- 2024/07/05
Web3とメタバースの関係性とメリットとは?注意点や具体的な活用事例もご紹介

Web3とメタバースは、どちらもバズワードとして聞いたことがある方は多いでしょう。この両者は密接に関わっており、有効活用することで相互にシナジーを上げられる点が特徴です。本記事では、Web3とメタバースの関係性や相互に活用するメリット、注意点、具体的な活用事例をご紹介します。

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目次
Web3とメタバースについて

そもそもWeb3とメタバースは、どのようなものなのでしょうか。それぞれについて解説します。
Web3とは
「Web3」とは、ブロックチェーン技術を基盤として、分散化を特徴とする次世代型インターネットの概念です。具体的には、以下のような特徴が挙げられます。
・非中央集権性:Web3は中央集権的な管理者が不在で、ネットワークの参加者同士が1対1でやり取りできるため、個人で情報管理が可能です。
・ビジネスモデルの拡張性:Web3では「お金を直接扱うサービス」を作成できます。NFT(非代替性トークン)、DeFi(分散型金融サービス)、ゲームをプレイして報酬を得る「Play to Earn」型サービス、自律分散型のビジネス組織(DAO)などが登場しています。
・新しい資金調達方式:Web3では「トークン」と呼ばれるデジタル資産を活用した資金調達が行われています。
Web3は技術面とビジネス面で革新的であり、多くのプロジェクトが注目されています。ただし、議論が絶えないキーワードでもあるため、正確に理解しなくてはなりません。
メタバースとは
メタバースとは、インターネットを利用した3次元の仮想空間やサービスの総称です。おもに、以下のような特徴が挙げられます。
- アバターを介したコミュニケーション:ユーザーは自分のアバターとして仮想空間に入り、他のアバターと交流したり、買い物や仕事を行ったりできます。
- VR技術の活用:現実世界を模倣するか、超越するような空間をデジタルで構築し、メタバースの基盤を作り出すのにVR技術が活用されています。
- NFTによる価値の確保:デジタル商品の複製を防ぐためにNFTの技術が活用されています。
- 大手企業の参入: Meta(旧Facebook)やEpic Gamesなど、多くの企業がメタバースに参入しています。
メタバースは、新たなビジネスモデルとしても注目されており、さまざまなIT企業が市場へ参入しています。 今後、さらに発展が期待される分野だといえるでしょう。
なおメタバースの詳細は、以下の記事をご参照ください。
Web3とメタバースの関係性とメリット

Web3とメタバースは別々の概念であり、必ずしも相互に依存しない関係です。しかし、両者を組み合わせることで、以下のようなメリットが得られます。
- トークンを活用してメタバース内に経済圏を作成できる
- NFTを活用することでメタバース内の資産の真正性や価値を維持できる
- 分散型IDを活用することでメタバース内の人物同士の信頼性を担保できる
- スマートコントラクトの活用でメタバース内のお金や価値の移転が安全かつ迅速に実施できる
以下で、それぞれの内容を解説します。
トークンを活用してメタバース内に経済圏を作成できる
Web3の中には暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)、スマートコントラクト、分散型ID(DI)などが含まれます。トークンを活用することで、メタバース内で独自の経済圏を構築することが可能です。例えば、仮想通貨を使った取引やNFTの販売、スマートコントラクトによる自動化された支払いなどが挙げられます。
NFTを活用することでメタバース内の資産の真正性や価値を維持できる
NFTは、メタバース内のデジタルアセットを一意に識別するためのトークンです。メタバース内の資産(例:仮想土地、アバター、アート作品)の真正性や所有権が確立されます。NFTはブロックチェーン上でトレーサビリティを持ち、改ざんされないため、資産の信頼性と価値を保つのに役立ちます。
分散型IDを活用することでメタバース内の人物同士の信頼性を担保できる
分散型ID(DI)は、個人のデジタルアイデンティティをブロックチェーン上で管理する仕組みです。これにより、メタバース内での信頼性が高まります。ユーザーはDIを使って自分自身を証明し、他のユーザーとの信頼関係を構築できる点がメリットです。
スマートコントラクトの活用でメタバース内のお金や価値の移転が安全かつ迅速に実施できる
スマートコントラクトは自動的に実行されるプログラムで、条件を満たすと契約や支払いが行われます。これにより、メタバース内での取引が効率的で安全に行えます。
例えば、NFTの売買や仮想通貨の送金、レンタル契約などがスマートコントラクトを通じて行われます。
メタバースにWeb3を活用するときの注意点

メタバースにWeb3を活用するときには、いくつかの注意点があります。以下で、具体的な内容を確認しておきましょう。
未成年者の利用
メタバースは教育やエンターテイメントの新たな形を提供する一方で、未成年者の安全とプライバシーを保護することが重要です。未成年者が課金する際には、親権者または法定代理人の明示的な同意が必要であり、返金プロセスも簡単にアクセスできるようにする必要があります。さらに、未成年者が不適切なコンテンツや行動にさらされないように、年齢確認システムやフィルタリング機能を強化することも必要です。
セキュリティ対策
メタバースのセキュリティは、ユーザーのデジタル資産とプライバシーを守るために重要です。ブロックチェーンやNFT、DAO、DeFiなどのWeb3.0テクノロジーを利用する際には、強固な暗号化、マルチファクター認証、定期的なセキュリティ監査を実施しなくてはなりません。また、ユーザーがセキュリティのベストプラクティスを理解し、適用できるように教育することも、セキュリティ対策の一環として考慮すべきです。
他者が持つ権利の侵害
Web3を活用する際には、著作権や商標権、特許権など、他者の知的財産権を尊重することが不可欠です。特にNFTの作成や取引を行う際には、オリジナルのコンテンツを使用するか、適切なライセンスを取得していることを確認する必要があります。また、メタバース内での行動が現実世界の法律に違反しないように、法的アドバイスを受けることも重要です。
Web3におけるメタバースの活用事例8選

Web3とメタバースは、実際どのように相互活用されているのでしょうか。ここでは、Web3におけるメタバースの活用事例を8つご紹介します。
株式会社電通グループ
株式会社電通グループは、Web3.0の研究開発に注力しており、資本業務提携を通じて、新しいビジネスモデルの探求を進めています。同グループは、ブロックチェーン技術を活用して、デジタル広告やコンテンツ配信の分野で革新を目指し、持続可能な循環型経済の構築に取り組んでいます。透明性と信頼性を高めることで、企業と消費者の間の関係を強化することを目的としているそうです。
参考:電通グループ、Web3.0研究成果を仏国際ビエンナーレ「Bains numériques」にて発表
参考:電通グループ、パナソニックHDとWeb3.0技術を活用し社会貢献行動を促進するトレーサビリティ基盤開発プロジェクトを発表
株式会社レコチョク
株式会社レコチョクは、Web3.0プロジェクトの立ち上げにおいて、音楽業界のパイオニアとして位置づけられています。彼らは、NFT(非代替性トークン)やメタバースを通じて、アーティストとファンが直接つながる新しい形のエンターテイメント体験を創出している点が強みです。音楽コンテンツの所有権や収益分配の透明性が向上し、アーティストにとってより公平な環境が提供されることを目指しています。
参考:レコチョク、Web3.0時代を見据え、ブロックチェーンを活用したビジネスへ本格参入 | ニュースリリース
参考:レコチョクweb3プロジェクト | RecoChoku web3 project
株式会社アカツキ
株式会社アカツキはWeb3.0に特化したファンド「Emoote」を設立し、革新的なWeb3.0プロジェクトへの投資を行っています。同ファンドは、ゲームやエンターテイメント業界におけるブロックチェーン技術の応用に焦点を当てており、ユーザー参加型のエコシステムの構築を支援している点が特徴です。分散型のゲーム開発やVRにおける新しいユーザー体験の創出に貢献していることで知られています。
参考:25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote」を設立 STEPNなど20以上にトークン投資実績 | 株式会社アカツキ(Akatsuki Inc.
参考:アカツキ、25億円規模のWeb3特化ファンド「Emoote」を設立
GMOメディア株式会社
GMOメディア株式会社は、FC琉球コインの発行を通じて、スポーツと暗号通貨の融合を図っています。本取り組みにより、ファンはクラブの支援を直接的に行え、クラブは新しい収益源を確保することが可能です。また、暗号通貨を活用した新たなビジネスモデルの探求は、スポーツ業界におけるDXの一環として、大きな注目を集めています。
参考:GMOメディア、 WEB3領域に参入 J2リーグ加盟プロサッカークラブ「FC琉球」のIEOを支援
チューリンガム & gumi
チューリンガムとgumiは共同で、Web3 IPプロジェクト「TOKYO BEAST」を立ち上げました。同プロジェクトは、メタバース上での新しいエンターテイメント体験を提供し、ユーザーが仮想空間で独自のアバターを通じて交流し、イベントに参加することが可能です。リアルとバーチャルが融合した新しいコミュニティの形成が期待されています。
参考:チューリンガム、株式会社gumi、TOKYO BEAST FZCOと完全オリジナルWeb3 IPプロジェクト「TOKYO BEAST」を共同プロジェクトとして開始
Gaudiy
Gaudiyは「Gaudiy Fanlink」を通じて、音楽業界におけるグローバルスタンダードを目指しています。同社はメタバースを活用して、アーティストとファンが仮想空間で直接交流できるプラットフォームを提供し、ファンとの新たなコミュニケーション手段を創出しています。こライブイベントやファンミーティングなど、従来の音楽体験を超えた新しい形のエンゲージメントが可能にしている点が特徴です。
参考:ファンの熱量を最大化するWeb3時代のファンプラットフォームGaudiy Fanlink
フィナンシェ
フィナンシェは、NFTを利用したクラウドファウンディング「FiNANCiE」を展開し、クリエイターやプロジェクトの資金調達を支援しています。同プラットフォームは、クリエイターが自身の作品やプロジェクトに対する支援を受けることができる新しい方法を提供し、投資家には独自のNFTを通じてプロジェクトへの参加感を高める機会を与えているのが特徴です。資金調達の透明性が向上し、クリエイターとサポーターの間の信頼関係が強化されます。
参考:株式会社フィナンシェ
参考:FiNANCiE
リプロネクストによるメタバースサービスの事例
当社リプロネクストは、メタバースを活用したさまざまなサービスを提供しています。ここでは、具体的な事例を3つご紹介します。
静岡県の広報・公聴活動用メタバース空間「Metaverse SHIZUOKA」

静岡県様からの依頼で、広報・公聴活動に活用するメタバース空間を構築しました。静岡県を丸ごとスキャンした3次元点群データを活用し、精細な町並みを再現しています。この空間は、24時間利用可能な「常設空間」として公開されており、広報・公聴活動のテーマに合わせた空間の随時構築が予定されています。
岩手県によるメタバースを活用した食の交流会

「黄金の國いわて。のフードショーinメタバース」と題されたこのイベントは、岩手県産食材への理解と参加者間の交流を深めることを目的としています。事前に届けられる「豪華いわてフードBOX」を味わいながら、生産者とシェフとのトークセッションが実施されました。
山梨県甲府市によるメタバースを活用したひきこもり相談窓口

山梨県甲府市がメタバースによるひきこもり相談窓口を開設するにあたり、リプロネクスト社が制作を担当しました。悩みを抱える方々がリラックスした状態でありのままを相談できるよう、柔らかな雰囲気の仮想空間が目指されています。
山梨県甲府市 様【全国初!メタバースを活用したひきこもり相談窓口】
まとめ

Web3は分散型インターネットで、非中央集権性や新しいビジネスモデルが特徴で、メタバースは3D仮想空間で、コミュニケーションやVR技術が鍵です。両者の組み合わせは経済圏の創造や資産の真正性保持に利点はありますが、未成年者保護、セキュリティ、知的財産権の尊重が注意点です。
メタバースをビジネスに活用したい場合は、ぜひリプロネクストにご相談ください。数多くのメタバースのサービスを立ち上げた経験と実績がありますので、貴社のビジネスの成長や経営課題の解決をお手伝いいたします。

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