- 2022/08/09
- 2024/07/19
メタバースはどうやって作る?制作・開発の流れや必要スキルを紹介
インターネット上の仮想空間であるメタバース。実際に体験してみると「この空間はどのようにして作っているのだろう?」と疑問に思うことはありませんか。
メタバースの活用を検討中の方は、作り方の仕組みを知っておくことで制作会社に具体的なイメージを伝えられるというメリットもあります。
この記事では、メタバースを作る際に必要なもの・スキルと、完成までの流れをご紹介します。
メタバースtips編集部です。メタバースをビジネスで活用したい人向けの記事を月間20本制作中。メタバースに関わる情報やトレンドを発信しています。
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目次
1.メタバースとは
メタバースは「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を合わせた造語です。
インターネット上でAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を使い、アバターを通じて人と人が繋がる3次元の仮想空間のことをメタバースと言います。
インターネット上の空間でアバターを介してコミュニケーションを取ったり、移動ができる強みを活かし、旅行や会議を行うことはもちろん、メタバース上に広告を出したり、商品を売買したりと幅広い可能性を秘めており、今、株式市場で注目されている投資テーマでもあります。
▶︎▶︎関連記事:注目のメタバースとは?仕組みやメリットなどやさしく解説
2.メタバース制作に必要なもの・スキル
2-1.パソコン
メタバース空間を構築していく上で、パソコンの用意は必須です。
メタバースは最終的にプラットフォーム上に公開するのですが、選ぶプラットフォームによってはスペックの高いパソコンでの編集が必要となる場合があります。
2-2.編集ソフト
パソコンと合わせて編集ソフトを使います。下記に紹介するような編集ソフト・サービスで3DCG空間を作っていきます。
Unity(ユニティ)
アメリカ発の3Dプロジェクト開発プラットフォーム「Unity」。世界中から人気を集める「VRChat」「ポケモン GO」もこのUnityで開発されています。
メタバースの空間を構築する際に活用可能なサービスで、自作もしくは購入した3Dオブジェクトをダウンロードして配置し、メタバース内のインタラクション(※)の設定ができます。
(※)メタバースにおけるインタラクションとは…アバターがアクション(操作や行動)した際に、その行動に対応した反応がメタバース内で起こること。
例:アバターが海の近くに歩いて行くと、波の音が聞こえてくる
Unityでは、空間内に配置する3D素材やアバターを作ることはできないので注意です。
▶︎▶︎Unity 公式サイトはこちら
Blender(ブレンダー)
オランダで開発された3Dモデルツール「Blender」。3D空間とオブジェクトの両方が作れます。メタバース空間を作る際に必要となる建物やインテリア、アバターなどを作ることができます。
そのままメタバースプラットフォームにアップロードはできないため、上記で紹介したUnityを経由する必要があります。
メタバース制作に関しては、UnityとBlenderは二つで一つと考えて良いでしょう。
▶︎▶︎Blender 公式サイトはこちら
DOOR(ドア)
出典:Door NTT XR
NTTが提供するVR空間プラットフォーム「DOOR」。サービス内でメタバース空間の構築から公開までを一貫して行えるのが魅力です。
ハイスペックのパソコンや専門知識を必要とせずに制作できるため、初心者から使えるサービスとして人気を集めています。Blender等で作成したオリジナル3D素材をダウンロードし、使うことも可能です。
▶︎▶︎DOOR by NTTXR 公式サイトはこちら
2-3.編集スキル
基本的には、上記のような編集ソフトを使う際に3DCGのプログラミングスキルが必要となります。ただし、DOORのように専門知識を必要とせずに使えるサービスも登場しており、今後メタバースの進歩によっては、誰でも気軽に制作できる時代がくるかもしれません。
2-4.VRヘッドセット
出典:WIRED.jp
こちらは必須ではありませんが、VR機能を搭載したメタバース空間を作るならば「Meta Quest 3」のようなVRヘッドセットが必要となります。
メタバース空間の編集自体はパソコンですが、空間や動作の確認でVRヘッドセットを装着した状態でのチェックが必要です。
3.メタバース制作の流れ
ここからは実際に、メタバースが完成するまでの流れを紹介します。
3-1.資料集め・設計
制作に取りかかる前に、空間の設計を行います。
動画制作に例えると、撮影前の絵コンテ(動画のシナリオ・完成設計図)作りのようなものです。
- 空間全体の広さ
- 空間に持たせる機能
- 配置するもの/素材
- インタラクション
などを決めます。メタバース空間を俯瞰し、まずは全体のイメージを固めていきます。
3-2.3D素材の作成
全体像が固まったら、3D素材の制作に入っていきます。
- 空間自体
- 空間内に配置する素材
- アバター
などを、先ほど紹介したBlenderを使って作ることができます。
3-3.3D素材の配置
続いては、作った素材を配置していく作業です。
Unityで配置し、アバターの動作設定等もこの段階で行います。
3-4.プラットフォームごとの設定
空間が形になったら、プラットフォームごとの設定を行います。
「VRChat」「DOOR」など、プラットフォームに合わせてアバターの細かな動きや、別の空間への移動方法などを設定します。
3-5.空間をアップロード
最後に、アップロードして公開すればメタバース空間の完成です。
4.まとめ
メタバースができるまでの過程を知っておくことで、実際にビジネスで導入する際にイメージがしやすくなることでしょう。
下記の記事では、メタバースのコンテンツ制作・開発企業も紹介していますので、依頼を検討中の方は合わせてご覧ください。
▶︎▶︎関連記事:メタバースのコンテンツ制作・開発企業10選!各社の特徴をわかりやすく紹介
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