、将来の社会やビジネスのあり方を考える上で重要なテクノロジーと言えるでしょう。

ブロックチェーンとビットコインの違い

ブロックチェーンとビットコインはしばしば一緒に議論されることがあり、そのため「ブロックチェーン=仮想通貨(暗号資産)」という認識が広まっています。しかし、実際にはビットコインは世界初の仮想通貨(暗号資産)であり、ブロックチェーンを利用しているサービスです。

ビットコインは、2008年にサトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)という人物が発表した論文によって生まれました。この論文は、外部機関がいなくても通貨価値を保証する金融システムを構築するというものであり、それがビットコインの起源です。一方、ブロックチェーンはビットコインをサポートする中心的な技術基盤として明確な違いがあります。

さらに、ブロックチェーンの技術は金融サービス業界に限定されるものではありません。商品の販売や公共事業の電気や上下水道の利用状況の追跡など、さまざまな業界で利用されています。住宅賃貸やカーシェアリング、食糧の生産と流通なども、ブロックチェーンの利用が可能です。このように、ブロックチェーンは多くの可能性を秘めています。

ブロックチェーンの種類まとめ

現在、パブリックチェーン、プライベートチェーン、そしてコンソーシアムチェーンという3つの種類のブロックチェーンが存在します。

パブリックチェーンは参加者に制限がなく、許可を必要としないため、パーミッションレスといえます。一方、プライベートチェーンは特定のユーザーのみが参加できるように制限されており、パーミッションを必要とします。そして、コンソーシアムチェーンはこれらの中間的な位置にあります。それぞれのブロックチェーンの違いを詳しく解説いたします。

パブリックチェーン  

パブリックチェーンの特徴は、管理者の存在がなく、参加者に制限がないため、不特定多数のユーザーが利用できる点です。

また、取引データは完全に公開されているため、透明性が高いと言えます。

ただし、パブリックチェーンでは単独でルールを変更することはできず、参加者の一定数以上の合意があれば変更可能となります。そのため、合意形成には何カ月もの時間がかかることがあります。

パブリックチェーンの代表的な応用例は、ビットコインをはじめとする仮想通貨です。         

プライベートチェーン     

プライベートチェーンは、単独で管理者が存在し、限られたユーザーのみが利用できるという特徴があります。また、パブリックチェーンと比較して透明性や公共性はやや低く、中央集権的な要素も含まれていますが、参加者が制限されているため、取引の承認はスムーズに行われます。

プライベートチェーンは、企業や組織内、例えば金融機関などで取引を記録する際に利用される用途があります。

コンソーシアムチェーン         

コンソーシアムチェーンは、多数の企業や組織が管理者として存在し、利用は限定されたユーザーに制限されるという特徴を持っています。

このブロックチェーンは、パブリックチェーンとプライベートチェーンの中間に位置し、パブリックチェーンよりも参加者が少ないため合意形成のスピードは保たれますが、プライベートチェーンのように単独でルールを変更することはできません。

しかし、一定数以上の合意形成が必要となるため、ある程度の透明性を確保することができます。

さらに、セキュリティに関しても単独の企業に任せるのではなく、複数の企業がそれぞれセキュリティ対策を講じるため、このシステムは3つの中で最も安全なものとなります。

ブロックチェーンは何故注目を集めるのか 

ブロックチェーン技術は近年、ますます注目を集めています。その理由は何なのでしょうか?

ブロックチェーンを使って出来ること   

ブロックチェーンができることを簡潔に説明するなら「公正な取引の記録を残すこと」です。

そして、「取引」とは、仮想通貨や金融商品に限らず、証券取引や保険契約、送金や資金調達など、金融に関わるものだけでなく、シェアリングサービスや食品のトレーサビリティ、著作権管理、美術品の所有権、医療サービス、さらには行政手続きや投票など、さまざまな分野の公正で透明な記録を残すことができます。また、公的な情報の紛失や改ざんなども、ブロックチェーンに正確に記録すれば、一度記録されれば書き換えられず、公正な記録として残すことができます。

市場規模予測 

2016年、経済産業省は市場規模が67兆円に達する可能性があるとブロックチェーン技術について発表しました。この数値は建設業の市場規模を超えるだけでなく、不動産業や医療福祉業にも迫る規模です。(総務省 情報通信白書)

この数値からも分かるように、ブロックチェーンは「インターネット以来の技術革新」と言われるだけの可能性を秘めています。国内では法整備も進められ、経済産業省も「あらゆる産業分野において次世代プラットフォームとなる可能性を持つ」として調査を行っています。また、諸外国では金融以外の分野でも実用化されたサービスが現れ始めています。ブロックチェーンは、今、世界が最も注目している技術の一つと言えるでしょう。

ブロックチェーンを活用した事例 

ここからは、ブロックチェーンをビジネスに活用した事例についてご紹介させていただきます。

ブロックチェーンを利用した技術開発や事業参入に興味がある方は、ぜひ参考にしていただければと思います。   

相殺決済サービスの提供

IBMは、金融機関が国境を越えた決済をサポートするために、ブロックチェーンを基盤とした革新的なバンキング・ソリューションを発表しました。

この新しいソリューションは、企業や消費者のグローバルな支払いにかかる時間を短縮し、コストを削減することを目的としています。IBMは、テクノロジーパートナーである「Stellar.org」と「KlickEx Group」と連携し、IBM Blockchainを活用して銀行の決済業務を一つのネットワーク上でほぼ瞬時に完了させ、処理のスピードを向上させることができます。

Facebookのステーブルコイン「Diem(ディエム)旧Libra(リブラ)」

Diem(ディエム)は、ブロックチェーンの仕組みを利用して、銀行口座を持たない人々にも金融サービスを提供することを目的としたグローバルなデジタル通貨です。低コストで迅速な金融サービスを展開することを目指しています。

しかし、この新しいグローバル通貨が金融システムに与える影響や安全性などの問題も指摘されており、今後の展開が注目されています。

三菱UFJフィナンシャルグループが社会実装に取り組む「coin(コイン)」

スマートフォン利用者は、専用アプリをダウンロードすることで、MUFGコインを使用した送金や買い物の決済が可能になります。このアプリは従来の金融システムとは異なり、ブロックチェーンを活用することで瞬時に送金ができ、手数料も大幅に削減されます。

一般消費者にとっては、コインチェックのNEM流出事件の影響もあり、暗号資産(仮想通貨)に対する不安が大きいでしょう。しかし、MUFGコインは価格変動が少ないステーブルコインとして安定していますので、利用者は安心して利用することができます。

MUFGは2017年に社員1500人を対象に実証実験を行い、QR決済や自動販売機などでのテストも実施しています。

メタバースとブロックチェーンの間の関係性について 

最後に、メタバースとの関係性について解説していきます。

メタバースは、インターネット上の3次元の仮想空間で、人々が様々な活動を行うことができる場所を指します。この言葉は、「超越」を意味する「meta」と、「世界」を意味する「universe」を組み合わせて作られました。

メタバースでは、ユーザーは自分自身の分身であるアバターを使って、他のユーザーとコミュニケーションや経済活動を行うことが可能です。例えば、集まって会話をしたり、イベントやスポーツ、買い物などを楽しむことができます。

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メタバースにおけるNFTの重要性 

NFTはメタバースと非常に相性が良く、メタバースでの経済活動の発展に大いに貢献すると考えられています。その理由として、以下の3つが主に挙げられます。

最初の側面は、メタバース上のデジタルアセットの権利保護です。メタバースで取引されるデジタルアセットの代表的な例には、アバターやアバター用のデジタルファッションアイテムなどがあります。これらのアセットは、従来の方法では管理や取引が容易になってしまい、デジタルデータ自体が価値を持ちにくく、制作者のインセンティブが生まれにくいという課題がありました。

そこで、これらのデータをNFTとして管理・取引することにより、そのデータが唯一であることを証明し、複製を困難にすることで、価値を持つようになり、経済活動が促進されると考えられています。

2つ目の側面は、メタバース間での相互運用の実現です。NFTの特徴は、データ自体を特定の会社のプラットフォームに依存せずに管理できることです。この特徴を活用することで、異なるメタバース間でデジタルアセットを持ち運ぶことが可能になります。データの相互運用の仕組みにより、マルチバースの実現に貢献できると期待されています。

3つ目の側面は、メタバースへのアクセス権の管理です。特定のNFT保有者のみがアクセスできるメタバース空間を構築することで、メタバースへのアクセス権を管理することができ、メタバース空間での体験をプレミア化することができます。既に多くの高級ブランドがこの方法を実践しており、自社が発行したNFT保有者限定で、限定イベントやアイテムの先行販売が行われるメタバースの運営を通じて、ファンのエンゲージメントを高める取り組みを進めています。

      

メタバースにおける暗号資産の活用     

メタバース上での経済活動では、NFTと同様に暗号資産も利用されると考えられています。

その理由は、メタバースの運営者やチーム(例:DAO)が独自の暗号資産を発行することで、メタバースの成長を促進できるからです。代表的なメタバースの暗号資産としては、The SandboxのSANDやDecentralandのMANAが挙げられます。これらの暗号資産を発行することで、メタバースの運営者やチームは運営資金を得ることができ、メタバースの成長に向けた投資を行うことが可能です。

メタバースの構築におけるブロックチェーンの利用  

メタバースの最終形であるオープンメタバースの実現には、ブロックチェーンを利用して構築することが重要です。オープンメタバースとは、複数の組織が運営するメタバースのことであり、特定の組織に依存しないものです。オープンメタバースでは、複数のメタバース間でデータの移行が可能です。

一方、特定の組織によって運営されるクローズドメタバースでは、組織が撤退したり、悪意のある操作が行われるリスクがあります。そのため、オープンメタバースの実現が重要視されています。

メタバースとNFTでビジネスはどう変わるのか?

まとめ

ブロックチェーンは、今後ますます普及していくことが予想されています。そのため、これからの時代においてブロックチェーンに関する基礎知識を持っておくことは非常に重要です。是非、ブロックチェーンの基本情報や活用事例などを学んでみてください。

また、メタバースにご興味のある方がいましたら、ぜひ株式会社リプロネクストにご相談ください。

リプロネクストでは、自治体・企業向けにXR・メタバースを提供しています。全国でも注目の事例にも多数関わっており、企画・開発・運営までを一貫して実施できることが強みです。

クライアント様のご意向に全力で向き合い、共に新しい世界の構築を楽しんでいきたいと思っております。

皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

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