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メタバースの基礎知識

メタバースは失敗で終わるのか?失敗と言われる理由と可能性

よく耳にするようになった「メタバース」という言葉ですが、一方で「メタバースは普及するの?」「一過性のブームなのでは?」と懐疑的に思っている方もいるでしょう。

今回は企業・自治体がメタバースを導入したいと思った時の疑問点、不安要素を解消できるような記事です。

目次

1.メタバースとは

まずは、メタバースという名前の由来から見ていきましょう。メタバースは「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を合わせた造語です。

直訳すると「超越した世界」になりますが、インターネット上でAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を使い、アバターを通じて人と人が繋がる3次元の仮想空間のことをメタバースと言います。
映画「サマーウォーズ」を見たことがある方は、作品内で出てくる「仮想都市空間OZ」を思い出してもらえるとイメージしやすいでしょう。

メタバースを体験するにはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)だけでなく、パソコン、スマートフォン、タブレットなどを使いアバターで交流することができるため、SNSのように誰でも気軽に利用することもできます。

インターネット上の空間でコミュニケーションを取りながら、移動ができる強みを活かし、旅行や会議を行うことはもちろん、メタバース上で広告を出したり、商品を売買したりと幅広いビジネスで広がっていく可能性を秘めています。

2.「メタバースは普及しない」と言われている理由

ここから「メタバースは普及しない」と言われている理由を紹介します。

2-1.HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の普及

メタバースの普及に懐疑的な理由として、よく話題に上がるのがデバイスです。
最初にお伝えすると、メタバース体験にHMDの用意は必須ではありません。パソコンやスマートフォンで体験できるプラットフォームも多いため、HMDがない人でもメタバース体験はできます。

ただ、没入感を得たいという場合はHMDはあった方が良いため、よくHMDの普及が進んでいない=メタバースは流行らないという議論がされています。


HMDの普及については一家に一台という時代にはなっていませんが、これで「メタバースをオワコンだ」というのは時期尚早です。

初期の携帯電話が出た時には、カバンのように担ぐ状態で使われており、おそらく当時は「あんなに重いものは持たない」と言われていたし、スマートフォンが出た当時も「ガラケーの方が文字が打ちやすい」と言って、すぐにスマートフォンに切り替えなかった方も多かったでしょう。

15年ほど前に戻ったら誰もが「スマートフォンに早く変えた方が良い。むしろ早い方がビジネスチャンスがある」と思うはずです。

HMDも今は「重たい」「あんなの持ち歩かない」と言っている人が多いですが、今後数年後にはサングラスほどの大きさになり、誰もが持ち歩くような時代の変化があると思います。

そして、HMDが普及してから行動しても、早い段階から動いていた人との差を埋めるのは難しいかもしれません。

2-2.マーク・ザッカーバーグ(Meta社)の失敗

「メタバース」というワードが一気に認知されたのは、2021年10月にFacebook社が会社名をMetaに変えたことが大きな理由の1つです。

そして、メタバース分野に年間1兆円の投資をしていくと宣言したことで、投資会社やメディアなどが「これからはメタバースの時代だ」と話題作りをしていました。

しかし、Meta社も会社名の変更ですぐに上手くいくわけではなく、2023年11月にはMeta社は全従業員の約13%にあたる1万1,000人の解雇を実施しました。

こういったニュースが、Meta社の失敗と認識され=メタバースは普及しないと思っている人が多いかもしれません。

2-3.セカンドライフの記憶

40代以上の年代になるとメタバースと聞いて連想されるのが「Second Life(セカンドライフ)」という人がいます。このセカンドライフのイメージが強く残り、メタバースは過去に失敗しているという認識を持っている人も多いでしょう。

セカンドライフとは

2003年にアメリカサンフランシスコに本社があるLinden Lab社がリリースした3DCG空間サービス。ユーザー同士がコミュニケーションを取ることができ、仮想通貨をつかい商品・土地の売買ができます。個人ユーザーだけでなく、多くの企業がセカンドライフに参入し、2006年1月に約10万人だったユーザーが同年10月には100万人を超えるなど注目を集めたサービスでした。

セカンドライフが失敗した理由

日本国内にもセカンドライフのことを覚えている人が多いほど話題になったサービスですが、2007年をピークに衰退していくことになります。

このセカンドサービスの衰退には3つの理由がありました。

1.デバイス/インターネット環境

セカンドライフを使用するには、ハイスペックなPCと光回線レベルのインターネット環境が必要でした。

2,000年代だとまだ3Gの時代で、インターネット環境が今よりも劣る時代だったため3DCGの大容量データの読み込みに時間がかかりました。さらにセカンドライフは専用ソフトをダウンロードしてユーザー自身が設定する必要があり、大きな手間がかかっていたのがサービスからの離脱を生んでいた原因の一つです。

2.仮想通貨によるハードル

2,000年代に無料で利用できるインターネットサービスが多い中、有料かつ仮想通貨が必要であることは大きなハードルでした。

セカンドライフを楽しむためには「Linden Dollar(リンデンドル)」という仮想通過が必要で、リンデンドルでアバターの着せ替えや不動産の購入などが可能です。

3.個人の集合体のサービス

セカンドライフは、ユーザーが自由に3DCG空間をつくることができますが、目玉となるイベントがなく、参加ユーザーも散らばるため狭いコミュニティしか生まれませんでした。

SNS的な要素を入れたり、イベントなどを行ったりすればユーザー数の維持ができたかもしれません。

2-4.3DCG空間で生活なんてしない

メタバースが普及しない理由として「人が3DCG空間で生活するわけがない」と言う人がいます。

今の生活から考えると、1日の大半をHMDを装着して生活するとは考えられないかもしれませんが、これも見方を変えると現実的に起こる可能性があることがわかります。

30年前の人に「将来は人と会うよりもインターネットに繋いでいる時間の方が長くなる」と言ったら信じる人はいないと思いますが、現実はどうでしょう。仕事もプライベートも、インターネットに接続している時間の方が長い人も多いはずです。

3.「いま」企業がメタバースを導入する3つのメリット

ここまでの文章で何となく「メタバースは来るかもしれないな」と思ってくれた方もいると思いますが、ここからは「いま」メタバースを導入した方が良い理由を紹介します。

3-1.デバイスの進化

近年、テクノロジーの進歩に合わせてデバイスも著しく進化しています。

固定電話が携帯電話、携帯電話がスマートフォンになったようにHMDもパソコンに接続必須だったものが、今ではワイヤレスで高画質なHMDが出ています。

また、AR/VR/MRが体験できるスマートグラスは、サングラスのように軽くて持ち運びしやすいデバイスも出ており、将来、メタバース関連のデバイスもスマートフォンほどのサイズになるのではないでしょうか。

3-2.コンテンツの変化

人のコミュニケーションは時代と共に変化しています。

対面から手紙、固定電話からポケベル、携帯電話からスマートフォンへと移り変わってきました。そして、触れる媒体も新聞やテレビからTwitter・Facebook・Instagramに代わり、YouTubeやTikTokなどの動画メディアに変化しています。

この時代の流れは戻ることはなく、どんどん便利でおもしろいものに変化していきます。

そう考えると平面の2Dから立体の3Dに変化していくのは、自然の流れとも言えるでしょう。

3-3.日本国内の人口減少

「メタバースは良さそうだけどウチの業界は関係ない」と思っている方も多いと思いますが、ほとんどの業界で関わる可能性があります。


その理由は「人口減少」にあります。

人口減少すると当然ですが日本国内の消費量や買い物に行く時間、労働人口も減ります。
人が減るということは、日本経済が縮小することに繋がります。


この状況の中、メタバースを活用することで実際にその場に行かなくてもコミュニケーションがとれたり、メタバース空間で生活する人が増えたりすれば、新たな経済圏が生まれ、消費活動の範囲が広がってゆく可能性があります。

4.メタバースで失敗しないために押さえておきたい4つの注意点

メタバースの特徴や事例を読んでメタバースの導入に興味を持った方も多いと思いますが、せっかく導入するからには失敗したくないでしょう。ここからは、メタバースの導入で失敗しないためのポイントを紹介していきます。

4-1.メタバースの体験をする

まずはメタバースの体験をしてみることです。

実際によく聞く話ですが「メタバースを自社で導入できないか?」と話す会議に参加している人でメタバースを一度も体験したことがない人がいるようです。

アバターの見た目や動き方、音声・チャットでのコミュニケーションなど、文字にするとわかりやすそうな感じがしますが、実際に動かしてみることでわかることもあります。

簡単に体験できるプラットフォームもあるので、まずはメタバースを体験してみてください。

▶︎▶︎関連記事:メタバースを体験できるプラットフォーム9選【目的別におすすめを紹介】

4-2.小さく始める

メタバースを体験してみて活用メリットがありそうだと感じた場合、次のステップとしては「小さく始めてみる」ことがおすすめです。

メタバースはコンテンツの作り方にもよりますが、場合によっては300万円〜2,000万円の費用がかかる場合があります。

最初に作り込んで失敗すると大きな痛手になりますが、まずは費用を抑えた形で100万円以下で空間を作り、使ってみた上で可能性がありそうな場合には、もう少し費用をかけるという方法が効率的に効果を出せる方法です。

是非、弊社も含めたメタバース開発会社に相談してみてください。

4-3.プラットフォーム選びを間違えない

メタバースを活用するには、既存のプラットフォームを活用するか新規でプラットフォームも開発するかの2択がありますが、初めてメタバースを活用するなら既存のプラットフォームの活用をおすすめしております。

ただ、メタバースのプラットフォームは国内外で見ると20以上あるので、目的やニーズでどのプラットフォームが良いかが異なります。

例えば「VRChatが有名なので導入したけれど、スマホやMacPCでは体験できなかった」「参加ハードルを下げたいのに、アプリが必要なプラットフォームだった」など、導入が決まってから後悔するとういリスクもあります。

メタバースの導入はわからないことも多いと思いますので、プラットフォーム選びから相談できる会社を選ぶのが大切です。

4-4.複数のメタバース開発会社に声をかける

おおよそ方向性が決まったら、最後は複数(3社程度)のメタバース開発会社に連絡してみることがおすすめです。

メタバースはまだ新しい技術や業界のため、企業ごとに強みやサポート範囲に差があります。

複数社に話を聞いてみて費用はもちろんですが、一番対応が良い会社に依頼するのも1つの方法です。

5.まとめ

スマートフォンが普及しきった今からスマートフォン向けサイトやアプリ制作を実施して成果を上げるのは難易度が高いですが、現在のメタバースは企業・自治体が早い段階で参入することによるメリットは大きいです。

興味が湧いたと言う方がいたら、企画・アイデア出し段階でも良いのでぜひお気軽にご相談ください。

「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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