- 2024/07/05
- 2024/07/12
NFTアートの特徴|メリットやデメリットについて解説!

デジタルアート界に新たな波が押し寄せています。NFTアートが世界中で熱狂的な人気を集めているのです。
2021年、NFT市場は前年比21,000%という驚くべき成長を遂げ、取引高は約2兆円にも達しました。
この急成長に伴い、NFTアートの世界も大きく変貌を遂げています。一部の作品は数十億円で取引されるなど、新たな投資対象としても大きな注目を集めているのです。
本記事では、この急速に発展するNFTアートの魅力と可能性を探り、NFTアートへの興味をお持ちの方々に、その世界への扉を開いていきます。
「NFTアートに興味がある」「メタバースでのNFTアートの販売方法や購入方法を知りたい」そんなあなたにピッタリの記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読んで分かること
・NFTアートについて
・NFTアートの特徴
・NFTアートのメリット・デメリット
・これまでに高額取引された魅力的なNFTアート作品

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目次
NFTアートについて

最初にNFTアートについて、その概要をみていきましょう。
NFTアートとは?
NFTアートは、ブロックチェーン技術を使って生み出されるデジタルアートです。従来のデジタルアートは複製や改ざんが容易で「オリジナル」の証明が困難でした。しかし、NFT技術の導入により、デジタルアート作品の所有権と取引が可能になりました。
NFTアートには、画像、音声、動画など、さまざまな形態があります。アーティストはNFTを通して、作品の「証明書」を発行でき、自身の権威を保ちつつ作品を収益化することができます。
これらのNFTアートは、アートやスポーツのコレクターアイテムとして利用されるほか、仮想通貨の投資対象としても高い価値を持っています。
NFTとは?
NFTは、ブロックチェーン技術を使って、デジタルデータの独自性と所有権を証明する仕組みです。
これまでのデジタルデータは簡単にコピーできたため、オリジナルと区別がつきにくいものでした。しかし、NFTを使用することで、デジタルアートやコレクション品などを現実世界の物品のように「所有」できるようになりました。
ブロックチェーンの台帳に記録されることで「所有権」が明確に証明される点が、NFTの大きな特徴です。つまり、デジタル空間でも、希少性のある独自の作品を所有することが可能となったのです。
NFTアート流通の仕組み
NFTの取引は、NFTマーケットプレイスと呼ばれる専用の取引所で行われています。
NFTマーケットプレイスでは、ユーザー同士がNFTと暗号資産の交換が可能です。取引の際には、出品手数料や販売手数料などの手数料を、マーケットプレイスの運営者に支払う必要があります。
主なNFTマーケットプレイスには、以下のようなものがあります。
国内 | 海外 |
Coincheck NFT など | ・OpenSea ・Rarible ・Foundation ・Nifty Gateway ・SuperRare など |
ブロックチェーン技術とは
ブロックチェーンは、ネットワーク内の参加者全員による相互承認と監視システムの活用で、データの改ざんや消去、ネットワークの障害を防止できるデータ管理システムです。
ネットワークに参加する 「ノード」と呼ばれる個々の参加者が取引データを分散して保有し、そのデータを暗号化された「ブロック」と呼ばれる単位で記録。記録を共有することで、中央管理者が不在でもデータ管理が可能となります。
ビットコインをはじめ、ブロックチェーン技術を活用したシステムは数多く存在しますが、特に仮想通貨市場では、スマートコントラクト機能を備えた「イーサリアム」が、2021年時点で時価総額2位と人気を集めています。
NFTアートの特徴

次に、NFTアートの特徴について、わかりやすく説明していきます。NFTアートの特徴や魅力を見ていきましょう。
唯一性
NFTアートの最大の特徴は、コピーや改ざんが不可能な点です。
これまでのデジタルアートは簡単にコピーや改ざんができ、作品としての資産価値を生み出すことが困難でした。しかし、ブロックチェーンの登場により、デジタルアートに「唯一性」を持たせて資産価値を生み出すことが可能となりました。
相互運用性
NFTアートは「ERC721」と呼ばれる共通の規格に基づいて発行されています。そのため、この規格に準拠したマーケットプレイスやウォレットであれば、どこでも取引が可能です。
作者は二次流通の際にも収益の一部を得ることができる
NFTには、「プログラマビリティ」と呼ばれる機能があります。プログラマビリティは、さまざまな付加機能をデータにプログラムが可能です。
プログラマビリティを利用することで、NFTアートの作者は二次流通時のロイヤリティや取引数量の制限などを事前にプログラムできます。この機能を活用すると、NFTが作者の手元を離れても、購入代金の一部が作者に振り込まれるといった仕組みを作ることができます。
仲介団体を通す必要がない
NFTアートには、仲介団体を介さずに作品を管理できるといった特徴があります。作品には著作権が付与されており、取引状況もブロックチェーン上に記録されるため、管理が容易です。また、仲介団体に支払う手数料も不要なため、作者に対する収益が高くなるメリットもあります。
音楽の分野では、JASRACのような仲介団体が作詞家や作曲家の権利を守り、使用料を分配する役割を果たしています。しかし、NFTアートの場合は、作品の使用状況をブロックチェーン上で確認できるため、仲介団体を必要としません。作者自らが作品の管理と収益管理を行うことができるのです。
原則作品の著作権は譲渡されない
NFTアートの注意点として、NFTを購入した後も、作品の著作権は基本的にクリエイターに帰属し続けるという点があります。
著作権は、作品を生み出したクリエイターの権利を守るためのものです。したがって、NFTを購入しても、その権利はクリエイターに残ります。つまり、NFT購入者には著作権がないため、クリエイターの許可なく作品の複製や二次的な著作物の作成はできません。
ただし、NFTは新しい技術であるため、国によって法的な扱いやマーケットプレイスの利用規約が異なります。そのため、NFTを購入する際は、必ずマーケットプレイスの利用規約や、個々のアイテムの詳細情報をよく確認し、著作権や商標権などがどのように扱われているかを事前に把握しておくことが重要です。
売買しやすい
NFTアートの魅力は、場所や時間に縛られることなく、インターネット上で自由に取引できる点にあります。
著名な芸術作品は百貨店やオークション、アートフェアなどで購入する必要がありますが、時間と場所が限定されているため、売買のハードルが高くなります。一方、NFTアートは自宅から気軽に購入できるため、誰もが手軽に取り組める点が大きなメリットです。
NFTアートのメリット・デメリット

NFTのメリット・デメリットについて説明していきます。
NFTアートのメリット
NFTアートのメリットは以下の3点です。
- バーチャル空間における「所有」の概念の実現化
- 新たな交換価値が生まれる
- 管理や鑑定にかかるコストを減らせる
バーチャル空間における「所有」の概念の実現化
NFTの技術を基盤とした「メタバース」は、私たちの生活にさまざまな可能性をもたらす存在です。
メタバースとは、仮想世界に構築された別の世界のことを指します。現在、特定のゲームやサーバー内でバーチャル世界が存在していますが、それをさらに拡張し、私たちがメタバース内で遊びや仕事、恋愛など、別の生活を送ることが想定されています。Facebookが改名してMetaとなったのも、まさにこの「メタバース」の概念から取られているのです。
メタバースは現在、様々な業界で活用されており、弊社・リプロネクストでも様々な案件に携わらせていただいています。
その中でも「メタバース初詣2023」という、自宅にいながら初詣気分を楽しめるというユニークな企画は大きな話題を呼びました。
NFTの登場により、ゲームの中で手に入れたアイテムを、別のゲームの世界で使えるようになることが期待されています。これは、現実世界と同様の生活を仮想空間でも送れるようにするための重要な要素と言えるでしょう。
新たな交換価値が生まれる
NFTのメリットの一つは、デジタルアートにも唯一性を持たせることで、新しい交換価値を生み出せることです。ブロックチェーン技術を活用すれば、NFTが取引されるたびに、最初の所有者にもリターンを還元する仕組みを設けられます。
見出し4:管理や鑑定にかかるコストを減らせる
実物品の管理と鑑定には多大なコストがかかりますが、NFTはブロックチェーンが所有権を確実に保証するので、そうした手間やコストは不要です。また、所有権の移転も、手続きが簡単なだけでなく管理費用も抑えられます。
NFTアートのデメリット
次に、NFTアートのデメリットについてご説明します。
- トラブルや法律違反のリスク
- 勝手にアートをNFT化する被害の多発
- 環境破壊につながる
トラブルや法律違反のリスク
NFTの位置づけや会計処理については、まだ十分に理解されていない部分が多いのが現状です。前例が少ないことから、NFTの取引に関する権利関係や会計処理の方法について、明確な指針がありません。
そのため、知らずに法律に抵触したり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。NFTは著作権法、金融規制法、景品表示法など、さまざまな法律と深くかかわっているため、注意が必要です。
また、NFT制作者の意図とは関係なく、トラブルが発生した場合、その責任を問われる可能性も指摘されています。
勝手にアートをNFT化する被害の多発
NFTの登場とともに、著作権者の許可なく勝手にNFT化する事例が世界中で増加しています。この皮肉な状況は、NFTが本来持つ権利保護の機能が、逆に著作権侵害の手段となっていることを示しています。
防止策として、著作権者が先行してNFT化しておくことが推奨されていますが、根本的な解決には至っていません。さらに、NFTがマネーロンダリングを容易にするのではないかという懸念も指摘されています。
環境破壊につながる
ブロックチェーン技術は、データの暗号化に膨大な計算処理を必要とします。これは NFT に限らず、ブロックチェーン全般に当てはまる特徴です。
イーサリアムのネットワーク手数料はガス代と呼ばれ、NFT の普及を阻害する要因の一つとされています。しかし、この問題の本質は電力消費にあります。ブロックチェーンの大量の電力消費は、環境破壊につながる深刻な問題なのです。
これまでに高額取引された魅力的なNFTアート作品

ここからは、実際に高額で取引されたNFTアート作品を5つ紹介します。
- Beeple『Everydays: the First 5000 Days』
- CryptoPunk #7523
- 手塚治虫『Astro Boy/鉄腕アトム』
- せきぐちあいみ『Alternate dimension 幻想絢爛』
- 新潟県・旧山古志村『Colored Carp』
Beeple『Everydays: the First 5000 Days』
アメリカのアーティスト、Beeple(ビープル)氏の作品『EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS』は、2021年3月にクリスティーズのオークションで約6,900万ドル(約75億円)で落札されました。
これは当時のNFT取引における最高額であり、デジタル画像がこれほど高い価値を持つことで、アート界の既存の認識を一変させる出来事となりました。この驚くべき落札価格により、この作品は「世界で最も有名なNFTアート」の一つとして広く知られるようになりました。
CryptoPunk #7523
限定コレクション型のNFTアート『CryptoPunks』は、24×24ピクセルのドットアートで制作されており、全世界で10,000体しかない希少性があります。その高い価値から、一部の作品は高額で取引されています。
特に注目を集めたのが、7,523番目に制作された「#7523」です。この作品は2021年6月、オークションハウスのサザビーズで約1,180万ドル(約13億円)で売却され、大きな話題を呼びました。
さらに、2021年5月には9枚のCryptoPunksがまとめて販売され、約1,700万ドル(約18億5,000万円)で落札されるという記録も生まれています。
手塚治虫『Astro Boy/鉄腕アトム』
2022年12月、漫画界の巨匠・手塚治虫氏の代表作『鉄腕アトム』をモチーフにしたNFTアートが登場し、120ETH(当時約5,300万円)で落札されました。
このNFTは、手塚氏の原稿データを40,000以上の小さな正方形に分割し、それらを再配置することで有名なキャラクターの姿を生み出しています。さらに、手塚プロダクションは、このNFT販売による純利益の20%をユニセフや子供支援団体に寄付すると発表しています。
From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)
せきぐちあいみ『Alternate dimension 幻想絢爛』
2021年3月、注目を集めるVRアーティスト、せきぐちあいみ氏の作品『Alternate dimension 幻想絢爛』がNFTマーケットプレイスのOpenSeaで約1,300万円で売却されました。
この作品はVRアートというユニークなジャンルに属しており、日本人アーティストのNFT作品が高値で取引されるのは珍しい事例でした。この出来事は、NFTの分野で大きな注目を集める出来事となりました。
新潟県・旧山古志村『Colored Carp』
2021年12月、新潟県長岡市の山古志地域で活動する「山古志住民会議」は、地域特産の錦鯉をモチーフにしたNFTアート『Colored Carp』を発行し、合計10,000点(各0.03ETH)を販売しました。
この作品は長岡市公認のプロジェクトで、電子住民票としての機能も持つユニークなNFTアートです。人口約800人の過疎化が進む山古志地域(旧山古志村)の再生に貢献しようという試みです。
このプロジェクトは、NFTという新しいテクノロジーを活用して、地域と関係のある人々が独自の資金源やガバナンスを築くという点で、NFTの革新的な使い方として注目を集めています。
NFTアートの作成方法と売却方法

最後に「NFTアートにチャレンジしたい」という方に向けて、作り方や売却方法についてご説明します。
NFTアートの作り方
NFTアートの作成方法は、デジタルアートと基本的に同じ方法です。
まず、イラストはPhotoshopやIllustratorなどを使って作成できるほか、音楽の場合はGarageBandやLogic Proといったソフトウェアで制作できます。
ただし、この段階では作品はまだNFTとは紐づいていません。NFTアートとして完成させるには、次にNFTマーケットプレイスにその作品をアップロードする必要があります。
作品がマーケットプレイスのブロックチェーンに登録されると、デジタルアートからNFTアートへと変換されます。つまり、作品がブロックチェーンで管理されるようになるのです。
NFTアートの出品・売却方法
NFTアートの出品および販売は以下のように行います。
①暗号資産を保管する専用のデバイスを準備する
②NFTマーケットプレイスでアカウントを開設する
③作品を公開する
①暗号資産を保管する専用のデバイスを準備する
NFT取引では暗号資産が使用されます。したがって、NFTアートを販売する際は、暗号資産を保管するためのウォレットが必要になります。
「MetaMask」は、Google Chromeの拡張機能としてインストールできる簡単に使える暗号資産ウォレットです。Coincheck NFTをはじめ、ほとんどすべてのNFTマーケットプレイスで使用できるので、まだインストールしていない人はこの機会に作成しておくといいでしょう。
②NFTマーケットプレイスでアカウントを開設する
NFTを販売するには、まずNFTマーケットプレイスでアカウントを開設する必要があります。アカウント作成に必要な情報は、マーケットプレイスによって異なります。
中には、メールアドレスとMetaMaskなどのウォレットさえあれば簡単に登録できるところもあるようです。
③作品を公開する
最後に、自分の作品をNFTマーケットプレイスに公開します。作品を登録する際は、以下のような情報を入力する必要があります。
- 作品のタイトル
- 作品の詳細な説明
- 販売方法の設定
- 価格の設定
- 販売期間の設定
販売方法には主に3つのタイプがあります。
- 定額販売 – 商品の価格を固定して販売する方法です。
- オークション販売 – 入札制で価格が決まる方法です。
- バンドル販売 – 複数の商品をまとめて販売する方法です。
これらの販売方法を設定すると、あなたの作品がマーケットプレイスで公開されます。ユーザーがあなたの作品に興味を持てば、そこから販売が行われます。
まとめ
NFTは最近話題になっている新しい概念です。2017年頃に登場し、良い面もあれば課題も持ち合わせています。
今後も発展が期待されるこの分野を活用したい人は、最新情報を常に探し、変化に追いついていく必要があるでしょう。NFTに興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
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