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  • 2023/05/11
  • 2024/04/11

【不動産業界×メタバース】活用メリットや導入事例5選を紹介

アバター同士が仮想空間に集まり、コミュニケーションが取れるメタバース。

そんなメタバースは住宅販売に活用できるとして、不動産業界でも注目されつつあります。

この記事は、不動産業界のご担当者様に向け、住宅販売にメタバースを活用するメリットや活用方法、実際の導入事例をご紹介します。

1.メタバースとは

メタバースオフィス アバター

メタバースは「メタ(meta)=超越した」と「ユニバース(universe)=世界」の2語を合わせた造語です。

直訳すると「超越した世界」になりますが、インターネット上でアバターを通じて人と人が繋がる3次元の仮想空間のことをメタバースと言います。

メタバースにAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を掛け合わせれば、現実世界と仮想世界を融合したり、その世界に入り込んだような感覚を得ることもできます。

▶︎▶︎関連記事:注目のメタバースとは?仕組みやメリットなどやさしく解説

2.不動産業界でメタバースを活用するメリット

続いては、不動産業界でメタバースを活用するメリットは何なのかをご紹介します。

  • 物件の疑似体験が可能になる
  • 情報共有が効率化される
  • 建築前の建物も共有できる
  • 一度制作すれば長期的に使える

2-1.物件の疑似体験が可能になる

物件の内部や周辺環境をメタバース上で再現することで、お客様に疑似体験を届けることができます。

写真や間取り図だけでは具体的なイメージがしにくいですが、アバターになって空間に入ることで、広さや部屋全体の雰囲気、床や壁の色、ドアやクローゼットの位置まで感覚的に知ることができます。

これにより物件の特徴や魅力をよりリアルに伝えることができ、お客様の興味を引くことや、安心材料の一つになります。

2-2.情報共有が効率化される

不動産の契約は、打ち合わせや内見など成約までに多くの情報共有や資料づくりが必要となるケースが多いです。

メタバースであれば、情報を“体験”という形で届けられるので、認識のすり合わせを効率的に進められます。これにより検討時間の短縮が期待でき、営業コストも下げられるでしょう。

2-3.建築前の建物も共有できる

仮想空間という強みを生かし、建設前の新築物件やマンションを再現したメタバースモデルルームを制作することも可能です。

イメージを伝えやすいだけでなく、販売期間を前倒しすることもでき、営業活動にもプラスの影響をもたらすことも。メタバース内見によって空き部屋がある状態を1か月・2か月でも早く満室にできると考えれば、導入費用以上の金銭的メリットも実現できるでしょう。

2-4.一度制作すれば長期的に使える

メタバース空間は、一度制作すれば半永久的に使えます。店舗に訪れた方に体験してもらうことはもちろん、公式HPや専用サイトに掲載すれば多くの人にアクセスしてもらうことが可能です。

また、デジタルコンテンツだからこそ修正に時間はかかりません。空間のレイアウトや壁紙の変更なども、実物であれば修正が難しい部分を簡単に反映できるのも強みです。

3.不動産業界におけるメタバース活用方法

不動産業界におけるメタバースの活用方法として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 賃貸物件をメタバースに
  • モデルルームをメタバースに
  • 住宅展示場をメタバースに

3-1.賃貸物件をメタバースに

賃貸物件の空間をメタバースに再現することで、お客様に現地に来てもらうことなく内見を進めることができます。特に転勤・進学による転居では、現地に訪れることなく家決めをするシーンも多い中、情報が不足しているとお客様にとって不安を抱えながらの物件選びになります。

このような時にメタバースであれば、360°好きな角度から自由に部屋を見渡せます。全体的な雰囲気や細部を伝えることができ、お客様に安心を届けられるでしょう。

3-2.モデルルームをメタバースに

メリットでもお伝えしましたが、モデルルームをメタバース化すると建築前からお客様に空間を体験してもらうことができます。販売スケジュールを早められたり、遠方のお客様にもご案内しやすくなることでしょう。

また、モデルルームに装飾を加える「ホームステージング」も、リアルであれば家具やインテリアを用意するコーディネート料にコストがかかりますが、3DCGであれば実物よりも安価に用意することも可能です。

3-3.住宅展示場をメタバースに

モデルハウスが複数展示されている住宅展示場を再現することもできます。
「住宅のイメージが固まっていない」「色んなイメージを見たい」というお客様にピッタリで、営業担当者もお客様もアバターとなるので、現実のように案内して回ることが可能です。

また、メタバースにはスペースの制限がないため、多数の物件を展示することができ、多くの選択肢を提供することができます。

4.メタバースで住宅・施設を再現できるのか

ここまで見ていく中で、「メタバースで実際の空間をリアルに再現できるの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
メタバースでの住宅・施設の表現方法は大きく分けて2種類。3DCGと実写で制作するパターンがあります。以下にVRtipsの運営元であるリプロネクストのオフィスを3DCGと実写で再現しましたのでご覧ください。

実際のリプロネクストオフィス

リプロネクストオフィスの画像

3DCGのリプロネクストオフィス

実写VRのリプロネクストオフィス

よりリアルに見せたい場合は、実写素材を交えることで本物に近い雰囲気を出せますし、3DCGを使えばこれから建設予定の空間も疑似体験で届けることができます。

5.不動産業界におけるメタバースの活用事例5選

最後に、不動産業界におけるメタバース活用事例をご紹介します。

  • 大和ハウス
  • 三井ホーム
  • 住友不動産
  • 野村不動産
  • リアルバーチャル株式会社

5-1.大和ハウス

大和ハウス メタバース

大和ハウスは家づくりサービス「LiveStyle PARTNER」登録者に向けて、「メタバースおうち見学会」のコンテンツを提供中です。参加申し込みをすると、メタバースのモデルルームの見学が可能に。一人で見学はもちろん、同社スタッフがアバターとなり案内をしてくれます。

同社はコロナ禍で加速したオンラインを使った戸建住宅の接客や販売を強化するために、メタバースを活用。メタバース住宅展示場も作っており、お客様からは「わざわざ移動しなくても自宅で見学できるので楽」「色替えなどスムーズにできて、家のイメージがしやすい」などの声があがっています。

▶︎▶︎大和ハウス 公式サイトはこちら

5-2.三井ホーム

三井ホーム メタバース

三井ホームは公式サイトから「メタバースモデルハウス見学」を受け付けています。PCやスマートフォンからアバターとなって入室し、気になることはその場で担当者に質問ができます。

また、メタバースだからこそ同じ時間に遠方の家族や親戚に入ってもらうことも可能。さらに、インテリアのカラー・デザインを即時に変更してもらえるため、理想の住まいをイメージできます。


▶︎▶︎三井ホーム 公式サイトはこちら

5-3.住友不動産

住友不動産は、2022年9月からメタバースで新築分譲マンションの販売を始めました。

地方や海外在住者など遠距離の需要取り込みも狙い、実際に部屋にいるかのように内見ができます。
また、対面の場合は1物件で数タイプの部屋の紹介にとどまりますが、メタバースでは全部屋が見られるようになり、お客様の選択肢も広がっています。

▶︎▶︎引用:日本経済新聞

5-4.野村不動産

野村不動産 メタバース

野村不動産株式会社は、自宅から気軽に住宅購入の相談ができる「プラウドオンラインサロン」内にメタバース空間を設置。好きな時に入室すると、スタッフに物件の相談ができます。

物件の情報収集をしたい場合、動画で情報を得たり、チャットや音声会話で質問したりと対面のようなコミュニケーションが取れます。

匿名で入れるため参加ハードルが下がり、具体的に住宅購入を検討していない方も気軽に体験できる仕組みになっています。



▶︎▶︎野村不動産 プレスリリースはこちら

5-5.リアルバーチャル株式会社

リアルバーチャル株式会社 メタバース

バーチャルタウン「DXタウン」を展開するリアルバーチャル株式会社は、不動産賃貸業界でのメタバース実証実験を行いました。

お客様とスタッフがアバターとなり、3DCGや360°写真で室内や居住環境を案内。検証の結果、平日の土日に集中しがちだった初回面談が平日で2.7倍になり、オンラインで参加できるからこそ、サイトアクセス後すぐの申し込みにつながったそう。

よって、サイト訪問者の離脱を食い止められると分析しています。

▶︎▶︎リアルバーチャル株式会社 プレスリリースはこちら

6.まとめ

不動産業界にメタバースを活用することで、お客様に体験として住宅情報を届けることができ、オンライン商談の際に役立ちます。今後5G/6Gが普及することでますますメタバースの活用は進んでいくことが予想され、不動産業界においても存在感を大きくしていくことでしょう。

メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、不動産業界のAR/VRやメタバース活用について企画から開発までサポートしています。
「こんな課題に役立つだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「Metaverse tips」は株式会社リプロネクストが運営しています。
ビジネスシーンにおけるメタバースの活用や、導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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