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  • 2023/09/01
  • 2024/04/11

PLATEAU(プラトー)を活用している都市一覧を紹介!閲覧方法も解説

PLATEAUは、3D都市モデルを自由に利用できることで企業や地方自治体などで活用が広がっています。

PLATEAUが提供する3D都市モデルは、建物に関する詳細なデータが閲覧できるなど、さまざまな用途での利用が可能です。その中で「どこの都市のデータが公開されているのかな?」といった疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。

今回は、PLATEAUで3D都市モデルデータを公開している都市の一覧やPLATEAUの特徴などについて紹介します。また、3D都市モデルの閲覧方法も紹介するので、PLATEAUを活用したいと考えている方は、ぜひご覧ください。

目次

1.PLATEAUとは

PLATEAUは2020年12月に発足した、国土交通省が主導する3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクトです。3D都市モデルの活用によって、都市活動における細かなシミュレーションが可能であることや、さまざまな暮らしをサポートするための街づくりの実現を目的としています。


PLATEAUの発足から、企業や地方自治体で災害シミュレーションや観光イベントといった用途で活用されています。PLATEAUのデータは、当初全国56都市の都市空間モデルを3D化して再現されましたが、現在では100を超える都市データが利用可能に。また、2027年度までには、500都市に拡大することを目標としています。

2.PLATEAUの特徴

PLATEAUの特徴は以下の4点です。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

2-1.無料で商用利用が可能

PLATEAUが提供する3D都市モデルはオープンデータであるため、誰でも自由に利用できるほか、商用利用も可能です。コンテンツを利用する際は、出典の記載や免責などのルールに従う必要があります。

2-2.豊富な情報量

PLATEAUが持つデータは、単なる建物の情報だけではありません。建物の壁や屋根、窓などのパーツごとに、オブジェクトの定義がされている点が特徴です。また、建物の建築年数や用途、階数といった情報もPLATEAUの3D都市モデルに含まれています。

豊富な情報量を利用する例として、窓ガラスがどのくらい太陽光を反射するかや、コンクリートで作られた建物での、電波の減衰度合いといったもののシミュレーションが可能です。

2-3.CityGMLの活用が可能

CityGMLとは、建築物や交通、土地利用といったものに分けてモジュール化して利用できる拡張可能なフォーマットです。

地理空間上のフォーマットが作成者などによって異なっている場合、フォーマットの変換作業がその都度必要となり、不便さを感じてしまいます。しかし、CityGMLを活用することでさまざまな地理空間情報を重ね合わせて使用することや、簡単に加工することも可能です。


CityGMLには「ADE(Application Domain Extensions)」と呼ばれる拡張機能があります。CityGMLで定義されている建築物や道路、土地利用以外の情報をADEとして追加でき、ADEを活用してCityGMLの定義の拡張ができるようになります。

2-4.LODレベルによる表現が可能

PLATEAUには「LOD(Level of Detail)」と呼ばれる3D都市モデルに含まれている地物の詳細度によって建物の表現が可能です。LOD0からLOD4まで定義されており、LOD1以降は高さ情報が含まれています。

LODの導入により、同じ地図上で詳細度の異なる建物の表示も可能です。そのため、該当する地図上のエリアで3D都市モデルを利用する際、どのLODレベルが必要か確認が必要です。

3.PLATEAUで閲覧可能な都市一覧

PLATEAUが提供する3D都市モデルデータは、「G空間情報センター」にて公開されています。2023年8月現在、以下の117都市分のデータを公開しているので、3D都市モデルを活用して防災や街づくりなど、地域の課題解決に役立てられます。

北海道室蘭市北海道札幌市青森県むつ市岩手県盛岡市宮城県仙台市福島県南相馬市福島県郡山市福島県いわき市福島県白河市
茨城県つくば市茨城県鉾田市栃木県宇都宮市群馬県桐生市群馬県館林市埼玉県戸田市埼玉県蓮田市埼玉県さいたま市埼玉県熊谷市
埼玉県新座市埼玉県毛呂山市千葉県八千代市千葉県茂原市千葉県柏市東京都23区東京都西東京市東京都八王子市東京都東村山市
神奈川県横浜市神奈川県川崎市神奈川県相模原市神奈川県横須賀市神奈川県箱根氏新潟県新潟市石川県金沢市石川県加賀市山梨県甲府市
長野県佐久市長野県松本市長野県岡谷市長野県伊那市長野県茅野市岐阜県岐阜市静岡県伊豆の国市静岡県熱海市静岡県三島市
静岡県藤枝市静岡県伊豆市静岡県富士市静岡県御前崎市静岡県焼津市静岡県吉田町静岡県湖西市静岡県富士宮市静岡県伊東市
静岡県袋井市静岡県東伊豆市静岡県磐田市静岡県森町静岡県小山町静岡県御殿場市静岡県牧之原町静岡県下田市静岡県静岡市
静岡県裾野市静岡県長泉町静岡県函南町静岡県清水町静岡県河津市静岡県沼津市静岡県掛川市静岡県菊川市愛知県春日井市
愛知県日進市愛知県豊川市愛知県名古屋市愛知県岡崎市愛知県津島市愛知県安城市三重県熊野市三重県四日市市京都府京都市
大阪府柏原市大阪府河内長野市大阪府堺市大阪府大阪市大阪府豊中市大阪府池田市大阪府高槻市大阪府摂津市大阪府忠岡市
兵庫県朝来市兵庫県加古川市和歌山県和歌山市鳥取県鳥取市広島県府中市広島県広島市広島県呉市広島県福山市香川県高松市
愛媛県松山市福岡県うきは市福岡県福岡市福岡県北九州市福岡県久留米市福岡県飯塚市福岡県宗像市佐賀県武雄市佐賀県小城市
佐賀県大町町佐賀県江北市佐賀県白石町熊本県熊本市熊本県荒尾市熊本県玉名市熊本県益城町大分県日田市沖縄県那覇市

4.Web上でPLATEAUを閲覧する方法

PLATEAUは、Webブラウザ上での閲覧が可能なプラットフォームです。ここでは、以下の順番に沿って閲覧方法を説明します。

4-1.PLATEAU VIEWへアクセスし地図を表示する

PLATEAU VIEWへアクセスすると、画面上に地図が表示されます。しかし、地図はベースマップであるため、建物が3Dで表示されている状態ではありません。

PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

4-2.3D都市モデルを追加する

PLATEAU VIEWの画面左側のサイドバーに表示されている「カタログから検索する」をクリック。その後、データカタログが表示されます。

PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

例として、千代田区の建物モデルを表示する場合、以下の順番でクリックします。

  1. 東京都
  2. 東京都23区
  3. 千代田区
  4. 建築物モデル(千代田区)
  5. シーンに追加
PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

上記の操作手順を行うと、建物モデルが地図上に表示されます。

PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

 4-3.​​閲覧したいデータを追加する

さらにデータを追加したい場合、上記と同様の操作を行います。例えば千代田区の避難施設情報を追加したい場合は「避難施設情報(千代田区)」をクリックします。

PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

避難施設情報が地図上に表示されます。

PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

4-4.検索機能を使ってデータを追加する

PLATEAUのデータは検索機能を利用して探すこともできます。「PLATEAUデータセット」画面左上の検索窓に、検索したいワードを入力すると、検索ワードに該当するデータが表示されます。

PLATEAU VIEWイメージ

引用:PLATEAU VIEW

5.まとめ

PLATEAUの3D都市モデルは現在117都市分のデータが公開されており、自由に利用が可能です。建物の情報のほかに、用途や築年数、階数といった詳細なデータが取得できる点がPLATEAUの特徴です。

PLATEAUが提供する3D都市モデルデータは「G空間情報センター」や「PLATEAU VIEW」を利用することで閲覧できます。防災計画の立案や街づくりにおいての課題解決などさまざまな用途に活用できるため、積極的に利用しましょう。

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