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メタバースの基礎知識

  • 2024/03/15
  • 2024/04/25

メタバースの不動産とは?売買の可否や価値、事例などをご紹介

メタバースが世の中に普及しはじめて数年経過し、さまざまな形でビジネスにも転用されるようになりました。中でも注目を集めているものの1つが、メタバースの不動産です。

しかし、メタバースの不動産と言われても、なかなかイメージがつかない方は多いかもしれません。そこで今回は、メタバースの不動産がどのようなものなのか。売買の可否や価値、事例などをご紹介します。

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目次

メタバースにおける不動産とは

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メタバースはオンライン上で構築される仮想世界です。3D-CGで構築された空間に人々がアバターを使って参加し、仮想現実として生活を楽しめます。近年はビジネスシーンでも活用されており、不動産取引も行われている状況です。ここでは、メタバースにおける不動産がどのようなものかを解説します。

メタバースの不動産売買について

メタバース内の土地を購入し、仮想空間内で店舗を運営したり、イベントを開催したりすることで収益を得ることが可能です。例えば、渋谷区公認の配信プラットフォームであるバーチャル渋谷のようなプロジェクトでは、世界中から参加者が集まり、新たなビジネスチャンスが生まれています。

メタバース内での不動産取引には、NFT(Non-Fungible Token)という技術が活用されている点が特徴です。NFTは偽造できない鑑定書や所有証明付きのデジタルデータであり、メタバース内における不動産の所有者を確定させる役割を果たします。

なお、メタバースとNFTの詳細は、以下記事もあわせてご参照ください。

メタバースとNFTでビジネスはどう変わるのか?

メタバースの不動産価値

メタバース内の不動産価値は、ユーザー数や、立地、周辺の景観などによって変動します。また、メタバース内の不動産は仮想通貨によって取引が行われる点が特徴です。そのため、仮想通貨の相場変動もメタバースの不動産価値に影響を及ぼします。

NFT技術を活用した不動産は、デジタルデータとしての所有権を証明できるため、将来的に需要が高まる可能性が高いでしょう。

メタバースの不動産事例

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海外ではすでにメタバース不動産がビジネス活用されている状況です。ここでは、メタバースの不動産事例を3つご紹介します。

Republic Realm

Republic Realmは、メタバース内での不動産投資を行うプラットフォームです。彼らは多様なメタバースでデジタル不動産NFTのポートフォリオを保有しており、Sandbox、Axie Infinity、DecentralandなどのNFT不動産を所有しています。彼らは土地を開発・運営して収益を最大化する戦略を採用しており、2021年3月以降、投資資本利益率は145.26%以上だそうです。

Metaverse Group

Metaverse Groupも、メタバース内での不動産取引を専門とする企業です。彼らは複数のメタバースで土地を購入・運営しており、Axie Infinity、Sandbox、Somnium Space、Decentralandなどにおいて、最大のLANDロットを取得しています。

Axie Infinity

Axie Infinityはプレイヤーがアバターを育て、バトルや冒険を楽しむプレイ・トゥ・アーン(P2E)ゲームです。彼らはメタバース内での土地も提供しており、プレイヤーはそれを所有・運営できます。また、プレイヤーがゲーム内でアバターを育てることで収益を得る仕組みを活用している点が特徴です。そのため、プレイヤーの需要とプレイヤー間の取引により、不動産価値が増加しています。

メタバースの不動産に投資するメリット

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メタバース不動産は、リアルな不動産投資では得られないメリットがあるのが魅力です。ここでは、メタバース不動産のメリットを4つご紹介します。

簡単な手続きで購入できる

メタバースの不動産を購入する手続きは、現実世界の不動産に比べて簡単です。理由としては、以下のようなものが挙げられます。

・オンライン取引:メタバースの不動産はオンライン上で取引されます。仮想通貨を用いて簡単に購入できます。

・内見不要:物理的な場所へ行かなくても、ネット上で土地を確認できます。

具体的に投資手順は、仮想通貨取引所で口座を開設し、メタバースの土地を購入することです。代表的なメタバースのプラットフォームは、The SandboxやDecentralandなどが挙げられます。

メタバースの不動産は手軽に購入でき、将来的にビジネスや投資で利益を出す可能性がある新しい投資先といえるでしょう。ただし、法的な規定や所有権の確立には注意が必要です。

経年劣化や災害の心配がない

メタバース不動産投資の大きなメリットの1つは、経年劣化や災害による損害の心配がないことです。これは、現実世界の不動産投資とは大きく異なる点であり、投資家にとって大きな魅力といえます。

現実世界の建物は、時間経過とともに老朽化し、価値が下がります。これは、風雨や地震などの自然災害、人為的な損耗、設備の故障などさまざまな要因によって起こります。老朽化した建物は、修繕や改築が必要となり、維持管理に多額のコストが必要です。

一方、メタバース上の建物は、デジタルデータとして存在するため、時間経過による劣化がありません。常に新築の状態を維持できるため、修繕や改築などのコストも発生しない点がメリットです。

また現実世界の不動産は、地震、台風、洪水などの自然災害によって損害を受ける可能性があります。これらの災害は、建物や設備を大きく損傷させ、甚大な被害をもたらすでしょう。場合によっては、建物が完全に倒壊し、再建が必要となることもあります。しかしメタバース上の建物であれば、自然災害の影響を受けません。

小口投資が行える

従来の不動産投資では、数千万円から数億円の資金が必要となるケースが一般的でした。一方、メタバース不動産投資では、プラットフォームによっては数万円から投資可能な場合もあります。少額から始められるため、投資初心者や資金が少ない人でも気軽に参加できるのがメリットです。

また、小口投資が可能なため、分散投資にも役立ちます。複数のメタバースプラットフォームや、異なる種類のメタバース不動産に投資することで、リスクを抑えることが可能です。さらに、メタバース不動産は、NFTとして発行されているものが多いため、従来の不動産よりも流動性が高いといえます。必要に応じて、すぐに売却することが可能です。

ただし、メタバース不動産の価格は、さまざまな要因によって変動します。投資を行う前に、市場動向を把握しておくことが重要です。また、不動産の投資方法は、プラットフォームによって異なる場合があります。投資を行う前に、各プラットフォームの特徴を理解しておくことが必要です。

管理コストが必要ない

管理コストが必要ないことも、メタバース不動産投資の大きなメリットです。現実世界の不動産投資では、以下のような管理コストが発生します。

これらのコストは、投資家にとって大きな負担となりますが、メタバース上の不動産デジタルデータとして存在するため、上記の管理コストは一切発生しません。

また管理コストが不要であるため、投資家にとって収益性の向上につながります。例えば現実世界の不動産の場合、家賃収入から管理コストを差し引いた額が実際の収益となるのが一般的です。しかしメタバース不動産の場合は、家賃収入がそのまま収益となります。

さらに、現実世界の不動産の場合、入居者の募集やトラブル対応など、多くの時間と労力を必要とする管理業務が発生します。一方、メタバース不動産の場合、これらの管理業務は必要ありません。

メタバースの不動産投資を行うときの注意点

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メタバースの不動産投資は、将来性のある投資方法ですが、同時にリスクも存在します。投資を行う前に、以下の点を考慮することが重要です。

投資目的を明確にし、リスク許容度を理解したうえで、適切な投資額を設定しましょう。また、メタバース不動産市場に関する情報収集を十分に行い、最新情報を常に把握することが重要です。ここでは、メタバースの不動産投資と行うときの注意点について解説します。

価格変動のリスクが大きい

メタバース不動産市場は、まだ発展途上であり、価格変動が大きいです。そのため、メタバースプラットフォームの人気やメタバース経済全体の動向、不動産ごとの希少性、周辺環境・施設の充実度などによって、価格が大きく変動する可能性があります。

人気メタバースプラットフォームで希少性の高い土地は、短期間で価格が数倍になることもあるようです。一方で、人気が低迷したプラットフォームの土地は、価格が大幅に下落する可能性もあります。したがって、これらのリスクを理解したうえで、投資判断を実施することが必要です。

仮想通貨の価格変動に影響を受ける

多くのメタバース不動産は、仮想通貨で購入されます。そのため、仮想通貨の価格変動の影響を受ける点には注意が必要です。

仮想通貨の価格が上昇すると、メタバース不動産の価格も上昇し、仮想通貨の価格が下落すると、メタバース不動産の価格も下落します。したがってメタバースの不動産投資を行う方は、仮想通貨市場の動向にも注意しなくてはなりません。

法整備が間に合っていない

メタバース不動産市場は、新しい市場であり、法整備が間に合っていない状況です。具体的には土地の所有権や賃貸借契約、詐欺や犯罪などに関する法律が未整備であり、トラブルが発生した場合に、解決が困難になる可能性があります。そのため、これらのリスクを理解したうえで、投資判断を行うことが大切です。

メタバースにおける不動産市場の現状と今後の見通し

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現在(2024年2月末)、メタバース不動産市場は急速な成長期にあります。2022年のメタバース不動産市場規模は推定約500億円でしたが、今後も大きく拡大することが予想されるでしょう。

また、メタバース市場の成長とともに、メタバース不動産市場も拡大していくと予想されます。メタバース技術の発展により、メタバース不動産の利用価値が向上するためです。今後は、法整備やセキュリティ対策の進展により、投資家心理が改善されることでしょう。

ただしメタバース不動産投資は、将来性のある投資方法だが、同時に前述したようなリスクも存在します。投資目的、リスク許容度、投資額を考慮したうえで、慎重に判断しなくてなりません。

まとめ

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近年、NFTの技術を活用することにより、メタバース不動産がビジネスに活用する企業が増えています。メタバース内の土地や不動産を購入して、プラットフォーム内で店舗を運営したり、イベントを開催したりすることによって収益を得ることが可能です。

また、メタバース不動産には、リアルな不動産には存在しない、以下のようなメリットもあります。

ただし、仮想通貨の影響を受けることや、法整備が追い付いていないため、投資を行う際は、リスクも鑑みたうえで判断しなくてはなりません。また、メタバースでビジネスを行う場合は、専門的なスキルや人材が不可欠です。しかし、適切な人材をすぐに用意できない企業も多いでしょう。

そのような場合は、メタバースの専門業者へ依頼するのが賢明です。メタバース不動産をビジネスに活用したい場合は、ぜひリプロネクストにご相談ください。多くの企業におけるメタバースビジネス立ち上げのお手伝いをした実績から、貴社のビジネス成功をサポートいたします。

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