- 2023/12/04
- 2025/01/10
メタバース導入の初期費用を徹底解説!おすすめ開発会社11社一覧
メタバースの導入を検討する際、最も気になるのはその費用ではないでしょうか。
本記事では、メタバース構築にかかる初期費用の相場や内訳を詳しく解説し、さらにおすすめの開発会社11社をご紹介します。これからメタバースを活用したビジネス展開を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
1.メタバースとは?その定義とビジネス活用の可能性
メタバースはインターネット上の三次元の仮想空間で、現実世界とは異なる世界の構築が可能です。メタバースは超越を意味する「meta」と世界を意味する「Universe」を組み合わせた造語で、1992年にアメリカで出版されたSF小説「スノウ・クラッシュ」で使われたことが始まりです。
メタバースでは、アバターを使って他のユーザーとコミュニケーションがとれます。「あつまれどうぶつの森」や「マインクラフト」などのゲームでも用いられていますが、最近ではリモートワークの増加に伴い、仕事のミーティングなどでも使われています。
2.メタバースでイベントを開催するメリット
メタバース上でイベントを開催するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 場所の制約を受けない
- メタバースならではの臨場感が楽しめる
- 参加者とのコミュニケーションが取れる
上記のメリットについて詳しく解説しますので、メタバースを活用する際の参考にしてください。
2-1.場所の制約を受けない
メタバースでイベントを開催するメリットは、世界中どこにいても参加できる点です。メタバースはインターネットに接続することで、遠方からでもイベントに参加できます。
ビジネスの観点から見た場合、さまざまな地域の人々にアプローチできるため、新しい顧客層の開拓や、ブランドの認知度向上も期待できます。
メタバースの活用によって、国際情勢やその他の要因によってリアルなイベントが制限されることもなくなるでしょう。インターネットに接続したデバイスと、VR用のヘッドマウントディスプレイを用意することで、多くの人が手軽に国境を越えたイベントへの参加が可能です。
2-2.メタバースならではの臨場感が楽しめる
メタバースでのイベントはまだ珍しい部分があり、多くの人にとって新しい体験である点が現状です。メタバースでは、リアルなイベントと同じような感覚を味わうことができ、普段の生活では体験できない臨場感が得られます。
メタバースでは、現実では不可能な体験も可能です。例えば、歴史上の出来事の体験や、アバターを使って空を飛んだりすることもできます。
また、リアルでは危険なことでも、メタバース内では安全に楽しめるのが特徴です。このように、メタバースでのイベントでは、非現実的な体験が可能であり、参加者にとって魅力的に感じるでしょう。
2-3.参加者とのコミュニケーションがとれる
メタバース上では、主催者と参加者がアバターを通して、自由にコミュニケーションが取れます。アバターは見た目を自由に変えられるほか、表情や仕草などで感情を示すことも可能です。
メタバースでは本人の素顔を晒す必要がないことから、プライバシーを守りつつ、本音で話し合える環境が構築されています。現実世界ではコミュニケーションが苦手な方でも、メタバース上では自由に自分自身を表現できるでしょう。
メタバース内のイベントでは、直接ペンで資料に書き込めるなど、コミュニケーションをサポートする機能を実装しているケースも。このような特性を活かし、メタバースのイベントプラットフォームでは現実世界に近いコミュニケーションを実現し、参加者に交流の場を提供しています。
3.メタバース導入の初期費用:費用相場と内訳
メタバースを導入する際の費用相場は、以下の通りです。
※費用は会社によりますが、メタバースtipsを運営している株式会社リプロネクストに依頼した場合の表記になります。
テンプレートを活用したメタバースの構築 | 月額5万円 |
オリジナル空間の構築 | 1空間:200~300万円、月額5万円 |
プラットフォームの開発 | 1,500万円〜 |
テンプレートに沿って作成する場合とオリジナルのメタバース空間を構築する場合では、金額に大きな差が生じます。サービスの充実度や開発方法によっても金額が変動する点にも注意が必要です。
メタバースtipsを運営しているリプロネクストの場合、200〜500万円のご相談が多いです。リプロネクストにメタバースの導入を依頼する際は、ぜひ参考にしてください。
4.メタバース開発をしている企業を選ぶ際のポイント
メタバースを導入している企業はさまざまありますが、企業を選ぶポイントは以下の通りです。
- 技術力
- 実績
- 費用・納期
- サポート体制
どのような点を見る必要があるのか以下の解説を参考にしていきましょう。
4-1.技術力
メタバースは3DCGで空間を制作しているため、高い技術力とコミュニケーションが大切です。開発・制作会社が内製化しているのか、または外注と組んで実施されているかなど事前に確認しておくと仕事も進めやすくなります。
4-2.開発実績
メタバース制作会社に実績があるかどうかも、会社選びにおいて非常に重要なポイントです。メタバースは多くの業種で活用されているため、希望している業種や用途での実績があるかは非常に重要です。
例えば、プロモーションと自治体での活用は同じメタバースでも作り方や魅せ方などが大きく異なるため、そのあたりも制作会社に質問してみましょう。
4-3.費用・納期
メタバース制作に限られたことではないですが、費用や納期は重要です。ご予算内で求めていることが実施可能かどうか、費用には初期費用だけでなくランニングコストがかかる場合があります。複数の制作会社と相談しながら進めていきましょう。
4-4.サポート体制
メタバース制作での注意点として、制作して終わりではなく中長期での活用が可能かどうかを大切にしましょう。特に制作前のプラットフォーム選びで、ターゲットに伝えたい体験が届けられるかどうかが決まってしまいます。
企画や運用まで、実績があるメタバース制作会社の方が安心と言えるでしょう。
5.メタバース開発をしている企業11選
ここでは、実際にメタバース開発をしている企業を紹介します。各企業の特徴を把握し、自社に適したメタバースを導入しましょう。
- Febee株式会社
- 株式会社Grune
- 株式会社メタバーズ
- ネストビジュアル株式会社
- 株式会社ビーライズ
- 株式会社HIKKY
- ナレッジワークス株式会社
- REALITY株式会社
- monoAI technology株式会社
- 株式会社synamon
- 株式会社リプロネクスト
5-1.Fabeee株式会社
出典:Fabeee株式会社
Fabeee株式会社は「Fabeee Metaverse Package(FMP)」と呼ばれるメタバースパッケージを提供しています。このサービスは、企業がメタバースを構築する際の費用やエンジニアの確保といった問題を解決するために、コストを抑えながらオリジナルのメタバースプラットフォームの構築が可能です。
また、サービス自体がパッケージ化されており、メタバースプラットフォームの構築を代行。社内に専門のエンジニアがいない場合でも、メタバースを作ることができます。
メタバース内で使用するアセット(建物や家具など)は数万点から選ぶことができ、企業独自のアセットの作成も可能です。アセットの作成により、企業独自のカラーを反映したメタバース空間を演出できます。
5-2.株式会社Grune
出典:株式会社Grune
株式会社Gruneは、住宅メーカーや飲食店にVRモデルハウスや内装シミュレーターなどを提供しています。料金は月額制で、1年契約の場合は月額20万円から高品質な仮想空間の提供が可能です。
豊富な開発実績や、インドネシアを開発拠点にしたことによるコストパフォーマンスの高さが株式会社Gruneの強みです。インドネシアでは優秀なIT人材が豊富で、人件費が日本の5分の1から10分の1とやすいため、コストを抑えながら質の高い開発が実現できます。
日本人のディレクターが窓口にて無料で対応しているため、品質も保証されています。案件ごとの見積もり制作も可能なため、高品質なメタバース関連のサービスが利用可能です。
5-3.株式会社メタバーズ
出典:株式会社メタバーズ
株式会社メタバーズが提供する「CYZY SPACE(サイジー・スペース)」は、VR展示会、バーチャルショールーム、バーチャルイベントなどで使えるブラウザ型メタバースです。このサービスは、スマートフォンとブラウザだけでも利用できる点が特徴です。
CYZY SPACEはビデオ通話機能やAIアバター、ChatGPT接客機能を備えており、これらの機能を活用しながらVR空間内でのリアルなコミュニケーションが楽しめます。展示場やイベント、バーチャルキャンパスなど、さまざまな用途での利用も可能。企業や自治体はニーズに合わせたメタバース空間の構築ができるようになります。
5-4.ネストビジュアル株式会社
出典:ネストビジュアル株式会社
ネストビジュアル株式会社は、メタバース開発を低コストで提供している企業です。メタバースの作成にはさまざまな技術が必要であることから、通常は開発コストも高価なものとなります。しかし、ネスビジュアル株式会社ではメタバース用の開発プラットフォームを使うことで、コストの削減を実現しています。
料金プランは以下の3種類です。
- 既存の開発プラットフォームである「DOOR」や「VRChat」を使用するプラン:月額90万円〜
- 開発プラットフォームをカスタマイズして使用するプラン:月額150万円〜
- 完全オリジナル開発:シンプル機能は400万円〜、スクラッチ開発は1,000万円〜
上記のプランを利用することで、シンプルなメタバースから、完全オリジナルのメタバースまで、予算やニーズに応じて利用可能です。
5-5.株式会社ビーライズ
出典:株式会社ビーライズ
株式会社ビーライズは、メタバース展示会やバーチャルイベント、VRシステムなどを開発する企業です。さまざまなメタバース関連のプロジェクトも手掛けており、商品のプロモーションやオンラインイベントを計画する企業からも高い評価を受けています。
株式会社ビーライズが提供する「メタバース展示会メーカー」と呼ばれるサービスでは、プログラミング技術や知識がなくても、メタバース上で簡単に展示会が開催できます。テキストチャットやボイスチャットを使って、来場者や展示ブース担当者と直接コミュニケーションを取ることができるので、実践的かつ効果的なイベント運営が可能です。
5-6.株式会社HIKKY
出典:株式会社HIKKY
株式会社HIKKYは、メタバースの企画や製作、運用などさまざま事業を展開している企業です。XRソリューション事業にも注力しており、企業が直面する課題をXR技術で解決するためのサービスも展開。バーチャルマーケット事業と開発技術を活かし、クライアントのニーズに合わせたVRソリューションを提供しています。
株式会社HIKKYが提供する「Vket Cloud」は、スマートフォンから簡単にアクセスできるVR空間で、3Dアバターを使用した音声やチャットを用いたコミュニケーションが可能です。
「Vket Cloud」では、自社商品やサービスの展示や、ライブイベントが開催できます。また、「Vket Store」と呼ばれるVR空間と連動したオンライン販売サイトも運営しています。
5-7.ナレッジワークス株式会社
出典:ナレッジワークス株式会社
ナレッジワークス株式会社は、メタバースを活用して企業のDX化を支援する企業です。企業の新しいビジネスの場として「オウンドメタバース」を推進。自社ブランドやサービスをメタバース上で展開し、顧客との新しい接点を生み出すことを目指しています。
ナレッジワークスが提供するビジネス向けメタバースプラットフォーム「ROOM」では、既存のデジタル資産を活用し、オウンドメタバースを通じて業務のデジタル化を促進。ROOMの活用により、企業は顧客との新しいデジタルな接点を持ち、DXを進めることが可能になります。
5-8.REALITY株式会社
出典:REALITY株式会社
REALITY株式会社は、スマートフォン向けメタバース「REALITY」の開発・運営と、企業へのメタバース構築支援を行っている企業です。REALITYは世界で1,000万回以上ダウンロードされ、ユーザーはアバターとしてライブ配信やゲームが楽しめます。
REALITY株式会社は、仮想空間でのバーチャルイベントを可能にするクラウドソリューション「REALITY XR cloud」を提供。専門家によるコンサルティング、複雑なカスタマイズが可能な開発エンジン、そしてパートナーシップを活用して、企業のメタバース開発を支援しています。
5-9.monoAI technology株式会社
monoAI technology株式会社は、通信ミドルウェア事業を行う「モノビットエンジン社」とAI研究・開発を行う「モリカトロン社」の2つの子会社を持つ企業です。「XR CLOUD」と呼ばれる多くの人が同時に接続できるメタバース空間を開発し、VR機器がなくてもスマートフォンからのアクセスを可能にしています。
monoAI technology株式会社は「XR CLOUD」を活用して、メタバースの音楽イベントやバーチャルファンミーティングなどを成功させた実績を持っています。これらのイベントは、多数の人が参加する大規模なイベントや集客に適しており、メタバースを活用したい企業にとって理想的なプラットフォームと言えるでしょう。
5-10.株式会社synamon
株式会社Synamonは、2021年に企業向けメタバース構築支援サービスで立ち上げた企業です。5G技術を活用して、VRの金魚すくいゲーム、バーチャルハロウィン空間などのイベントを実現しています。
Synamonが提供するメタバースプラットフォーム「SYNMN」は、Z世代やデジタルネイティブ層をターゲットにしたコミュニティ構築を目的としています。テキストチャットやボイスチャットを活用し、トークショーやファンミーティングなどの開催が可能です。
SYNMNは3DCG技術を使い、ブランドや作品の世界観をバーチャル空間で具現化し、ユーザーが体験できる環境を提供しています。また、バーチャル空間には場所の制約がないため、世界中の人々にブランドストーリーを伝えることが可能です。
5-11.株式会社リプロネクスト
株式会社リプロネクストは、自治体・企業でのメタバース空間の実績が200件以上あるスタートアップ企業です。全国初の事例も多数あり、自治体での導入継続率は90%以上あり、メタバース空間を作って終わりではなく運用までサポートしている部分が評価されています。
既存のプラットフォームでは満足できない場合、独自のプラットフォーム開発も可能です。仕様が決まっていない段階でも、低コストでの実証実験からスタートさせることができるため、企業や自治体がメタバースを活用しやすい環境を提供しています。
リプロネクストは、技術力と柔軟なサービス提供で、メタバースとXRなどにおいて、さまざまなニーズに対応している企業です。
6.まとめ
メタバースを導入する際の費用は、テンプレートを活用した場合とオリジナルの場合では費用に大きな差が生じます。どの程度サービスを充実させるかや、開発方法によって金額が変わるため、相場を参考にしながら資金を確保することが重要です。
メタバースを導入している企業を選ぶ際は、技術力や開発実績、サポート体制などを把握すると、希望に沿ったメタバースの作成が実現できます。複数の企業との相談や見積もりをとった上で企業選びを進めていきましょう。
メタバースtipsを運営しているリプロネクストは、ビジネスにおけるメタバースの活用に関して企画から開発までをサポートしています。
「PLATEAU」を活用したメタバース/VR/ARなどご検討の際は、無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
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