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メタバースの基礎知識

  • 2024/05/30

 Unityの使い方を徹底解説!必要な機器や費用、メタバースの活用事例などもご紹介

2D・3Dゲームやメタバースを開発するときには、Unityを活用する方も多いでしょう。しかし、はじめて利用する際には、基本的な使い方や必要な機器、費用など、不明瞭な点も多いため不安だと思います。そこで今回は、Unityの使い方や必要な機器、メタバースの活用事例などを徹底解説します。これからUnityを使おうと思っている方は、お役立てください。


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目次

Unityの特徴

Unityは、その使いやすさと柔軟性で、初心者からプロフェッショナルまで幅広く支持されており、メタバース開発の入門に最適なプラットフォームといえるでしょう。Unityは、メタバース制作において非常に重要な役割を果たす強力な開発ツールです。以下で、Unityの特徴とメタバース開発におけるメリットをご紹介します。

リアルタイム3Dの優れた表現力

Unityは、リアルタイム3Dの表現力に優れた開発プラットフォームです。メタバースは、現実世界を仮想空間上に再現する技術であり、リアルな3D表現が欠かせません。Unityを使用すれば、高品質な3Dモデルやアニメーションを作成できるため、メタバースの開発では特に重宝するでしょう。

VR・ARとの高い親和性

Unityは、VR(仮想現実)およびAR(拡張現実)の開発にも広く利用されています。メタバースは、VR/ARとの親和性が高い技術であり、Unityはその開発に必要な機能を備えています。VR/ARでメタバースを体験することが一般的なため、Unityの活用は重要です。

豊富なアセットとコミュニティ

Unityは、豊富なアセットストアを持ち、多様なリソースを提供しています。開発者は必要な素材を容易にみつけ、カスタマイズして使用することが可能です。また、Unityは世界中の開発者から支持されており、豊富なコミュニティとリソースが存在します。

SDKの提供

Unityには、メタバース開発に必要なSDKが提供されています。メタバースプラットフォームの中にはUnity向けにSDKを公開している場合があり、テストプレイやデバッグ、本番環境へのアップロードなどが手軽に行えます。また、UnityのSDKを使うことで、他のメタバース開発にも応用できる点もメリットです。

Unityを使うために必要な知識やスキル

Unityを活用すれば、比較的簡単にゲームやメタバースを開発できることは事実です。しただし、有効活用するためには、一定の知識やスキルが求められます。ここでは、Unityを使うために必要な知識やスキルをご紹介します。

C#プログラミングの基礎知識

Unityでは、C#言語を使用してゲームを開発します。C#はUnityのスクリプティング言語であり、基本的なプログラミング概念(変数、関数、条件分岐、ループなど)の理解が必要です。

UI・UXに関する知識

UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)は、メタバースの開発において重要な要素です。具体的には、ゲームやメタバース内のボタン、メニュー、アイコンなどのデザインが含まれます。一方、UXはプレイヤーがコンテンツをどのように体験するかに影響を与える重要な要素です。イラストやフォントの知識があればUI/UXの向上に役立つでしょう。

Unityに関連する周辺知識

Unityのエディタやアセット管理、アニメーション、物理エンジンなどの基本的な概念も理解する必要があります。Unityの公式ドキュメントやチュートリアルを活用して、これらの知識を習得しましょう。

Unityの使い方

Unityを使いこなすためには、基本的な使い方を習得しなくてはなりません。ここでは、Unityの基本的な使い方について解説します。

1.Unityのインストール

まず、Unityの公式WebサイトからUnity Hubをダウンロードしてインストールします。Unity Hubを通じて、複数のUnityエディタのバージョンを管理することが可能です。

2.新しいプロジェクトを作成

Unity Hubの「Projects」タブを開き、「New」ボタンをクリックしましょう。プロジェクトの名前と保存先を指定し、使用するUnityのバージョンとテンプレートを選択します。

3.Unityエディタの理解

Unityエディタは、おもに以下のパネルで構成されています。

4.ゲームオブジェクトの作成と操作

Hierarchyパネルで右クリックし、「Create Empty」を選択すると、新しいゲームオブジェクトを作成できます。作成したゲームオブジェクトはScene Viewで直接操作できることに加え、Inspectorパネルで詳細な設定を行うことも可能です。

5.スクリプトの作成とアタッチ

Projectパネルで右クリックし、「Create > C# Script」を選択すると、新しいC#スクリプトを作成することが可能です。作成したスクリプトは、Hierarchyパネルで選択したゲームオブジェクトにドラッグ&ドロップすることでアタッチできます。

6.ビルドと実行

「File > Build Settings」を開き、ターゲットプラットフォームを選択して「Build」をクリックすると、ゲームをビルドできます。また、「Play」ボタンをクリックすると、エディタ内でゲームを実行できます。

以上がUnityの基本的な使い方です。Unityは非常に多機能なツールなので、これらの基本的な操作をマスターしたら、公式のUnity Learnを参照して、さらに詳しい知識や技術を学んでみてください。

参考:UnityLearn/Unity初心者向けチュートリアル集

また、メタバースの作り方については、以下の記事をご参照ください。

メタバースはどうやって作る?制作・開発の流れや必要スキルを紹介

Unityでメタバースを制作するときのポイント

Unityでメタバースを制作するときには、いくつかのポイントに留意しなくてはなりません。ここでは、Unityでメタバースを制作するときのポイントを4つご紹介します。

マテリアルの管理

Unityでメタバースを制作する際には、無駄にマテリアルを増やさないことが重要です。パフォーマンスの観点においては、不必要なマテリアルが多いと、レンダリングの負荷が増え、パフォーマンスが低下する可能性があります。

ライトの使い方

ライトの使い方には気をつけることも、Unityでメタバースを制作する際には重要です。ライトはシーンの見た目に大きな影響を与えますが、適切に使用しないとUXやパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

テクスチャのサイズ

テクスチャのサイズに注意することも重要です。大きなテクスチャはメモリを多く消費するため、動きが重くなったり、フリーズしたりする原因になりえます。

専門的なスキルや技術を持つ人材の採用・育成

Unityでメタバースを制作する場合、両方の知識やスキルを持つ人材が必要です。そのため、社内で育成するか、必要なスキルや経験を持つ人材を雇用しなくてはなりません。

メタバースの活用事例

メタバースのコンテンツやサービスを制作している企業は、どのように活用しているのでしょうか。ここでは、当社リプロネクストが開発・サポートを行ったメタバースの活用事例を5つご紹介します。

静岡県様 広報・公聴活動

静岡県様の広報・公聴活動に活用するメタバース空間「Metaverse SHIZUOKA」を構築しました。県を丸ごとスキャンした3次元点群データを活用することで、精細な町並みを再現しています。

静岡県様【広報・公聴活動に活用するメタバース空間構築】

岩手県様 食の交流会

岩手県様からの依頼で、メタバースを介した食のイベントを開催した事例もあります。事前に届く「豪華いわてフードBOX」を味わいながら、生産者とシェフとのトークセッションを実施しました。

岩手県 様【メタバースを活用した食の交流会】

山梨県甲府市様 ひきこもり相談窓口

山梨県甲府市様がメタバースによるひきこもり相談窓口を開設するにあたり、当社がメタバース空間の制作を行いました。バーチャル空間のため、ひきこもりの方でも安心して相談できる場として活用されています。

山梨県甲府市 様【全国初!メタバースを活用したひきこもり相談窓口】

新潟工科大学様 メタバースオープンキャンパス

新潟工科大学様からの依頼で、キャンパス内の施設を模したメタバース空間の構築を行いました。いつでもキャンパスを疑似体験できるメタバースオープンキャンパスとして、多くの受験希望者様などに活用されています。

新潟工科大学様【デジタルオープンキャンパス】

サン共同税理士法人様 メタバースオフィス

サン共同税理士法人からの依頼で、メタバースオフィス・相談ルームを制作しました。実際にメタバースオフィスを展開する事例は国内には少ないため、話題になりました。同社のホームページにて公開されています。

新潟工科大学様【メタバースオープンキャンパス】

Unityの導入に必要な機器・手順・費用

Unityを導入するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。以下では、Unityの導入に必要な機器と手順、費用を解説します。

Unityの導入に必要な機器

Unityを導入するためには、まず適切なハードウェアが必要です。パソコンはもちろん、グラフィックボードのスペックも重要です。Unityは高度な3Dグラフィックスを扱うため、パフォーマンスの良いグラフィックボードが推奨されます。

また、十分なストレージスペースも必要です。Unityプロジェクトは大量のデータを扱うことがあるため、SSDなどの高速なストレージがおすすめです。具体的には、以下のようなスペックが求められます。

CPU・SSE2命令セットをサポートするもの・インテル製の場合、第8世代以降の「Core i5」以上、AMD製なら第3世代以降の「Ryzen 5」以上を推奨
GPUDX10(シェーダーモデル 4.0)の性能を持つグラフィックスカード
メモリ(RAM)16GB以上を推奨
ストレージ1TB 以上を推奨

Unityの導入手順

Unityを導入する場合、まずUnityの公式Webサイトから最新版のUnityをダウンロードしましょう。次に、ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを進めます。この際、必要なコンポーネント(例えば、特定のプラットフォーム向けのビルドサポートなど)を選択することが可能です。

インストールが完了したら、Unityを起動してユーザーアカウントを作成、またはログインします。これでUnityの導入は完了です。新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを開けます。

Unityの導入に必要な費用

Unityの費用は、使用するプランによって異なります。例えば、Personalプランは無料で、年間売上が10万ドル以下の個人や小規模企業向けです。Plusプランは月額40ドル、Proプランは月額150ドルで、それぞれ追加の機能やサービスが提供されます。

また、大規模企業向けのEnterpriseプランの価格は問い合わせが必要です。ただし、これらの費用には、ハードウェアや追加のアセット、サードパーティのツールの費用は含まれていません。

Unity関連の書籍やスクール

Unityの知識を身につけるためには、書籍やスクールがおすすめです。ここでは、Unity関連のおすすめ書籍やスクールをご紹介します。

Unity向けおすすめ書籍3選

Unityの知識を身につけるためには、自分のスキルにあったものを読むことが大切です。以下を参考に、ご自身に相応しい書籍をみつけてください。

楽しく学ぶUnity3D超入門講座

この書籍は、Unityの基本から応用までをカバーしている初心者向けの内容で、サンプルゲームを通じてUnityの基本操作を学べます。C#の基礎知識も解説されており、プログラミング未経験者でも学習できる内容です。また、ゲーム制作のヒントやコツも紹介されています。

参考:達人出版会/楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座

Unityで神になる本。

中上級者向けのUnityデザインに焦点を当てた書籍です。ゲームデザイン、UI/UX、アニメーション、3Dモデリングなど、クリエイティブな作業について幅広く解説されています。また、実践的なテクニックやベストプラクティスが豊富に含まれており、Unityで高度なスキルを身につけたい方におすすめです。

参考:オーム社/Unityで神になる本。

Unityのツボとコツがゼッタイにわかる本

こちらの書籍は、Unityの基本的な操作からゲーム開発の初歩までを網羅した内容です。初めてUnityを使う方に最適で、C#の基礎知識も記載されています。具体的な手順やヒントがわかりやすく解説されており、実践的なスキルを身につけたい方に適しています。

参考:秀和システム/Unityのツボとコツがゼッタイにわかる本

Unity向けおすすめスクール3選

Unity向けのスクールは、オンラインで受講できるものも多いです。以下では、おすすめのスクールを3校ご紹介します。

TechAcademy(テックアカデミー)

TechAcademyはオンラインで提供されるUnityコースを展開しています。マンツーマン指導が特徴で、初心者から中級者まで幅広いレベルの学習者に適しています。プロジェクトベースのカリキュラムで実践的なスキルを身につけることが可能です。

同校では、講師とのマンツーマン指導が受けられるため、個別の質問や課題に対して丁寧なサポートを受けられます。また、サンプルプロジェクトを通じて実践的なスキルを身につけられるのも特徴です。

参考:TechAcademy/Unityコース

KENスクール

KENスクールは新宿、池袋、北千住、横浜、名古屋、梅田、札幌、福岡など日本国内の複数の地域で、対面形式による授業を提供しています。Unityの基本から応用までをカバーし、実践的なゲーム開発スキルを磨けるのがメリットです。

またUnityだけでなく、ゲームデザインや3Dモデリング、アニメーションなど、ゲーム開発に必要なスキルを幅広く学べます。

参考:KENスクール/プログラミングコース

TECH::CAMP(テックキャンプ)

TECH::CAMPはオンラインでUnity/VRコースを提供しており、自分のペースで学習できます。Unityの基本から応用までを網羅しています。C#を活用した3Dゲーム開発を基礎から応用まで習得でき、未経験から1か月でマスターすることを目指せるのが特徴です。

常駐のメンターに自由に質問できる恵まれた環境で、学習に集中できるでしょう。

参考:TECH::CAMP

まとめ

Unityを使うためには、以下のステップを踏む必要があります。

  1. Unityのインストール
  2. 新しいプロジェクトを作成
  3. Unityエディタの理解
  4. ゲームオブジェクトの作成と操作
  5. スクリプトの作成とアタッチ
  6. ビルドと実行

また、Unityを使うためにはデバイスや、一定の知識・スキルが求められます。本記事の内容を参考に、Unityでゲームやメタバースを制作できる人材を育成してもらえれば何よりです。しかし近年、Unityのスキルを持つ人材の育成や採用は、なかなか困難な状況です。そのため、専門の業者へ依頼することも1案でしょう。

メタバースをビジネスに活用したい場合は、ぜひリプロネクストにご相談ください。数多くのメタバースのサービスを立ち上げた経験と実績がありますので、貴社のビジネスの成長や経営課題の解決をお手伝いいたします。

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