- 2023/05/24
- 2024/07/18
メタバース「cluster(クラスター)」とは?できることやビジネス活用事例5選を紹介
仮想空間でアバターを通してコミュニケーションが取れるメタバース。
今では様々なプラットフォームが提供されていますが、特に日本国内で知名度が高く、人気を集めているのが「cluster(クラスター)」です。
本記事では、「cluster(クラスター)」についてできることやビジネスの活用事例をご紹介します。
※この記事は2023年6月1日現在の情報です
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目次
1.cluster(クラスター)とは
東京都品川区に本社を構えるクラスター株式会社が運営する「クラスター」は、2017年6月に登場したメタバースプラットフォーム。アプリを無料インストールすればVRヘッドセットでの本格的な体験はもちろん、パソコン・スマートフォンなど様々なデバイスで楽しめるマルチデバイス対応です。
「クラスター」内に渋谷を再現した「バーチャル渋谷」内で行ったハロウィーンフェスには、世界中から延べ55万人が参加し、話題となりました。
日本企業が運営するプラットフォームなので全て日本語表記になっており、日本人のメタバース初心者の方が始めやすいサービスです。
オリジナルの空間作成に関して、個人利用は自由ですが、商用目的のビジネス利用はクラスター社に制作依頼をする必要があります。
対応デバイス | |
ヘッドマウントディスプレイ | ○ |
PC | ○ |
スマートフォン | ○ |
2.cluster(クラスター)でできること
続いては、cluster(クラスター)でどんなことができるのかを紹介します。
- アバターを通じて、コミュニケーションが取れる
- 自由に空間(ワールド)を作ることができる
- イベントに参加・開催できる
- アイテムの売買ができる
2-1.アバターを通じて、コミュニケーションが取れる
cluster(クラスター)内では、アバターを介して他のユーザーとコミュニケーションをとることができます。コミュニケーションの方法は音声のみで、マイクオンにすることで会話が可能に。
そのほかにもエモーション機能(エモート機能)を使い、アバターで「喜ぶ」「拍手する」といったリアクションを取ることが可能です。
2-2.自由に空間(ワールド)を作ることができる
クラスターでは、好きなワールドを選択して入室するだけでなく、自分でワールドを作成・アップロードすることもできます。クラスターの提供機能「ワールドクラフト」「テンプレードワールド」を使えば簡単に作れますが、一部で3Dプロジェクト開発プラットフォーム「Unity」との連携が必要です。
また、企業やビジネスシーンで利用する場合の空間・アバター・演出等の制作はクラスター社が制作します。
▶︎▶︎クラスター 法人向け窓口はこちら
2-3.イベントに参加・開催できる
クラスターでは、個人で開催する交流会や展覧会、企業や自治体が主催する音楽ライブや観光イベントなど様々なイベントが開催されています。
こうしたイベントへの参加、開催ができます。開催の場合、誰でも参加できる公開イベントと参加者を限定するクローズドなイベントが選べます。
これまでクラスター上で企業が開催したイベントはカンファレンス・採用セミナー・展示会・音楽ライブ・映画上映会など様々です。
2-4.アイテムの売買ができる
クラスター内でのみ使える通貨「クラスターコイン」が存在します。「クラスターコイン」を購入すれば、クラスター内でアバターやチケット、3DCGアイテムを購入できます。
例えば、自分だけのバーチャルショップをクラスター内に作り、そこで自作のアイテムを販売して収益を上げることもできます。
3.cluster(クラスター)のビジネス活用事例5選
最後に、クラスターのビジネス活用事例をご紹介します。企業・自治体がどのように利用しているのかみていきましょう。
- バーチャル渋谷(スポーツ観戦)
- オムロン(バーチャル展示会)
- 自由民主党青年局(メタバース演説会)
- 環境省(バーチャル展示会)
- 東京国立博物館(バーチャル展示会)
3-1.バーチャル渋谷(スポーツ観戦)
渋谷区公認メタバースプラットフォーム「バーチャル渋谷」は2020年5月に公開されてから、様々なイベントが開催されています。上記で紹介しているのは、「日本代表選 みんなで熱狂メタバース観戦!」というスポーツ観戦イベント。
参加者はアバターに日本代表ユニフォームを着せて応援することができ、パブリックビューイングのようにサッカーを観戦しながら、トークイベントやプレゼント企画を楽しみました。
家にいながらでも、アバター同士で喜びや悔しさを分かち合える臨場感のあるイベントです。
▶︎▶︎参考:KDDI
3-2.オムロン(バーチャル展示会)
オムロンはクラスターで、バーチャル展示会ブースを常時公開しています。
近未来的な空間の中では、オムロンの長期ビジョン「Shaping the Future 2030」や主要事業が動画で紹介されていたり、同社が開発した卓球ロボット「フォルフェウス」とのラリー体験ができたりと、様々なコンテンツが用意されています。
企業のカルチャーやサービスを体験しながら学ぶことができるメタバースは、お客様向けとしてはもちろん、採用向けコンテンツとしても活用できるでしょう。
▶︎▶︎オムロン バーチャル展示会ブース紹介ページはこちら
3-3.自由民主党青年局(メタバース演説会)
出典:日経XTECH
自由民主党青年局は、2022年6月にクラスター上で「メタバース演説会」を開催。延べ1,000名近くが参加し、メタバース上で登壇者の演説を聞きました。
登壇した広報部長の河野太郎氏は「これで全国にいけるし、全国から来てもらえる。政策の説明にも十分使えると思う」と新たな政治活動の手段として手応えを感じたそうです。
▶︎▶︎参考:日経XTECH
3-4.環境省(バーチャル展示会)
出典:PRTIMES
環境省は2021年3月、日本の環境技術力と地球環境に対する取り組みを発信すべくクラスター上でオンライン環境展示会「「ヴァーチャル・ジャパン・パビリオン-カーボンニュートラル社会に向けたイノベーション-」を開催しました。
国内の約30社が出展し、「資源循環」「温室効果ガス削減」「ライフスタイル」などの5つのテーマごとに分かれた空間で、最先端の環境技術や脱炭素等に向けた取り組みを紹介。
参加者はアバターを使い会場内を行き来し、出展者とコミュニケーションを取りながら理解を深めました。
▶︎▶︎参考:クラスター株式会社 プレスリリース
3-5.東京国立博物館(バーチャル展示会)
出典:東京国立博物館
東京国立博物館はクラスターに「バーチャルトーハク」を公開。随時イベントを行なっており、2023年1月〜3月には東京国立博物館所蔵の国宝89件をバーチャル空間で紹介する「エウレカトーハク!◉89」を開催しました。
作品世界に入り込んだような感覚を味わえるバーチャルならではの体験や、日本美術や国宝の特徴の解説を楽しめるバーチャルライブラリーなど、様々な角度から国宝を楽しめる展示会です。
メタバースだからこそ、遠方や海外からも参加でき、空間内で友人や家族と合流して、感想をシェアしながら楽しむこともできます。
▶︎▶︎参考:東京国立博物館
4.まとめ
cluster(クラスター)は日本国内ユーザーが多く、人気を集める注目のプラットフォームなので、メタバースに興味のある方は一度は試してみることをおすすめします。
メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発までを一貫してサポートしています。「こんなメタバースは作れるだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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