- 2024/07/11
【初心者必見】NFTアートの作り方|手順や販売方法まで徹底解説
近年、デジタルアート市場で注目を集めているNFT(非代替性トークン)。ファッションや建築など、さまざまな分野で活用が進んでいます。
しかし、NFTアートの作り方や、実際にメタバース上でどのように販売できるのかを知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、NFTアートの作成方法から販売方法、そしてメタバース上での活用方法までを詳しく解説します。
本記事を最後まで読めば、NFTアートの作り方が分かり、さまざまなプラットフォームでの実際の作成と、メタバースでの販売方法も理解できること間違いなしです!
また、メタバースでの具体的な活用事例を紹介することで、さらなるNFTの活用方法を探るヒントとなるので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそもNFTアートとは?
NFTアートとは、デジタルアート作品に対して、ブロックチェーン技術を用いて所有権を証明するトークンを付与したものです。
簡単に言えば、NFTの技術をデジタルアートに反映させたものを「NFTアート」と言います。
NFTの作り方や販売方法を紹介する前に、まずはNFTアートについておさらいしましょう。
NFTアートの特徴
NFTアートの特徴は以下の通りです。
- 唯一無二のデジタル所有権
- 透明性と信頼性
- 様々な形式
- グローバルなマーケット
- コミュニティの作成
NFTアート最大の特徴は、デジタルアートに対して唯一無二の所有権を証明する点です。
従来のデジタルアートは、インターネット上で簡単にコピーや改変ができるため、オリジナル作品としての価値を保つのが難しい状況でした。
しかし、NFTを活用すれば、デジタル作品にもアナログ作品と同様の独自性と所有権が認められ、アーティストは自分の作品を安心して販売できるようになります。
また、NFTアートはJPEGやGIFといった画像ファイルだけでなく、動画や音楽、3Dモデルなど、さまざまなデジタルメディアが対象です。アーティストは多様な表現手段を用いて、自分のクリエイティブな作品をNFTとして発表・販売できます。
これらの特徴により、NFTアートは従来のアート市場とは異なる新しい価値と可能性を提供し、アーティストとコレクターの間に革新的なエコシステムを構築しています。
NFTアートの将来性
NFTアートの将来性は非常に高いと考えられます。その理由としては主に2つあります。
- 様々な分野での応用
- メタバースの拡大
まず、デジタル所有権を証明する技術として、アートだけでなく音楽、ゲーム、ファッションなど多岐にわたる分野での応用が進んでいます。
さらに、NFTアートの普及に拍車をかけているのが「メタバースの拡大」です。仮想空間内での展示や販売が可能となり、物理的な制約を超えて世界中のユーザーにアクセスできるため、アーティストの作品がより多くの目にとまるようになります。
また、NFT技術を用いると、アート作品の所有権や取引履歴が透明に管理され、信頼性の高い取引が可能です。
このように、NFTアートは新たな収益モデルと市場拡大の可能性を秘めており、デジタルアートの未来を切り開く重要な技術として期待されています。
NFTアートの作り方
改めてNFTアートについておさらいしたところで、実際にNFTアートの作り方について解説します。
NFTアートを作成する方法は従来のデジタルアートと変わりません。アプリケーションツールを用いて制作可能です。
スマホ、パソコンそれぞれでNFTアートを作成するためのおすすめアプリを紹介します。
スマホでNFTアートを作るのにおすすめのアプリ
スマホでNFTアートを作成するためには、便利なアプリがいくつかあります。以下に、その中でも特におすすめのアプリを紹介します。
アプリ | 特徴 |
Procreate Pocket | ・iOSデバイス専用の高機能なデジタルアート作成アプリ ・プロフェッショナルなツールセットが揃っている ・スマホで直感的に高品質なアート作品を作成可能 ・ブラシやレイヤー機能も充実しており、細かいディテールまでしっかり描ける |
Sketchbook | ・iOSとAndroidの両方で利用可能な人気のドローイングアプリ ・シンプルで使いやすいインターフェース ・プロ並みのツールと機能を備えており、デジタルアートの作成に最適 ・無料版でも多くの機能が利用できる |
Pixlr | ・iOSとAndroidの両方で利用できる画像編集アプリ ・写真を加工して独自のアート作品を作成するのに役立つ ・多様なフィルターやエフェクト、描画ツールを使って、スマホ上で手軽にアート作品を仕上げられる |
パソコンでNFTアートを作るのにおすすめのアプリ
次に、パソコンでNFTアートを作成する際におすすめのアプリを紹介します。
アプリ | 特徴 |
Adobe Photoshop | ・デジタルアート作成において業界標準となっているアプリ ・多彩なツールと機能を備えており、細かな部分の編集や高度な画像加工が可能 ・プロフェッショナルなアート作品を作成するのに最適なツール |
Corel Painter | ・伝統的な画材の質感やタッチをデジタル上で再現することに優れたアプリ ・水彩や油彩など、様々な画材を使ったアート作成が可能 |
Krita | ・オープンソースで無料で利用できるデジタルペイントアプリ ・多機能でありながら直感的な操作が可能 ・初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応 ・レイヤーやブラシのカスタマイズも充実しており、自由度の高いアート作成できる |
これらのアプリを活用すると、スマホ・パソコン一つで手軽にNFTアートを作成し、マーケットプレイスにアップロードして販売できます。
外注するのも一つの方法
NFTアートを自分で作成することが難しいと感じる場合、外注するのも一つの方法です。専門的な技術や時間が必要な場合、プロのデジタルアーティストやデザインスタジオに依頼すると、質の高い作品を短期間で手に入れられます。
具体的な依頼方法は複数あります。
- プロのデジタルアーティストに依頼
- デザインスタジオに依頼
- クリエイターコミュニティを活用
外注を検討することで、時間やスキルに制約がある場合でも、高品質なNFTアートがあなたのものになります。
作ったNFTアートを販売する方法
ここまで紹介した作成方法でできるものはあくまでもデジタルアートです。デジタルアート単体では、まだNFTアートとは言えません。
デジタルアートをNFTアートとして販売するためには、NFTマーケットプレイスにアップロードする必要があります。
このアップロード作業によって、作品がマーケットプレイスのブロックチェーン上に記録され、初めてデジタルアートがNFTアートとして認識されるのです。
ここからは、NFTアートのアップロード方法、つまりは販売方法を解説します。
デジタルウォレットの作成
NFTアートを作成し、販売するためには、まずデジタルウォレットの作成が必要です。
デジタルウォレットは、仮想通貨の保管や取引に使用されるツールで、NFTの売買にも欠かせません。代表的なデジタルウォレットは、MetaMaskやTrust Walletなどです。
これらのウォレットを利用するには、まず公式Webサイトからアプリをダウンロードし、アカウントを作成します。
アカウント設定が完了したら、ウォレットを通じて、NFTマーケットプレイスでの取引や収益の受け取りが可能となります。
マーケットプレイスでアカウントを作成
NFTアートを販売するためには、マーケットプレイスへの登録も必要です。後ほど詳しく紹介しますが、OpenSea、Rarible、Foundationなど、さまざまなマーケットプレイスが存在します。
こちらも同様に、自分のニーズに合ったマーケットプレイスを選び、その公式Webサイトにアクセスして登録をしましょう。
また、登録の過程において、先ほど登録したデジタルウォレットを接続するよう求められるので、事前にウォレットの用意をしておくとスムーズに進みます。
アカウントが作成されると、自身のアート作品をアップロードし、販売準備を進められます。
マーケットプレイスにNFTアートをアップロードする
マーケットプレイスでアカウントを作成した後は、NFTアートをアップロードする工程です。
アップロード時に作品のタイトルや説明文、価格などの詳細情報を入力します。
すべての必要事項を入力し終えたら、「アップロード」ボタンをクリックすれば、作品をブロックチェーン上に登録可能です。
これにより、あなたのデジタルアートはNFTとして公開され、世界中のユーザーに見られるようになります。
NFTアートが販売されているマーケットプレイス
NFTアートはさまざまなマーケットプレイスで販売されています。マーケットプレイスによってはあなたの作品が売れるか売れないかも変わってきます。
そのため、マーケットプレイス選びはかなり重要です。ここでは代表的なプラットフォームを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
OpenSea
OpenSeaは、世界最大規模のNFTマーケットプレイスです。ユーザーフレンドリーなインターフェースと多機能なプラットフォームが特徴で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。
OpenSeaで取引されているものは、アート、音楽、ゲームアイテム、ドメイン名など、多様なデジタル資産です。
OpenSeaはガス代(取引手数料)がかかるものの、幅広いオーディエンスにアクセスできるため、高い収益を見込めます。
定期的に開催されるイベントやプロモーションもあり、NFTの価値を高める機会が多いです。NFTの売買を考えているなら、まずはOpenSeaをチェックしてみると良いでしょう。
Coincheck NFT
Coincheck NFTは、日本の仮想通貨取引所であるCoincheckが提供するNFT(プラットフォームです。
Coincheck NFTでは、ユーザーは直感的なインターフェースを通じて、自分のNFTを作成し、発行できます。また、他のユーザーとNFTの売買やオークションを行うのも可能です。アーティストやクリエイターは新たな収益源を見出せる一方で、コレクターやファンは自分の好きなデジタルアセットを所有できます。
また、Coincheckは安全性と信頼性に重点を置いており、取引所のセキュリティ対策をNFTプラットフォームにも適用しているのが魅力です。
ユーザーは安心してNFTの作成や取引ができ、ブロックチェーンの透明性によって、デジタルアセットの所有権が確実に記録されます。
Rarible
Raribleは、分散型のNFTマーケットプレイスであり、ブロックチェーン技術を活用してデジタルアセットの作成、発行、取引を可能にするプラットフォームです。
Raribleの特徴は、そのオープンで自由なアプローチです。ユーザーは自分の作品やコンテンツをNFTとして登録し、他のユーザーと取引できます。アーティストやクリエイターは従来のアート市場では難しかった新たな市場での展示と収益化が可能になり、ファンやコレクターは独自のデジタルアセットを獲得する機会を得られます。
また、Raribleはガバナンスにも重点を置いており、コミュニティメンバーがプラットフォームの運営に参加することができるDAO(分散自治組織)モデルを採用しています。これにより、プラットフォームの発展や意思決定に対してコミュニティが積極的に参加し、方向性を共有することが可能です。
最近では、Raribleは他のNFTプラットフォームとの競争が激化する中で、独自の特徴とコミュニティ中心のアプローチで差別化を図っています。これにより、グローバルなアーティストやクリエイターにとって、新しい創作の場としての機能を果たしております。
NFTアートを作る・販売する際の注意点
NFTアートを作成・販売する際には、いくつかの重要な注意点があります。
これらの注意点を踏まえて、NFTアートを作成・販売すると、NFTアートビジネスが上手に進むでしょう。
著作権とオリジナリティ
NFTアートを作る・販売する際は、著作権とオリジナリティに特に注意が必要です。
他者の著作物を無断で使用しないようにし、自分の作品が独自性を持つことを確保しましょう。
オリジナルなコンテンツやアイデアを尊重し、法的な問題を避けるためにも正当な権利を確認することが重要です。
適切なプラットフォームの選定
NFTアートを販売する際には、適切なプラットフォーム、つまりはマーケットプレイスの選定が重要です。
プラットフォームの手数料、利便性、セキュリティ、コミュニティの活性化度などを比較し、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
知名度や使用されているブロックチェーンの種類も考慮し、成功の鍵を握る要素です。
セキュリティ対策
NFTアートを作成・販売する際の重要な要素として「セキュリティ対策」も忘れてはいけません。
選んだプラットフォームがどのようなセキュリティ対策を整えているかを確認し、アカウントの安全性と個人情報の管理に注意を払う必要があります。
プラットフォームは安心・安全なブロックチェーン技術を利用し、ユーザーアカウントの安全性を保護するために2要素認証や強固なパスワードポリシーを実装しているか確認しましょう。
市場の理解
「市場の理解」はNFTアートを作成・販売する上で不可欠です。
競争激化するNFT市場において、他のアーティストやコレクターの動向を把握し、人気のトレンドや価値基準を理解するのが重要です。
また、需要の変化や市場の成熟度も考慮し、自身の作品の位置付けとマーケティング戦略を緻密に計画できれば、大きなアドバンテージとなるでしょう。
NFTとメタバースの関係性
NFTはメタバース内でのデジタルアセットの所有権を保証し、経済的な取引を可能にします。メタバースではNFTがバーチャル空間内での個性と価値を担保し、その成長と発展に有効です。
最後にNFTとメタバースの関係性についても解説します。
メタバースとは?
メタバースは、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、およびインターネットの技術を組み合わせた、ユーザーが仮想空間内で活動できるデジタル環境です。
現実世界とは独立した環境であり、個々のユーザーは仮想キャラクター(アバター)を操作し、他のユーザーと交流ができます。
メタバースでは、多様なアクティビティが可能です。リアルタイムでのコミュニケーション、仮想空間内での経済活動、エンターテイメント(ゲーム、ライブイベント、バーチャル観光など)が行われます。
また今後は、教育や訓練、医療分野など、幅広い分野でメタバースが活用されていくと予想されています。
NFTとメタバースの関係性
NFTとメタバースは密接に関連しています。簡単に言えば、NFTとメタバースを組み合わせれば、新しいビジネスチャンスの創造に効果的です。
NFTはメタバース内でのデジタルアセットの所有権を確立し、個々のアイテムや土地の独自性を保証します。
これにより、メタバース内での経済活動が活発化し、アバターのカスタマイズ、仮想不動産の取引、アーティスト作品の販売が可能です。
NFTの導入により、メタバースはよりリアルかつ持続可能な経済システムへと進化し、利用者にとってより魅力的な体験ができると期待されています。
NFTデジタルアートをメタバースに活用した事例
NFTデジタルアートは、メタバースで展示と販売が行われています。アーティストは自らの作品をNFTとして発行し、The SandboxやCryptovoxels、Decentralandなどの仮想空間で展示し、コレクターと直接取引を行うことが可能です。
これにより、世界中のユーザーがアートに触れ、所有する新しい形の文化体験が生まれています。最後に、NFTデジタルアートをメタバースに活用した事例を3つ紹介します。
The Sandbox
The Sandboxはブロックチェーン技術を基盤にしたメタバースで、ユーザーは仮想土地を所有し、コンテンツを制作・共有できます。
NFTを活用したデジタルアートやゲームアセットの販売が盛んであり、アーティストやクリエイターに新たな創作と収益の機会を生み出しています。
The Sandboxは、ユーザーがコンテンツを共有し、交流する場としても知られており、創造性と経済的機会の両方を提供するプラットフォームです。
Cryptovoxels
Cryptovoxelsは、ブロックチェーンで動作する仮想世界で、ユーザーはパーセル(仮想土地)を所有し、カスタマイズ可能な建物やアートギャラリーを構築できます。
NFTを使用したデジタルアートの展示や販売がとくに活発であり、ユーザー間での交流と文化的な共有が重視されています。アーティストは自身の作品を仮想空間内で展示し、直接的な収益化を図ることも可能です。
Cryptovoxelsはその独自性とアートに対する重要性で知られており、世界中のユーザーによって豊かな文化的体験が共有されています。
Decentraland
Decentralandは、ブロックチェーン技術を利用した仮想現実プラットフォームで、NFTを通じて仮想土地とデジタルアセットの所有権を確立します。
アーティストやクリエイターはここで自らのNFTデジタルアートを展示し、市場で直接販売が可能です。
Decentralandはグローバルなコミュニティと経済システムを形成し、持続可能な仮想世界の構築を目指しています。
まとめ
今回はNFTの作り方を解説しました。
NFTアートの作成方法は一般的なデジタルアートを作成し、その後マーケットプレイスでNFT化する流れです。
NFTアートを作成する上では、オリジナリティや著作権、市場の動向などを調査するのが重要です。
また、NFTはメタバースとも密接に関連しており、新しい経済活動の機械を生み出すのに有効です。今後のメタバースとNFTの動向にも目が離せません。
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メタバースの基本知識については下記記事もご覧ください
「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
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