お問い合わせ
お役立ち資料

メタバースの基礎知識

  • 2024/03/11
  • 2024/04/11

メタバースが広げる社会の光|メタバースと障がい者雇用・支援

近年注目を浴びるメタバース。

メタバースには一体どんな魅力や希望が秘められているのでしょうか。

「メタバースという名前はよく聞くけど、実際に社会のどんな役に立つのか」

「メタバースがどのように障がい者の方の力になれるのか」

このように、メタバースがどんな風に人々の役に立っているのか、疑問に感じられる方も多くいらっしゃると思います。

そこで今回は、メタバースが社会や障がい者にもたらす可能性について解説していきます。

メタバースが障がい者の方のどんな助けになれるのか、メタバースのメリットや出来ることなどを紹介しながら見ていきましょう。

一体、メタバースは社会にどんな光を広げていくのでしょうか。


メタバースtips編集部です。メタバースをビジネスで活用したい人向けの記事を月間20本制作中。メタバースに関わる情報やトレンドを発信しています。
▶メタバースに関するお問い合わせはこちらから
https://metaverse-tips.lipronext.com/form/

目次

メタバースとは 

メタバースとは、インターネット上に構築される仮想空間です。

利用者は自身のアバターを利用して、他の利用者と会話したり、ゲームやイベントに参加するなど、自由な楽しみ方ができます。

参加者の数に制限がない、という大きな特徴をもつメタバースは、エンターテイメント業界をはじめ様々な分野で活用されはじめています。

メタバースの基礎知識をご覧になりたい方はこちら

メタバースとVRの違い

しばしば混同されるものの一つに、「VR(バーチャルリアリティ)」があります。
VRは、仮想世界で現実世界のような体験を可能にする技術です。

対照的に、メタバースはVRなどの技術を活用して構築された「空間やサービス」であり、技術とそれに伴う空間・サービスの側面で異なります。

VRは主にエンターテインメント分野で注目を集めていますが、教育や医療などの領域でも利用が広がっており、ビジネスにおいても有望な応用が期待されています。

こうした技術を活かして形成される空間やサービスがメタバースです。

メタバースのメリット

現場に足を運ばずともリアルな臨場感が得られ、感染症対策が可能な新しいユーザー体験やビジネスが創り出されるのがメタバースです。

メタバースは仮想空間上で現実世界と同等の体験を提供するため、たとえば音楽フェスのようなイベントでは、自宅からでも臨場感を味わうことができるというメリットがあります。

さらに、メタバースを利用すれば外出する必要がなく、特に感染症対策として有効であるといえます。

メタバースの事業はまだ発展途上であり、今後さまざまな新しいサービスが実現するでしょう。

これにより、新しいユーザー体験やビジネスの創造に向けた可能性が広がっています。

メタバースの活用方法

メタバースの実用例として最も理解しやすいものは、VRヘッドセットを用いてゲームの世界に没入してプレイすることでしょう。

そのため、メタバースの技術は主にエンターテインメント分野に関連付けられがちです。

ですが、実際にはエンターテインメントに限定されない様々な応用が存在します。

例えば、仮想空間内にショッピングモールを建設し、ユーザーがアバターを操って自由にショッピングできるメタバースの利用事例が挙げられます。

また不動産業界では、アバターを介して物件を仮想内見する活用方法や、医療分野での遠隔手術のシミュレーションなど、メタバースは現在でも様々な方法で活用されているのです。

企業においても、一般的な例では「仮想オフィス」を構築し、テレワーク環境をより効率的に実現している利用例が存在しています。

メタバースでできること

メタバースの空間上でできることは、皆さんが想像しているよりもずっと多く、現在でも数々の分野で活用されています。

ゲームへの利用

「メタバースの楽しみ方」と言えば、最初に思い浮かぶのはおそらくメタバース内でのゲームプレイでしょう。

日本でも、メタバース型のゲームとしては、どうぶつの森やモンスターハンターなどが数多く存在しています。

さらに、近年ではPSVRやMetaQuest2などのVR機器が登場し、リアリティ溢れるゲーム体験が可能になりました。

今回は、注目を集めているメタバース型ゲームの一例をご紹介します。

イベントへの利用

最近では仮想空間を活用したVRイベントが増加傾向にあります。

同時に、コロナ禍によるイベント業界の制約も影響して、本来はVtuberのイベントに主に使われていた仮想空間が、Vtuber関連以外のイベントにも広がりつつあります。

こうしたイベントは、VRゴーグルやPCからでも参加可能です。

メタバースに属する仮想空間では、日々さまざまなイベントが開催され、SNSなどで簡単に情報を入手でき、自由に参加することができます。

メタバースを活用したイベント事例をご覧になりたい方はこちら

教育への利用

メタバースはオープンキャンパスにも活用できます。

株式会社リプロネクストでは、新潟工科大学のバーチャルオープンキャンパスの作成に携わりました。

アバターを使って様々なエリアを自由に歩き回ることができるため、自宅にいながらでも、大学の魅力を存分に味わうことが可能となっています。

大学広報に役立つメタバース

ビジネスへの利用

近頃、企業の中でバーチャルオフィスを導入する例が増えています。

その背景には、メタバースがZoomとは異なり、メタバース空間でのコミュニケーションが得意であることが挙げられます。

Zoomでは一人が話すと、参加者全員に声が届きますが、メタバースではそうではありません。

メタバースでは、参加者がアバターになり、声をかけたい相手だけに直接コミュニケーションをとることが可能です。

こうしたバーチャルオフィスでは、各自のアバターが仮想空間内で業務を遂行し、効果的にコミュニケーションをとることが可能となります。

観光業への利用

新型コロナウイルスの影響で人の移動が制限され、オンラインツールを用いた「バーチャル○○」という言葉が頻繁に耳にされるようになりました。

この変化は旅行・観光業にも影響を与え、オンラインビデオサービスを利用したバーチャルツアーや、VR技術を駆使して現地の魅力を360度で伝えるバーチャルツアーなど、様々な手法で新しい形の発信が広まりました。

この中で、プロモーション手法として注目されているのがメタバースを活用したバーチャルツアーの事例です。

観光地をメタバース上に登場させることで、世界中のユーザーが容易にアクセスできるようになるバーチャルツアー。

現実の旅行では「交通手段の制約」「アクセスの難しさ」などが観光地の集客に課題を生じさせることがありますが、メタバースではそのような障害が存在しません。

各地域が平等にアクセス可能な状態となるため、これをマーケティングやプロモーションに活用することが可能となるのです。

旅行・観光業のメタバース活用事例

障がい者の方にとっての困難と社会

障がいのある方は、一般の方とは異なる課題に直面することが多くあります。

通常の人々は自身のアイディアや周囲のサポートを得て多くの問題を解決できることがありますが、障がいを抱える方の悩みを解消するためには、その方の障がいの性質や特性を理解することが重要です。

メタバースでは、様々な現実の制約を乗り越え、様々な人々が交流し、協力できるプラットフォームの提供が叶います。

障がいのある方も、この仮想空間でより快適に自分らしい活動ができる可能性が十分にあるということです。

感じる困難

まずは障がい者の方が日々感じている困難についてみていきましょう。

外出が困難

一つ目は、公共交通機関の利用が難しく、外出が困難という点です。

公共交通機関を利用する際には人混みが多く、移動が難しいことや、急な事故やトラブルに関する情報が入手しにくいこと、行き先を探し切符を購入することが難しいといった課題が存在します。

これらの問題は、特に身体障害者や視覚・聴覚に障害を抱える方々がよく直面するものです。

コミュニケーション

二つ目は、コミュニケーションにおいて不便を感じるケースです。

聴覚障害や知的障害、高次脳機能障害を抱える方々は、言葉でコミュニケーションをとることが難しく、相手に適切に伝えることが難しい場面が多いです。

障害に対する理解

三つ目は、障害に対する理解を得ることが難しいという点です。

外見からは障害が分からない場合、発達障害や精神障害、内部障害を持つということが周りに理解されにくいことがあります。

たとえ外部から分かる障害を持っていても、必要な配慮を得るまでに時間がかかることも十分あります。

経済的なトラブル

また、経済的なトラブルや悩みも存在します。

知的障害や精神障害を抱える方々の中には、お金を計画的に使ったり、金融機関の手続きを行うことが難しい人もいらっしゃいます。

就労への悩み

そして、就労に関する悩みも顕著です。

仕事が決まりにくい、または長期にわたって続かないといった課題があり、身体障害者、知的障害者、精神障害者、発達障害者、難病患者の中でも正規雇用で働く人は限られています。

特に正社員としての雇用や職場での理解を得て長期にわたり働くことが難しいとされています。

メタバースが支援に最適である理由

メタバースが支援に最適である理由はいくつか挙げることができます。

失敗しても許される空間

VRは、現実世界とほぼ同等の経験ができるため、発達障がい者のSST(社会生活技能訓練)に活用されています。

SSTは人間関係構築などのトレーニングを提供するプログラムであり、支援員が職場の上司や学校のクラスメイトなどの役割を演じ、障がい者はロールプレイング形式でコミュニケーション方法を学びます。

ただし、実際の場所を再現するのはコストやスペースの観点から難しく、ロールプレイング相手が常に支援員であるためにリアリティが不足する場合もあります。

一方で、VRでは映像を通じて職場や学校での模擬体験が可能で、登場人物は実際の状況に即した子役やスーツ姿の人物などが映し出され、シミュレーションではなく実際の場にいる感覚を提供します。

さらに、録画された映像を繰り返しても相手は疲れることはなく、障がい者は失敗しても支援員を気遣う必要がありません。

リハビリ

メタバースをリハビリテーションのツールとして利用することで、患者様に対して多くのメリットをもたらすことができます。

特に恐怖症の改善においては、不安を感じる映像の場面をVRで体験させ、その実際の恐怖度合いがそれほど高くないことを学ばせることで、患者様の不安を軽減させることができます。

身体障がいのある患者様に対しては、VRを脳トレーニングに利用することで、失われた身体の感覚を回復させ、以前は回復不可能とされていた機能が改善した事例もあります。

メタバースを支援に活用した事例

最後に、メタバースを支援に活用している事例をいくつかご紹介していきます。

就労支援とメタバース

「夢工房翔裕園」という就労移行支援施設では、VRを利用したトレーニングを導入しています。

ここでは精神障害者5人と知的障害者1人が支援を受けています。

これまでの施設では、職員との面接や日常的な雑談を通じて、適切な言葉の使い方や相手の意図を理解するトレーニングが行われてきました。

しかし、新型コロナウイルス感染の拡大により、職員と通所者の雑談の機会や企業による実習や職場見学会が制限される中、新たなアプローチが求められました。

そこで「夢工房翔裕園」では、ジョリーグッド(東京都)のソフトウェア「ジョリーグッドプラス」を導入。

このソフトウェアでは、職場での質問の仕方など約300パターンのトレーニングが可能です。選択したオプションによって仮想現実内の状況が変化するため、実際のコミュニケーションに近い体験を提供します。

施設長も「VRでの経験を積み重ねることで、社会での適応が向上することを期待しています」とコメントしています。

教育支援とメタバース

三重県立子ども心身発達医療センターに併設されているかがやき特別支援学校あすなろ分校では、センターの児童精神科に入院中の小・中学生が学んでいます。

あすなろ分校では、発達障害を抱える子どもたちに対して幅広いサポートが提供されています。

最初はVRを活用したトレーニング支援プログラムに対して、生徒たちは混乱や不安を感じていたそうです。

しかし実際に使用してみると、普段難しかった受け答えや自己紹介ができるようになったり、積極的にロールプレイを楽しんだり、楽しく授業を受けるようになりました。

まとめ

メタバースは、日々の中で困っている方々の力になれる可能性を秘めていることが分かっていただけたかと思います。

メタバースだからこそ出来ること、叶えられることがまだまだあるはずです。

これからもメタバースが秘めている可能性に目が離せませんね。

メタバースで新たな世界を構築したいとお考えの方は、ぜひリプロネクストまでご相談ください。

リプロネクストでは、全国でも注目をあつめる事例に多数関わっており、メタバースやXRへの深い知識を活かし企業様の思いに寄り添ったサポートをお約束します。

また企画・開発・運営まで一括して対応させていただくので、最後までしっかりと責任を持ったサポートが可能です。

メタバースで社会に光を届けたい企業様・自治体様はぜひ一度リプロネクストまでご相談ください。

「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

メタバースの基礎知識 一覧に戻る

メタバースについての質問を記事として回答しています

メタバースをビジネスで活用する上での悩みなどありましたらお気軽にご質問ください。
メタバースtipsは皆さんが使いやすいサイトを目指して日々情報を更新していきます。

質問する