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メタバースの基礎知識

  • 2024/03/29
  • 2024/05/16

メタバースとNFTの違いとは?両者によって実現できることと注意点も解説

近年、メタバースの広がりとともに、NFTという言葉を聞く機会も増えています。両者は密接に関わることでシナジーを上げられるため、多くの分野で活用されている状況です。ここでは、メタバースとNFTの違いについて解説しつつ、両者で実現できることや注意点などを解説します。

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目次

メタバースとは

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そもそもメタバースとは、どのようなものなのでしょうか。ここではメタバースの概念と実現できること、注目される背景をご紹介します。

メタバースの概要

メタバースとは、おもに仮想空間として知られ、企業や商業が参入している分野です。ユーザーはオンライン上に構築された3次元コンピュータグラフィックスの仮想空間に、世界中から思い思いのアバターで参加し、相互に意思疎通しながら買い物や商品の制作・販売などの経済活動を行ったり、そこをもう1つの現実として新たな生活を送ったりするだろうと予測されています。

メタバースの定義は多様であり、統一された解釈はまだ存在しません。しかし、オンラインの仮想空間として「空間性」「自己同一性」「大規模同時接続性」「創造性」「経済性」「アクセス性」「没入性」という7つの要素を満たすものとして定義されています。つまりメタバースはデジタルの新しい領域であり、私たちが現実世界と同じように活動できる場所といえるでしょう。

メタバースの詳細については、以下の記事もあわせてご確認ください。

メタバースとは?仕組みやメリットなどわかりやすく解説

メタバースで実現できること

メタバースではさまざまなことが実現できますが、おもな用途は以下のとおりです。

・ゲーム

メタバース内でゲームを楽しめます。日本でも「どうぶつの森」「マインクラフト」などのメタバース型ゲームが人気です。さらに、VR機器を使ってリアリティのあるゲームも楽しめます。

・他のユーザーと交流

メタバースでは、テキストチャットや音声で他のユーザーとコミュニケーションが取れます。アバターを使ってリアルに近い形で交流できる点が特徴です。またメタバースは従来のSNSと異なり、アバター同士で話すため、国境を越えて交流できる場所だといえます。

・イベント参加・主催

近年、メタバースを使用したVRイベントが増加傾向です。VRゴーグルやPCからでも参加でき、日々さまざまなイベントが行われています。また、メタバース内でイベントを主催することも可能です。例えば、コンサートやDJイベントを開催したり、趣味を持つ人々が集まる場所を作成したりできます。

・好きな部屋、世界の制作

自分の好みのアバターや部屋、世界も作れます。3D-CG制作の技術を身につければ、理想の場所を作成し、他の人々と楽しむことが可能です。

・ビジネス利用

メタバースは新しいビジネスの展開にも注目されています。ECサイトではできないことがメタバースで実現でき、新たなビジネスの実現へとつながっている状況です。

なお、メタバースで実現できることの詳細は、以下の記事をご参照ください。

今月納品した別記事「メタバース 用途」の記事への内部リンクを設置してください。

メタバースが注目される背景

メタバースが注目されている背景には、いくつかの要因があります。以下で、そのおもな理由を確認しておきましょう。

・ゲーム市場の好調

メタバースは、ゲームと密接に関連しています。近年、ゲーム業界は急速に成長しており、多くの人々が仮想世界で遊ぶことは一般化しました。メタバースは、このトレンドをさらに推進しています。

・技術の進展・成熟

インターネット回線の高速化やVR技術の進歩により、現在ではメタバースへのアクセスが以前に比べ容易になっています。特にVR技術の進化は目覚ましく、より現実に近い感覚で仮想空間を体験することが可能です。

メタバースは、ビジネスや社会的影響においても注目されており、今後ますます発展していくことが期待されています。

NFTとは

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NFTがどのようなものかを理解するためには、ブロックチェーンについての理解も深める必要があります。ここではNFTの概要とブロックチェーンの関係について解説します。

NFTの概要

NFTは「Non Fungible Token」の略で「代替不可能トークン」という意味を持ちます。トークンとは、おもにブロックチェーン上でデジタル資産を表すための記号や印字物のことで、他のトークンとは交換ができません。つまり、これまでコピーが容易だったデジタルデータに資産価値を付けられるようになりました。

例えば、個人情報が記載された本人のみ使用可能なコンサートチケットは、NFTの一例です。一方で、通貨のように誰でも使用できる「日本円」などは、代替可能なトークンだといえます。

NFTのメリットは、資産の所有や価値の移転ができることや、デジタルデータの改ざんを防ぐための鑑定書や所有証明書を記録できることです。安全性の高い取引が実現します。

NFTはアート、アニメ・ゲーム、メタバース、食品トレーサビリティ、高級ブランドの真贋証明など、さまざまな分野で活用されています。

NFTとブロックチェーン

NFTはブロックチェーンに刻まれた履歴や証明のデータです。独立したデータを持っているわけではなく、あくまでブロックチェーン上に記録された履歴や証明のデータに過ぎません。

例えば「Aさんの口座からBさんの口座へ、デジタル上の購入品の代金として1イーサ支払われた」といった記録がされているだけです。したがって、NFTは、資産の所有や価値の移転をデジタル上で行うための証明書のようなデータといえます。

メタバースとNFTの違い

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メタバースは「デジタル空間」であり、プラットフォームを指します。一方、NFTは「デジタルアセット」で、デジタルアートやゲームアイテムなどの希少価値を証明できるものです。

メタバースはみんなが集まって楽しむ空間で、NFTはその空間で使ったり買ったりできる点に違いがあります。将来的には、メタバースとNFTの相互作用がさらに進展し、新たなビジネスモデルやエンターテインメントの形が生まれることでしょう。 

メタバース×NFTによって実現できること

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メタバースとNFTのシナジーによって、さまざまなことが実現可能になります。ここでは、メタバース×NFTによって実現できることをご紹介します。

デジタル資産の所有権の明確化

NFTはデジタル資産の所有権を確立するための技術であり、特に一意性と不可分性、ブロックチェーン技術の利用、そしてデジタルアートやコレクティブルの証明に役立ちます。メタバース内では、NFTはゲーム内アイテムやデジタルアート、仮想ランドなどさまざまなデジタルアセットの所有権を明確にし、取引を促進することが可能です。

これによりユーザーは自身の資産を保護し、新たなビジネスの機会を開拓することが可能となります。したがって、NFTはメタバースにおいてデジタル資産の所有権を透明化し、活性化させる重要な役割を担う技術といえるでしょう。

ユーザー同士のトレードと経済活動

メタバースとNFTを連携させることによって、ユーザー同士のトレードと経済活動を促進できます。ユーザーはNFTを所有し、メタバース内でこれらのアセットを売買することが可能です。例えば、仮想土地の所有権をNFTとして表現し、他のユーザーに売却できます。

また、メタバース内での仮想的な労働も成立させられます。例えばデザインやプログラミング、建築、アート制作などのスキルを持つユーザーは、他のユーザーに対して仮想アセットの制作やカスタマイズを提供できるでしょう。これによりユーザー同士の取引が生まれ、報酬としてNFTや仮想通貨が支払われることもあります。

メタバースは、リアルタイムで3Dの仮想空間を提供するため、ユーザー同士の経済活動が活発に行われる点が特徴です。仮想アセットの価値が上昇したり、需要と供給のバランスが生まれたりすることで、新たな経済圏が形成されます。

独自のアートやコンテンツの創造と販売

ブロックチェーン技術を使用して、デジタルアートの唯一無二の証明を提供するものがNFTアートです。改ざんが不可能なため、所有者を明確にし、価値を付与します。これにより、アーティストの作品が独自であり、複製されないことが保証される点はメリットです。

NFTアートはプラットフォーム(OpenSea、Coincheckなど)を介して、簡単に売買できます。クレジットカードで購入することも可能です。またNFTアートは、将来的に価値が上昇する可能性もあるため、購入したものを売却することで利益を得られるでしょう。ブロックチェーンに刻まれているため、物理的な劣化や盗難のリスクがありません。

ゲーム内アイテムの価値向上

NFTの登場によって、メタバースが大きなビジネスチャンスの場となり、ゲーム内アイテムの価値向上が実現されています。具体的には、以下の要因によって実現されています。

・一意性と希少性の証明

ゲーム内アイテムをNFT化することで、そのアイテムが一意であることを証明できます。これにより希少価値が高まり、コレクターやプレイヤーにとって魅力的な存在となるでしょう。

・デジタル資産の所有権の明確化

これまで、ゲーム内アイテムの所有者を特定することは難しかったのですが、NFTの登場後、自分が所有者であることを証明できるようになりました。

・二次販売による利益

 ゲーム内で取得した土地やアイテムをNFT化して、高値で二次販売を行うことで利益が得られます。これは、メタバース×NFTの関係性を象徴する活用事例です。

新たなビジネスチャンスの創出

メタバースは、仮想空間でありながら、経済圏を持っている点が特徴です。インターネットを介して他者とリアルタイムで交流できます。現実世界との連動性があるため、新たなビジネスの場として注目されている状況です。

NFTはメタバース内で新たなデジタル資産の創出や、他のユーザーとのコミュニケーションに活用されており、メタバースのビジネスチャンスを拡大しています。例えばメタバース内でのイベントや展示は、実世界の観光と連動することで、新たな顧客体験を提供し、地域の魅力を国内外に発信することが可能です。

NFT×メタバースを活用するときの注意点

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NFTとメタバースを連携して活用する場合には、以下の点に注意しなくてはいけません。

以下で、それぞれの内容を解説します。

著作権についてよく理解しておく

NFTやメタバースで作成したデジタルアセットは、著作権法に従って保護されます。他人の作品を無断で使用することは避け、自分の作品に対する著作権を理解しておかなくてゃなりません。特にNFTのトークン化により、作品の所有権が変わることを理解しておくべきです。

法令違反とならないよう弁護士に相談する

メタバースやNFTの活用は新しい領域であり、法的な規制が整っていないこともあります。特に税金や知的財産権、プライバシーなどの観点から、弁護士に相談して、法令遵守を確認しましょう。

目的を明確にしたうえで取り組む

メタバースやNFTを活用する目的を明確にしましょう。投資、クリエイティブ活動、ビジネス展開など、目的に応じて戦略を立てて取り組むことが重要です。また、NFTの購入や作成にはコストがかかることを考慮し、リターンを見込めるか検討する必要があります。

詐欺などから身を守るリテラシーを身につける

デジタル空間では詐欺行為も発生します。セキュリティ意識を高め、信頼できるメタバースのプラットフォームを選びましょう。また、NFTの取引においては偽造や不正な出品に注意し、詳細な調査を行わなくてはなりません。

メタバースやNFTの集客力を過信しない

メタバースやNFTは注目を集めていますが、成功するためには他のビジネスと同様に努力と計画が必要です。集客力だけに頼らず、継続的な取り組みを心がけましょう。また、メタバースの成熟度やユーザー層を理解し、適切な戦略を立てることも重要です。

メタバースの導入事例

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ここからは、当社リプロネクストがこれまでにかかわったメタバースの導入事例をご紹介します。ぜひ、自社のビジネスにメタバースを活用するときの参考にしてみてください。

静岡県様【広報・公聴活動に活用するメタバース空間構築】

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静岡県様は、静岡の町並みを再現したメタバース空間「Metaverse SHIZUOKA」を構築し、意見交換や広報活動に活用しています。この仮想空間では、静岡県内8つのエリアを訪れることができ、富士山や伊豆などの特別な場所も体験することが可能です。

さらに、広報ルームや公聴ルームを通じて、県政に関する意見交換や情報発信が行われています。これにより、場所や時間の制約を超えて、多くの人々が参加できる新たな拠点となりました。

参考:静岡県/Metaverse SHIZUOKAについて

新潟工科大学様【デジタルオープンキャンパス】

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新潟工科大学様は、大学の魅力を訴求する多くの動画を制作して、Webサイトにまとめることで「デジタルオープンキャンパス」を制作しました。同校はデジタルオープンキャンパスを通じて、受験を検討している高校3年生に向けて魅力を発信しています。

18本の動画をカテゴリごとに整理し、入学試験制度や各コースの特徴、安心できるサポート体制などを紹介。学生のキャンパスライフをイメージし、志望する学生を増やすことを目指しています。

参考:新潟工科大学/「メタバースオープンキャンパス」を公開しました

独立行政法人 国立印刷局 様【オンライン工場見学&動画制作】

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国立印刷局様は、新型コロナウイルスの影響で工場見学が難しくなったため、オンライン工場見学コンテンツを制作しました。ホームページ上では展示室の様子やVR工場見学を提供し、実際の工場見学では得られない視点で印刷の現場を体験できます。

また、来場者向けには4つの工場の紹介動画を制作し、国立印刷局の魅力やお札の製造過程を幅広い世代に伝える取り組みを行っています。

参考:国立印刷局/オンライン工場見学

まとめ

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メタバースは3D-CGによって構築されたデジタル空間であり、かつプラットフォームです。NFTはデジタルアートやゲームアイテムなどの希少価値を証明できる技術です。

つまり、メタバースは空間、NFTはその空間で使ったり買ったりできる点が両者の違いといえるでしょう。また、メタバースとNFTを連携させることによって、以下のようなことが実現可能です。

今後は、メタバースとNFTのシナジーがさらに進み、新たなビジネスモデルやエンターテインメントの誕生が期待されています。この機会に自社のビジネスにも、メタバースとNFTを活用してみてはいかがでしょうか。

なお、メタバースとNFTをビジネスに活用したい場合は、ぜひリプロネクストにご相談ください。数多くのメタバースのサービスを立ち上げた経験と実績がありますので、お気軽にお問合せください。

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