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メタバースの基礎知識

  • 2024/05/20

【2024年最新版】メタバースの市場規模と活用事例7選をご紹介

メタバースが世の中に広く周知されるようになり、数年経過しました。これまでに多くのサービスがリリースされたり、ビジネスに活用されたりしている状況です。では、2024年の現在では、メタバースはどのような状況なのでしょうか。

本記事では、2024年における最新のメタバースの市場規模と活用事例などをご紹介します。


メタバースtips編集部です。メタバースをビジネスで活用したい人向けの記事を月間20本制作中。メタバースに関わる情報やトレンドを発信しています。
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目次

メタバースとは

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まず、メタバースがどのようなものなのかを復習しておきましょう。ここでは、メタバースの概要と実現できることをご紹介します。

メタバースの概要

メタバースとは、インターネット上に構築された3D仮想空間を表す言葉です。この新たなデジタル領域では、現実世界では実現できない驚きや自由な体験が実現します。おなじみの2D体験に加えて、物理世界に投影される体験や、没入感あふれる3D体験も含まれる点が特徴です。

メタバースのコンテンツや仮想世界には、スマートフォンやパソコンなどのさまざまなデバイスからアクセスできます。

メタバースの詳細は、以下の記事で解説しているので、ぜひご参照ください。

「メタバースの概要を解説!注目される背景やメリット、活用法、解決すべき課題などもご紹介」

メタバースで実現できること

メタバースで実現できることが多数ありますが、代表的なものは以下のとおりです。

・空間の概念を持ったSNS:メタバースは、SNSの発展形ともいえます。アバターを通じたコミュニケーションで、従来と異なる人との関係性を作り出すことが可能です。さらに、位置情報を活用したリアルタイムにコミュニケーションができたりします。

・オンラインゲーム:メタバースはオンラインゲームで進化しています。例えば、バトルロワイヤルゲーム「フォートナイト」では、アバター同士のコミュニケーションがSNS的な要素として重要です。また、企業とのコラボレーションやバーチャルコンサートなど、新しい市場や経済が生まれています。

・ビジネスプラットフォーム:メタバースはビジネスシーンでも活用されています。バーチャル会議室としての利用や、企業のプラットフォームとしての可能性があります。三越伊勢丹の「バーチャル伊勢丹新宿店」など、実店舗の再現や商品の展示・販売も行われている点も注目です。

このように、メタバースは新しいデジタル空間であり、未知の領域を探索し、驚きと自由を提供しています。今後もさらなる進化が期待されています。

メタバースの市場規模と今後の展望

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近年におけるメタバースの市場規模は、どの程度なのでしょうか。また、今後はどうなるのかも気になるところです。ここでは、メタバースの市場規模と今後の展望をご紹介します。

国内の市場規模

2024年の日本国内のメタバース市場規模は、矢野経済研究所によると4,986億円にまで成長する見込みです。この成長は、メタバース関連技術の進歩、コロナによるリモートコミュニケーションの普及、若年層へのメタバースの普及、NFTを含むWeb3への注目、そしてメタバース市場の成長性の高さによって後押しされています。

2022年度の国内メタバース市場規模(プラットフォーム、コンテンツ・インフラを含む)は、前年比173.6%増の1,377億円に達しました。そして、2023年度には同207.0%増の2,851億円まで成長する予想でした。

2023年度には、メタバース市場がブームから落ち着き、またコロナ禍でのリモートワークという特殊な状況も終息しました。この変化は、メタバースの活用を真剣に検討してきた企業にとっては、ビジネス展開を加速するための環境が整ったことを意味します。

参入企業各社のビジネスモデルも明確化しており、市場環境が整備されたことで、業績を伸ばしている企業も増加傾向です。この状況は、将来的にメタバース市場が大きく成長する見込みを示唆し、注目と期待が高まっています。

参考:株式会社矢野経済研究所/メタバースの国内市場動向調査を実施(2023年)

海外の市場規模

株式会社グローバルインフォメーションの調査によると、2024年には、海外のメタバース市場規模はおよそ1,167億4,000万米ドルと推定されており、2029年までには約6,699億6,000万米ドルに拡大する見通しです。予測期間中(2024年から2029年)、市場は年平均41.83%の成長率を維持すると予測されています。

世界中のメディア、エンターテイメント、およびゲーム業界におけるメタバース需要の増加は、おもにARやVR、およびMRの採用の拡大によるものです。これらの技術は、VRヘッドセット、MRヘッドセット、HUD、HMD、スマートグラス、インテリジェントヘルメットなどの装置を介して、自然なユーザーインターフェースを提供し、リアルな仮想環境を実現し、エンドユーザーのゲーム体験を向上させます。その結果として、メタバース市場の成長を牽引している状況です。

参考:株式会社グローバルインフォメーション/メタバース:市場シェア分析、業界動向と統計、成長予測(2024~2029年)

メタバース市場における今後の展望

2024年現在、いまだメタバースは黎明期であり、今後さらなる成長が見込まれる予想です。メタバース市場は以下のように、これから黎明期から定着期に向かって進化する見込みです。

・黎明期(~2025年):一般ユーザーがメタバースについて認識し始める時期

・普及期(2025年~2030年):メタバースが急速に人々の日常生活に浸透する時期

・定着期(2030年~):多くの人々がメタバース空間での活動を当たり前になる時期

メタバースの成長は、デバイスの進化や人気コンテンツの登場などが大きく影響します。また技術的、社会的、経済的、政治的な要因など、さまざまな要素が市場の成長に影響を与えるため、一概には予想できません。

メタバースは、ユーザーがアバターを通じてコミュニケーションや経済活動を行う3次元の仮想空間です。将来的には、食事や睡眠を除いてほぼ全ての体験が可能になると考えられています。

メタバースの将来展望については、以下の記事も併せてご確認ください。

「メタバースの将来とは?社会やビジネスで期待されるメリットや発展に必要な要素なども解説」

メタバース市場に参入すべき理由

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さまざまな要因が重なった結果、メタバース市場は、今後も成長する見込みです。以下では、企業がメタバース市場に参入すべき理由をご紹介します。

AI・XRの技術革新

AIとXRの技術革新は、メタバースの成長を後押ししています。考えられる理由は、以下のとおりです。

・通信技術の向上:高速で安定した通信環境が、リアルタイムのメタバース体験を可能にしています。

・コンピューターの処理性能の向上:より複雑な3Dグラフィックスやリアルタイムの物理シミュレーションをサポートしています。

・メタバース向けデバイスの登場:VRヘッドセットやARグラスなど、没入感ある体験を提供するデバイスが進化しています。

NFT・Web3との高い親和性

NFT(非代替トークン)とWeb3は、メタバースと非常に相性が良い要素です。NFTはデジタルアセットの所有権をブロックチェーンで確立します。メタバース内でのアイテムや土地の所有権をNFTで表現することが可能です。

一方、Web3技術は中央集権的なプラットフォームに代わるもので、メタバースの分散化と相性が良いtいわれています。

メタバースの普及率向上

メタバースは世界的に広まりつつあり、日本国内だけではなく世界的な有名企業も多く参入しています。例えばMeta社(旧Facebook)は「Horizon Worlds」と呼ばれるメタバースプラットフォームを展開しており、ビジネス用途でも広く利用されている状況です。

また、Microsoft社は「Mesh for Microsoft Teams」を発表し、仮想空間で会議や交流ができるようにしています。Disney社は「バーチャルワールド・シミュレーター」に対する特許を取得し、メタバースのアトラクションを開発しているなど、これらの動向から、メタバースの普及率は、今後も高まることが予想されるでしょう。

メタバースがさらに発展するために克服すべき課題

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メタバースがさらなる発展を遂げるためには、いくつかの課題を克服しなくてはなりません。ここでは、メタバースが克服すべき課題をご紹介します。

デバイスの進化と浸透

メタバースの普及には、高性能なVRデバイスや超小型センサの進化が不可欠です。これにより、ユーザーは没入型体験をより快適に楽しめるようになります。特に、デバイスの小型化と軽量化を実現することが、メタバースの本格的な普及に向けた鍵といえるでしょう。

コンテンツの拡充

メタバースは共感と創造性を発揮できるコミュニティ空間となる可能性があります。人々と空間の認知構造や影響の理解を深める基礎研究が重要です。長期的に社会課題を解決するために、エコシステムやシステムアーキテクチャの構築、新たな社会課題への対処、文化の創造を考慮しなくてはなりません。

メタバースの知見を持つ人材の確保・育成

メタバースの理解を深めるために、人と人、人と空間の認知構造の研究を学際的に進める必要があります。長期的な活動を継続するために、メタバースに関する知識を持つ人材を育成し、エコシステムを構築することも必要です。

マネタイズ方法の確立

メタバースのビジネス化には、新たな収益モデルの確立が求められます。NFTビジネスやバーチャル店舗を通じた販売など、さまざまな方法が模索されている状況です。これにより、メタバース内での経済活動が活発化し、持続的な発展が可能でしょう。

法改正

メタバースによる新たな社会課題への対処や、法的規範の整備も必要です。政府や関連団体と連携し、適切な法改正を進めることで、メタバースの健全な発展を促進できます。具体的には、デジタルプライバシーとセキュリティ、仮想通貨と取引の規制、知的財産権の保護をはじめ、仮想世界での犯罪対策などに対する法整備も必要です。

【2024年最新版】メタバースの活用事例7選

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現在、メタバース市場にはどのようなサービスが提供されているのでしょうか。ここでは、2024年最新版のメタバースの活用事例を7つご紹介します。

静岡県【自治体:広報・公聴活動に活用するメタバース空間構築】

当社、リプロネクストが静岡県様からの依頼を受け、広報・公聴活動に革新をもたらすメタバース空間「Metaverse SHIZUOKA」を開発しました。この空間は、静岡県を丸ごと再現した3次元点群データを基に構築されており、リアルな町並みを楽しめます。

2024年1月23日には24時間利用可能な常設空間として公開され、今後はさまざまな広報・公聴活動に活用される予定です。Metaverse SHIZUOKAは、静岡県の魅力を体験できるだけでなく、PCやスマートフォンから手軽にアクセスし、意見交換や交流ができる新たな拠点として、静岡県の情報発信に貢献することが期待されています。

静岡県【自治体:広報・公聴活動に活用するメタバース空間構築】

岩手県【自治体:メタバースを活用した食の交流会】

当社は、岩手県様より依頼を受け、メタバース上でのイベント「黄金の國いわて。」のフードショーinメタバースを企画・制作しました。このイベントでは、岩手県産食材の販路開拓・拡大を目的とした商談会と、関係人口の創出を図る交流会を開催する点が革新的です。

リアルなイベントとは異なり、メタバースならではのリアルなコミュニケーションが可能であり、参加者同士の交流や食材に対する理解を深められました。今後は、こうしたメリットを活かし、岩手県の食材や魅力をより広く発信していくそうです。

岩手県【自治体:メタバースを活用した食の交流会】

Virtalis【製造業:設計・開発・試験を仮想空間上で再現】

Virtalisは製造業に特化したメタバースです。この仮想空間では設計や開発、試験などのプロセスを再現できます。製品のデザインやプロトタイプを仮想環境で構築し、リアルタイムで評価することが可能です。

また、チームメンバーと協力してプロジェクトを進められます。Virtalisは製造業界において、効率的で革新的なアプローチを提供しているといえるでしょう。

Matterport【不動産業:仮想内見の実現】

Matterportは、不動産業界に革新をもたらすメタバースプラットフォームです。高度な3Dスキャン技術を活用し、物件の内部をリアルな3Dモデルとして再現します。これにより、オンライン上で物件内部を自由に探索でき、リモートでの仮想内見が可能となります。

不動産業者は顧客に効率的に物件の詳細情報や特徴を伝えられ、顧客満足度の向上につなげることが可能です。Matterportは、効率的で革新的なアプローチにより、不動産取引において重要な役割を果たしています。

L’Oreal【営業:新商品紹介などの営業活動にメタバースを利用】

L’Orealは、新商品の紹介や営業活動に積極的にメタバースを活用しています。仮想ショールームでは顧客がリアルタイムで製品を体験し、製品の詳細情報を得られる点が特徴です。

メタバース内でのライブデモやグローバル展示会は、顧客とのコミュニケーションをスムーズにし、購買意欲を高める役割を果たしています。L’Orealのメタバース活用は、営業戦略において大きな成果を上げ、顧客とのエンゲージメントを高めることに寄与しています。

Engage【教育:メタバース空間でより主体的な授業への参加を促進】

Engageは、学校教育においてメタバースを活用するプラットフォームです。遠方の学生とのコミュニケーション: アバターを通じて遠隔地の学生と交流でき、バーチャル留学や語学学習が行えます。また、アバターを介して行動できるため、受け身ではなく体験を通じて学べる点がメリットです。

歴史的な瞬間や危険な実験を仮想空間で体験できることや、3D表示やアニメーションを活用して直感的に学習できます。また、メタバース登校機能によって、不登校の子どもに学びの機会を提供することも可能です。さらに、障がいを持つ生徒への教育ツールとして、社会的スキルのトレーニングなどにも活用できます。

Rendever【観光業:高齢者がVRで旅行】

Rendeverは、高齢者向けのVRプラットフォームで、100以上の高齢者コミュニティで採用されています。このプラットフォームは、高齢者にさまざまな体験を提供し、コミュニケーションと認知機能の向上を支援することが可能です。

例えば、スキューバダイビングやハイキングなどの身体的なアクティビティから、世界中を仮想的に旅する体験まで、幅広いコンテンツが用意されています。また、仮想空間で他の高齢者と交流し、共に楽しめる点もメリットです。これらの体験は、高齢者にとって新たな刺激となり、社会的なつながりを深める手段として大きな役割を果たすでしょう。

まとめ

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2024年現在、メタバースはさらに市場規模を広げ、いよいよ一般の方が多く利用する普及機に突入し始めます。メタバースのビジネス活用が広がりを見せており、次々に社会実装が進んでいる状況です。多くの企業がビジネス参入しており、今後はさらに我々の生活を便利で楽しくするサービスの提供が期待されます。

そのため、できるだけ早くメタバース市場へ参入するのが得策です。ぜひ、前向きにご検討ください。

メタバースをビジネスに活用したい場合は、ぜひリプロネクストにご相談ください。数多くのメタバースのサービスを立ち上げた経験と実績がありますので、貴社のビジネスの成長や経営課題の解決をお手伝いいたします。

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