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メタバースの基礎知識

  • 2024/09/20

地方で採用を増やす方法|全国に魅力をPRできるメタバースを紹介!

地方企業の魅力を全国に発信し、採用活動を成功させたい。しかし、地理的な制限や情報発信の難しさから、思うように採用が進まないとお悩みではありませんか?

そんな悩みを解決する新たな手法として、「メタバース」を活用した採用活動が注目を集めています。メタバースとは、インターネット上の3D仮想空間で、アバターを通じてリアルに近いコミュニケーションができます。メタバースを採用活動に取り入れることで、距離の壁を超え、より多くの求職者に企業の魅力を直接体験してもらえます。さらに、従来の方法では難しかった企業文化や職場の雰囲気も、リアルに伝えられます。

本記事では、従来の採用活動における課題やメタバース活用のメリット、メタバースを実際に採用で活用している企業、実際に体験できる地方の事例をご紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。


メタバースtips編集部です。メタバースをビジネスで活用したい人向けの記事を月間20本制作中。メタバースに関わる情報やトレンドを発信しています。
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目次

地方企業の採用活動における現状と課題

まずは、地方企業の採用活動の現状と課題の全体像を把握し、自身の会社の課題を洗い出すことが大切です。以下で、わかりやすく解説します。

現状

引用:国土交通省 地方における人口・労働力の変化

現状、国土交通省の調査によると今後以下のような状態が予想されています。

以上から、地方企業の採用活動は、少子高齢化による人材不足や、都市部への人口流出の影響を受け、厳しい状況にあります。

課題

地方企業にとって、採用活動は大きな課題を抱えています。 まず、採用候補者となる母集団が都市部に比べて圧倒的に少ない点が挙げられます。 加えて、地理的な制限から、全国の人材への情報発信やアプローチが不足しがちです。 魅力的な事業を展開していても、それが求職者に十分に伝わらないケースも少なくありません。

オンライン説明会は、場所の制約なく多くの求職者にアプローチできる一方、企業の雰囲気や魅力を伝えきれないというジレンマを抱えています。 都市部での説明会開催は、移動費用や時間など、企業にとって大きな負担です。求職者にとっても、距離や時間の制約は、会社見学や面接の参加をためらう一因となっています。

これらの課題の根底には、実際に会社に足を運ぶ機会が限られるため、企業の魅力を十分に伝えきれていないという現状があります。

全国にオンラインで魅力をPR・発信できるメタバースとは?

メタバースとは、インターネット上でアバターと呼ばれる自分の分身を通して、コミュニケーションが取れる仮想空間のことです。従来のオンライン説明会とは異なり、仮想空間ならではの臨場感や没入感を通して、企業の魅力をよりリアルに、効果的に伝えられます。

メタバースで採用を行うメリット

メタバースを活用した採用は、企業側・求職者側双方にメリットがあります。ここでは、地方でメタバースを活用する際のメリットを分かりやすく紹介します。

企業側のメリット

企業側がメタバースを利用するメリットには、以下のようなものがあります。

遠方の人材にもアプローチが可能

メタバース空間には、パソコンやスマートフォン、タブレットさえあればどこからでも入れます。そのため、地理的な制約を超えて全国の優秀な人材にアプローチできます。従来は参加が難しかった都心部(遠方)の就活生や求職者も、気軽に企業説明会や面接に参加できるようになり、採用の可能性が大きく広がります。

就活生や求職者の本音や不安を聞きやすい

メタバースはアバターを通じてコミュニケーションをとるため、対面よりも緊張しにくいという特徴があります。そのため、就活生や求職者は本音や不安を話しやすく、企業側は本音を聞けることから、採用のミスマッチを防ぎやすいでしょう。

コスト削減できる

従来の採用活動では、会場費や交通費、宿泊費などの費用がかかりましたが、メタバースを利用することでこれらのコストを大幅に削減できます。1度作成したメタバース空間は繰り返し活用できます。特に地方企業にとっては、都市部での説明会開催にかかる費用を抑えられるメリットが大きいでしょう。

企業のPRや認知拡大の効果が期待できる

メタバースを活用した斬新な採用活動は、それ自体が話題性を持ちます。このような取り組みを行うことで、企業の先進性や積極性をアピールでき、認知度向上にもつながります。特に若い世代へのアプローチに効果的です。また、HPなどで伝えづらい製品の詳細も、立体的に表現できるため、分かりやすく伝えられます。また、セキュリティや安全性の問題で見学が困難な工場なども、メタバースでなら体験してもらえます。

求職者のメリット

メタバースを活用することによる求職者側のメリットは、以下のとおりです。

会社説明会や面接に参加しやすい

メタバース空間には、パソコンやスマートフォンなどのデバイスとインターネット環境さえあれば、いつ・どこからでも入室できるため、「少し興味がある」「まずは話を聞いてみたい」という段階でも気軽に参加できます。特に都心部に住む求職者にとって、自宅から地方企業のリアルな情報を交通費や宿泊費の負担なく得られるのは大きなメリットです。

コミュニケーションの心理的ハードルが下がる

メタバースは、通常のオンライン会議などとは違い、カメラなどで顔を映さずにアバターを通じてコミュニケーションをとるため、対面より緊張せず自然体で話せます。そのため、求職者は、自分の本当の姿を表現できたり、企業側に伝えたいことを伝えたりできます。

企業理解が深まる

メタバースは、オフィスや職場をリアルに再現できます。入社前に、オフィスの環境や雰囲気をリアルに体験できるため安心感があり、さらに具体的に働き方をイメージすることができるため企業理解を深められます。

採用活動のメタバース事例5つ

ここでは、実際にメタバースを活用した採用活動事例を紹介します。

メタバース採用EXPO2024/2025:就活イベント

出典:就活ひろば

就活ひろばは、メタバース空間で開催される新卒採用イベントです。学生は自由に歩き回れるアバターを使って、さまざまな企業と出会えます。企業にとっては、遠方の学生にもアピールでき、偶然の出会いの機会が増えるメリットがあります。企業は、無料の「通常ブース」と、より多くの学生から注目を集められる会場中央の「有料ブース」から選んで出展できます。これまでに749社が参加し、15,000人の学生が訪れました。
参考:就活ひろば

三菱UFJ信託銀行:新卒採用イベント

出典:PR TIMES

三菱UFJ信託銀行は、バーチャルSNS「cluster」上で新卒採用イベントを開催しました。3DCGで再現されたオフィスで会社紹介や内定者との座談会を実施。就活生は、リアルに再現されたバーチャルオフィスを見学をすることで、入社後のイメージや雰囲気をリアルにイメージできます。今後は、信託博物館など象徴的な場所も再現し、学生や顧客への公開、社員交流の場としての活用も検討されています。

参考:三菱UFJ信託銀行

中京テレビ:新卒向けメタバース会社説明会

出典:中京テレビ

中京テレビは、就活生向けに就活の質問や悩みを相談できる場として、メタバース会社説明会を実施。全国から定員の約2倍以上の応募があり抽選で実施され、満足度は95%に達しました。メタバース空間は、心理的な距離が縮まり、気軽に質問できることから、参加者からは「対面に近い感覚で話が聞けた」「リラックスして参加できた」などの声が寄せられました。

参考:中京テレビ

キャリアパーク就職エージェント:就活メタバース

出典:就活メタバース | キャリアパーク就職エージェント

「就活メタバース」は、3D仮想空間を活用した新しい就職相談サービスです。従来のWeb面談よりもカジュアルで自然な環境なため、キャリアコンサルタントに本音や伝えたいことをフランクに伝えられます。

参考:就活メタバース | キャリアパーク就職エージェント

株式会社ビヨンド:メタバース面接

出典:株式会社ビヨンド

株式会社ビヨンドは、2024年度新卒エンジニア採用において、VRゴーグルを用いた「メタバース面接」を導入しました。面接への申し込みは、ニックネームと、メールアドレスのみ。学歴・性別・年齢などの固定概念にとらわれない、人間性を知るための面接を行うためにメタバースを活用しています。

地方のメタバース事例5つ

地方の自治体や企業、大学が、メタバースを活用する事例を以下で紹介します。

静岡県:新たな広報・公聴活動の拠点

静岡県は、県民の声を県政に反映するため、3次元点群データを用いた精細なメタバース空間「Metaverse SHIZUOKA」を構築しました。物理的な制約なく意見交換や交流ができるよう、富士山頂や伊豆の大自然など県内8つのエリアを再現。24時間利用可能な常設空間として、広報・公聴活動のテーマに合わせた意見交換会やタウンミーティング、観光情報発信などに活用されています。

詳細や、空間の体験は以下のリンクを参照ください。

静岡県 Metaverse SHIZUOKA

岩手県:食の交流会

岩手県は、県産食材の販路拡大のため、全国初の試みとしてメタバース空間での商談会「黄金の國いわて。のフードショーinメタバース」を開催しました。メタバース空間では、県内生産者と全国のバイヤーやシェフが商談ブースやフリー交流エリアで活発に情報交換。移動コストや時間削減、円滑なコミュニケーションなど、メタバースの利点を活かした新たな商談会モデルとして注目されています。

詳細は以下のリンクを参照ください。

岩手県 「黄金の國、いわて。」のフードショー in メタバース

甲府市:ひきこもり相談窓口

山梨県甲府市は、ひきこもり相談のハードルを下げるため、全国で初めてメタバースを活用した相談窓口「甲府市メタバース心のよりどころ空間」を開設しました。誰でもアクセスできるエントランスと、完全予約制の個別相談空間を整備。アバターを通したコミュニケーションにより、プライバシーを守りながら、より相談しやすい環境を提供しています。

詳細や、空間の体験は以下のリンクを参照ください。

甲府市 メタバースを活用したひきこもり相談窓口

新潟工科大学:オープンキャンパス

新潟工科大学は、遠方の高校生向けにメタバース空間を用いたオープンキャンパスを制作。キャンパス内の施設をリアルに再現し、学生食堂や、大学の設備として珍しい風洞実験室などを見学できます。また、大学キャラクターのアバターに着替えられます。地方大学が抱える地理的な制限をメタバースで無くし、高校生に魅力を伝えています。

詳細や、空間の体験は以下のリンクを参照ください。

新潟工科大学 メタバースオープンキャンパス

日亜鋼業株式会社:製品の認知拡大を目的としたテーマパーク

地方企業である日亜鋼業は、認知度向上を目的に、メタバース上にテーマパーク「NICHIA METAVERSE WIRE WORLD」を開設。普段目にすることのない企業の製品が、どのように生活を支えているかを、メタバーステーマパークを巡ることで視覚的に学べます。

詳細や、空間の体験は以下のリンクを参照ください。

日亜鋼業株式会社 NICHIA METAVERSE WIRE WORLD

まとめ

メタバースは、地方企業の採用活動を大きく変える可能性を秘めています。地理的な制限を超えて全国の求職者へアプローチできること、企業の魅力を可視化して分かりやすく伝えられること、コスト削減が可能になることなどが大きなメリットです。

メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発までを一貫してサポートしています。「地方での採用」にお悩みの方は、事例もご紹介できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

メタバースで行う採用活動とは?メリットや最新事例を紹介

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