- 2023/02/07
- 2024/04/11
メタバースとNFTでビジネスはどう変わるのか?
メタバースやNFTは言葉はよく聞くけれど、しっかり調べたことがないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、メタバースとNFTについて、それぞれの説明と企業や行政が導入する上で参考になりそうな活用事例などを紹介していきます。
目次
1.メタバースとは?
メタバースについての定義は人によって異なりますが、メタバースtipsでの定義を先に紹介しておきます。
メタバースとは、アバターを通じて人と人とが繋がり、活動を行う3DCGのオンライン空間のことです。
「あつまれどうぶつの森」や「フォートナイト」などの人気ゲームもメタバースとしているので、メタバースは既に私たちの日常に溶け込みつつあります。
▶︎▶︎関連記事:注目のメタバースとは?仕組みやメリットなどやさしく解説
2.NFTとは?
NFT(Non-Fungible Token)とは、非代替性トークンと訳されています。ブロックチェーン技術によりデジタルデータが偽造や改ざんが難しくなり、固有の価値(デジタル資産)がつくようになりました。
トークンとは?
トークン(Token)とは、直訳すると「しるし」「象徴」を意味する言葉です。近年では暗号資産や仮想通貨のことを指している場合がほとんどです。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは、情報を記録するデータベース技術の1つで、ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、それをチェーン(鎖)のように連結させてデータを保管する技術を指します。
NFTがない時代には、インターネット上に出回っている画像・動画などのデータはコピーして公開してもそれが本物なのかコピーなのかがわかりませんでした。NFTの登場により、デジタルデータでも誰が保持しているデータなのかを証明することができるようになります。
3.メタバースとNFTの違い
メタバースは3DCGの空間を指しており、NFTはデジタル資産のことを指します。
メタバースとNFTをセットにした実際の活用場面で考えると、メタバース空間にデジタルコンテンツをNFTとして設置したり、販売したりするケースが多いです。
4.メタバースとNFTが注目されている3つの理由
なぜ最近になって、メタバースとNFTを耳にする機会が増えたのでしょうか。注目の背景を紹介します。
4-1.新たな経済活動の場
NFTが普及し始め、デジタルデータの販売が活発に行われるようになってきました。
メタバース空間に設置するアイテムやアバターの服など、メタバース空間で過ごす時間をより豊かにするためのデジタルデータに価値が生まれ、新たな経済活動の場として期待されています。
4-2.高額決済の話題
NFTや仮想通貨の高額決済が話題となり、Web3.0が来ると言われ、メタバースもセットで注目されています。
2021年3月、デジタルアーティストであるBeepleが約13年間かけて制作したデジタルアート作品「Everydays – The First 5000 Days」をオークションで販売した結果、約75億円で取引されました。
また、Twitterの創業者ジャック・ドーシーが初めてツイートしたものをNFTとして販売したところ、約3億1640万円で取引されました。
4-3.日本でも実証実験がスタート
NFTやメタバースは海外だけでなく、日本国内でも注目されています。
2022年12月5日、経済産業省がNFTおよびメタバースに関する実証事業の実施予定を発表しました。
▶︎▶︎参考:あたらしい経済
5.メタバース×NFTの活用方法
最後にメタバース×NFTの活用方法や、相性の良い業界を紹介します。
- NFTアート
- メタバース上の土地
- オンラインイベント
- ゲームのアイテム
- メタバース(3DCG)クリエイター
- 商品のオンライン展開
5-1.NFTアート
NFTアートはニュースでも多数取り上げられていますが、メタバースと組み合わせることで、美術展や個展をメタバース空間上で実施することができます。
場所を借りてアートを飾るのではなく、メタバースの場合は空間全体を使って理想の世界観を表現できるのが魅力。NFTとしてアートを販売することも可能です。
5-2.メタバース上の土地
メタバース空間は広さを自由に変えて空間を作ることができますが、NFTで土地の所有者を明確にし、現実世界のように売買するサービスなども出ています。
現実世界で人気のある土地が高騰するように、メタバース上でも著名人の近くの土地が高騰するなど新たなビジネスが生まれています。
5-3.オンラインイベント
メタバース上でアバターが集まるイベントがありますが、NFTと組み合わせることでイベント参加者限定のデジタルコンテンツの配布なども可能です。
好きなアーティストのグッズを集めるように、イベント参加毎にNFTを配布することで、イベントのさらなる盛り上がりに繋がります。
5-4.ゲームのアイテム
スマートフォンが主流になってからゲーム内で課金する人が増えましたが、NFTと組み合わせることで、自分が育てたキャラクターや武器などのアイテムを購入・販売することができます。
現在のプロゲーマーは、格闘技など反射神経などで行うものが多いですが、ゲームとNFTが組み合わさることで、時間をかけて戦略的にゲームを行うことを仕事にする人も出てくるかもしれません。
5-5.メタバース(3DCG)クリエイター
メタバースが普及してオンラインで過ごす時間が増えていくと、アバターやメタバース空間を自分の好きなように変えていきたいと思う人が増えていきます。
その空間で使えるアイテムをつくる職業も新たに出てくるでしょう。
5-6.商品のオンライン展開
アパレルやメーカーなど、実物商品を販売している業界でもメタバース・NFTは注目されています。
メタバースが普及することで、空間内で知った商品を現実世界で購入することや、NFTとして購入してメタバース空間で使用すると行った可能性も広がります。
6.まとめ
メタバースやNFTについては投資が先行して話題になりましたが、企業や自治体が活用していくにはここからがスタートになります。
iPhoneが初めて発売された時「文字が打ちにくい」「使いずらい」と言われていましたし、SNSやYouTubeが普及する時も「芸能人が使うもの」「自分の仕事には関係ない」と言っている人もいました。
実際には数年が経過するとほとんどの方がiPhoneやSNS、YouTubeを使用していることを考えると、メタバースやNFTも本格的に日常に溶け込んでいくのはこれからだと思います。
まずはメタバースやNFTについて触れてみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
メタバースtipsを運営しているリプロネクストでは、法人・自治体向けメタバースについて企画・プラットフォーム選びから開発までを一貫してサポートしています。「こんなメタバースは作れるだろうか」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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