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  • 2024/03/12
  • 2024/03/15

メタバースでできること8選!メリットや制作方法、事例もご紹介

近年、メタバースはさまざまなシーンで活用されており、新たなビジネスも立ち上がっています。しかし、どのようなことを実現できるのか把握していなければ、自社の課題解決につなげるのは困難です。ここでは、メタバースでできることやメリット、制作方法、導入事例をご紹介します。

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メタバースという言葉を聞いたことがある方でも、実際にどのようなことをできるのかを明確にご存じない場合も多いでしょう。近年、メタバースはさまざまなシーンで活用されており、新たなビジネスも立ち上がっています。

しかし、どのようなことを実現できるのか把握していなければ、自社の課題解決につなげるのは困難です。そこで今回は、メタバースでできることやメリット、制作方法、導入事例をご紹介します。


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目次

メタバースとは?VR・ARとの違い

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近年、注目を集めているメタバースとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、メタバースがどのようなものなのかを理解するため、VRやARと比較して解説します。

メタバースの定義

メタバースとは、コンピュータ内で構築された3次元の仮想空間やそれに関連するサービスのことです。日本では、おもにバーチャル空間の一種として、企業や商業空間が参入したものを指します。

利用者はオンライン上に構築された3次元のコンピュータグラフィックスの仮想空間にアバターで参加し、相互に意思疎通しながら買い物や商品の制作・販売などの経済活動を行ったり、ゲームやイベントなどに参加したりすることが可能です。

メタバースとVR・ARとの違い

VR (Virtual Reality)とは「仮想現実」を意味し、実際には存在しないものや体験できないことを現実のように見せる技術です。360度方向の映像や音響、触感を体感するためにVRゴーグルが使用され、ゲームや映画、教育訓練、ビジネス研修などで活用されています。

一方、AR (Augmented Reality)は「拡張現実」を意味し、現実世界にデジタル情報を付加する技術です。スマートフォンやARグラスを通じて現実の風景に画像や文字情報を重ねて表示することで、エンターテイメント、教育、小売などで活用されています。

メタバースは仮想空間そのものであり、複数人で利用され、仮想通貨経済が存在します。これに対しVRは仮想現実を体験する技術、ARは現実世界にデジタル情報を付加する技術という点が違いです。

メタバースが注目される背景

近年、メタバースが注目されるようになった背景には、以下のような理由があります。

・VRでのコミュニケーションが多様化している

・NFTによりデジタルコピーできない価値ある商品が登場

・大手企業がメタバースに参入している

VR技術の進化により、仮想空間内でのコミュニケーションがリッチでスムーズになり、メタバースはこれに大きく貢献しています。メタバースは複数人でのコミュニケーションや広範な顔の動きを検知可能にし、これがコミュニケーションの活性化に繋がっている状況です。

また、メタバース内での取引においてNFT(非代替性トークン)技術が利用され、不正コピーを防ぎ、デジタルコピーできない価値ある商品が登場しています。これにより、複製できない唯一無二のデータを作り出し、商品の価値を確保することが可能です。

さらに、大手企業もメタバースに注力し、Meta社(旧Facebook社)やEpic Gamesなどが仮想空間内でのさまざまな行為を実現する技術開発や提供に注力しています。

メタバースでできること8選

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メタバースでは、具体的にどのようなことができるのでしょうか。ここでは、メタバースでできることを8つご紹介します。

1.ユーザー間交流

メタバースでは、アバターを通じてリアルタイムのテキスト、音声、ビデオチャットを含む多様なコミュニケーションが可能です。ユーザー同士が共同でプロジェクトに取り組むほか、仮想的な社会的な活動に参加でき、経済的な取引も行えます。

これにより、ユーザーは新たな人脈やビジネス機会を発見し、社交、協力、経済活動の豊かな体験が広がることでしょう。

2.ゲーム

ゲームもメタバースでできることの代表例の1つです。物理的な制約から解放された自由な世界観と、他のプレイヤーとの協力や交流が可能なソーシャルな要素が特徴といえます。

プレイヤー同士はアバターを通じて交流し、アイテムを購入したりNFTが投資対象になったりする場合もある点が特徴です。また、VRと非VRの両方に対応しており、さまざまなゲームが展開されています。代表的なメタバースゲームには、マインクラフトやあつまれ どうぶつの森、フォートナイトなどが挙げられます。

メタバースのゲームについての詳細は、以下もご参照ください。

メタバースゲームとは?おすすめタイトル7選や他のゲームとの違いを解説

3.イベント・ライブ

メタバースを用いたイベントやライブを行うことも可能です。例えばライブの場合、ユーザーはアバターを通じて参加し、アーティストのパフォーマンスを楽しめます。通常のオンラインライブとは異なり、メタバースのライブは現実のライブ会場の臨場感を提供できる点が特徴です。

ユーザー同士がアバターで交流し、ライブの空気間を共有できることも魅力だといえます。アーティストはアバターで登場し、パフォーマンスを披露しますが、時には大画面モニターでのパブリックビューイング形式も採用されます。

4.NFTの展示・販売

メタバース内にバーチャルな美術館やギャラリーを作成し、NFTアートを展示できます。所有しているNFTや、自分で作成したNFTをメタバース空間上に展示することが可能です。(著作権によってはNGの場合もあり)

メタバース内には、NFTを売買するための専用マーケットプレイスが存在します。これらのプラットフォームでは、アーティストやクリエイターが自身のNFTをリストアップし、他のユーザーが購入できるようになっています 。OpenSeaやDecentraland、Marketplace、SuperRareなどが、代表的なNFTマーケットプレイスです。

NFTについては、以下記事の内容もあわせてご参照ください。

メタバースとNFTでビジネスはどう変わるのか?

5.会議・研修

メタバースは会議や研修にも活用されています。場所や時間に制約なく研修が実施でき、屋外で行う必要がある研修も仮想空間上で再現可能です。メタバース内では立体的なコンテンツやアニメーションを活用して、機械操作などの理解を促進します。

例えば、現実の世界でのミスが致命的な訓練でも、メタバース上では安全に失敗を試すことができる点はメリットだといえるでしょう。

なお、メタバース会議の詳細は、以下の記事をご確認ください。

メタバース会議のメリット・デメリットとは?Web会議との違いやおすすめツールも紹介(今月入稿した別記事への内部リンクを設置してください)

6.ショッピング

メタバースにおけるショッピングは、一般的なECとは異なり3D仮想空間内で商品を探索し、試着したり、他のユーザーと交流したりする新しい形態のショッピング体験を提供できます。

例えば、大手百貨店の伊勢丹は、メタバース上に百貨店を再現しました。顧客が3Dモデルで商品を見て、バーチャル試着や購入ができます。一方、アパレル大手のBEAMSもVRイベントに仮想店舗を出店し、新たなファッション体験を提供しました。

7.不動産売買

メタバース内では、仮想不動産やメタバースの土地を売買することも可能です。メタバースの土地はNFT技術で記録され、希少性があり供給は限られているため、高い価値を持ちます。

仮想通貨によってメタバース内で取引が行われますが、法整備が追い付いておらず、所有権は未確定です。現実世界とは異なり、価値の上下が激しく、ビジネスや投資の観点から注目を集めています。

メタバースの不動産については、以下もご参照ください。

「メタバース 不動産」の記事への内部リンクを設置してください。

8.旅行

メタバースではVRを活用し、自宅から世界中の観光地を360度の没入感で訪れる新しい旅行を体験することが可能です。身体的な制約や経済的理由で旅行が難しい人々にも旅行や観光サービスを提供でき、かつ通常は見られない場所やファンタジー的な世界も探索できます。

またリスクなく安全に旅を楽しめ、観光業界や観光協会が積極的に取り組むなか、メタバース旅行は多くの人々に魅力的な選択肢となっています。

メタバースを活用する3つのメリット

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近年、メタバースを活用する企業が増えている理由は、活用することによっていくつかのメリットが得られるためです。ここでは、メタバースを活用するメリットを3つご紹介します。

場所を選ばずスムーズなコミュニケーションが実現できる

メタバースは、現実と同等の経験を仮想空間上に提供します。これにより、遠く離れた場所にいるユーザー同士でも、リアルタイムでコミュニケーションをとることが可能です。

例えば、音楽フェスなどでは、自宅にいながら臨場感を味わえるメリットがあります。外出する必要がないため、ハンディキャップを持つ方にも有効な技術です。

新たなビジネスを創出できる

メタバースの技術はまだ発展途中の段階であるため、今後もさまざまなサービスが実現する可能性が高いです。そのため、新たなユーザー体験やビジネスの創出のチャンスがあります。

前述のとおり、ショッピングモールを仮想空間上に構築し、ユーザーがアバターを使って自由に動き回りながらショッピングできるメタバースの活用事例や、不動産業界や医療業界でも既に多くの活用例が報告されています。

マーケティング・ブランディング強化につながる

メタバースを活用することで、ブランドや商品のプロモーションが可能です。例えば、展示会やイベントをメタバースで開催すれば、世界各地から来場者を募ることができます。

また、オフィスを仮想化した「仮想オフィス」を活用し、効率的なテレワーク環境を実現している企業も増加傾向です。

メタバースを活用するときの注意点

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メタバースを活用するときには、セキュリティに留意することと、専門知識・デバイスが不可欠です。それぞれの内容を確認しておきましょう。

セキュリティとプライバシーに留意

メタバースは仮想空間であり、個人情報や企業の機密情報が流出するリスクがあります。アバターを介するコミュニケーションやデジタルアセットの管理には、セキュリティ対策が必要です。また、プライバシーに配慮し、個人情報の取り扱いに注意しましょう。

専門知識とデバイスが必要

メタバースをビジネスで活用するためには、専門知識が必要です。また、VR/ARデバイスの操作やアバターの作成、デジタルアセットの管理などについて理解しておくことが重要です。デバイスの選定や設定を適切に行えるスキルや経験が不可欠です。

メタバースの制作方法

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「これからメタバースをはじめたい」という方は、いくつかの準備が必要です。ここでは、メタバースの制作方法を解説します。

メタバース制作に必要なデバイス・スキル

メタバースを制作する際に必要なデバイスとスキルは、以下のとおりです。

パソコン・編集ソフト

メタバース空間を構築するためには、パソコンが必須です。選ぶプラットフォームによってはスペックの高いパソコンでの編集が必要となる場合もあります。また、編集ソフトの準備も必要です。以下のようなツールを使って3D空間を作成します。

・Unity (ユニティ) VRChatやポケモン GOなどの開発にも使用された3Dプロジェクト開発プラットフォームです。自作または購入した3Dオブジェクトをダウンロードして配置し、メタバース内のインタラクションを設定できます。

・Blender (ブレンダー):3Dモデルツールで、建物やインテリア、アバターなどを作成できます。ただし、アップロードにはUnityを通すことが必要です。

・DOOR(ドア):初心者から利用可能なNTTが提供するVR空間プラットフォームです。Blenderで制作した3D素材をダウンロードして利用できます。

VRヘッドセット(必須ではなく推奨)

VR機能を備えたメタバース空間を構築する場合、VRヘッドセットが望ましいでしょう。編集自体はパソコンで行いますが、VRヘッドセットを身につけての確認が必要です。

編集スキル

メタバースのコンテンツを制作する場合は、3D-CGのプログラミングスキルが必須です。社内にそのような人材がいない場合は、専門の業者へ依頼することも1つの方法でしょう。なお、近年は専門知識不要のサービスも増えており、将来的にはメタバースの進展により、誰もが簡単に制作できる可能性があります。

メタバース制作の流れ

実際にメタバースを作成する場合は、以下のように進めていきましょう。

資料集め・設計

空間の設計を行います。全体のイメージを固めて、空間の広さや機能、配置するものを決定します。

3D素材の作成と配置

3Dモデルツールを使って、空間自体や配置する素材、アバターなどを作成します。

作った素材を配置していきます。Unityで配置し、アバターの動作設定も行います。

プラットフォームごとの設定

メタバースを公開するプラットフォームを選び、設定作業を行うことが必要です。以下では、VRChatとDOORの設定内容をご紹介します。

・VRChat

1.アカウント作成:VRChatの公式ウェブサイトでアカウントを作成します。

2.ワールド作成:Unityで作成した3DワールドをVRChatにアップロードします。

3.アバター作成:Blenderなどのツールでアバターを作成し、VRChatにアップロードします。

4.イベント設定:イベントやワールドの公開日時、参加者の招待などを設定します。

・DOOR

1.アカウント作成:DOORの公式ウェブサイトでアカウントを作成します。

2.ワールド作成:DOORのエディタを使って3Dワールドを作成します。

3.アバター設定:DOOR内で使用するアバターを設定します。

4イベント設定:イベントの日時や参加者の招待などを設定します。

テストと公開

制作したメタバースをテストし、不具合や改善点を洗い出します。テストが完了したら、プラットフォーム上で公開します。ユーザーがアクセスできるようになります。

メタバースの導入事例

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メタバースを自社で有効活用するためには、実際に導入した企業などの事例を参考にするのがおすすめです。ここでは、リプロネクストがお手伝いしたメタバースの導入事例を3つご紹介します。

サン共同税理士法人 メタバースオフィス

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サン共同税理士法人のメタバースオフィスは、バーチャルな空間で社員や求職者がアバターとして入室することが可能です。パソコンやスマートフォン、VRヘッドセットからアクセスでき、対面感のあるコミュニケーションを実現します。また、匿名での求人活動も可能なため、プライバシー上の懸念が軽減される点はメリットです。物理空間の制約がなく、全国や海外から気軽に参加できます。

メタバースオフィスは展示、セミナー、会議、個別面談の4エリアから構成される点が特徴です。展示エリアでは企業情報や採用情報が紹介され、セミナールームは採用イベントのスペース、会議室エリアは求職者や社員の交流の場としてデザインされ、同社はメタバースオフィスを通じて業界の活性化や若年層へのアプローチ、認知拡大を目指しています。

メタバースオフィスを採用やブランディングに活用【サン共同税理士法人様インタビュー】

徳島大学VRキャンパスツアー

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徳島大学のバーチャルキャンパスツアーは、徳島大学の常三島キャンパスと蔵本キャンパスの全体を紹介するもので、学校進学を考える高校生や保護者に、徳島大学の情報を分かりやすく伝えるために制作されました。徳島大学VRキャンパスツアーのおもな特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・リアルな体験:まるで実際にキャンパスを歩いて回っているかのような感覚で視聴できます。

・プライバシー配慮:求職者は顔出しなしで匿名で参加でき、個人の特定に関する懸念が解消されています。

・アクセスの柔軟性:パソコン、スマートフォン、VRヘッドセットからどなたでもアクセス可能です。

・キャンパスライフのイメージ:外観や建物の説明を加え、実際のキャンパスライフをイメージできるように工夫されています。

・徳島大学ならではの要素:マスコットキャラクター「とくぽん」も配置されています。

こちらのVRキャンパスツアーは、徳島大学の広報活動や学生募集において、新たなコミュニケーションの形を提供しています。

キャンパス案内システム

甲府市メタバース 心のよりどころ空間

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甲府市メタバース 心のよりどころ空間は、山梨県甲府市が全国初で開設した、ひきこもり支援のためのメタバースです。ひきこもり当事者が気軽に相談できるように設計されています。

通常、ひきこもり状態の方々は対面での相談に抵抗を感じることが多く、従来の対面を前提とした体制では支援につながらないケースが多いです。また、甲府市のひきこもり相談窓口への相談の大部分はご家族から寄せられており、当事者に直接会えないこともあります。

そこで、メタバース上での相談を実現することで、アバターを介してコミュニケーションがとりやすくなり、ひきこもり当事者が直接支援窓口にアクセスしやすくなりました。この取り組みは、自治体が主体となって運用するメタバースを活用したひきこもり相談窓口として、全国初の試みです。

山梨県甲府市 様【全国初!メタバースを活用したひきこもり相談窓口】

まとめ

帽子を被っている女性  中程度の精度で自動的に生成された説明

メタバースでできることは、以下のようなものがあります。

・ユーザー間交流

・ゲーム

・イベント・ライブ

・NFTの展示・販売

・会議・研修

・ショッピング

・不動産売買

・旅行

メタバースを活用することによって、企業はさまざまなメリットが得られるため、ぜひこの機会に取り組んでみてはいかでしょうか。

なお、メタバースは自社でも制作できますが、専門的なスキルを持つ人材の確保・育成が必要なことに加え、適切な機材などを揃えて開発しなくてはなりません。そのため、メタバースの専門業者へ相談するのが得策です。

メタバース会議をビジネスに活用したい場合は、ぜひリプロネクストにご相談ください。多くのメタバースのサービスを立ち上げた経験と実績がありますので、貴社の課題解決のお手伝いをいたします。

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